大衆文化研究センター
(旧江戸川乱歩邸)The Edogawa Rampo Memorial Center for Popular Culture Studies( The Edogawa Rampo Residence )

江戸川乱歩記念大衆文化研究センターは2006年、江戸川乱歩の旧蔵書や資料を核とし、日本内外の大衆文化研究の拠点となるべく、設立された研究機関です。乱歩関連資料の整理・保存、建造物を含む乱歩関連資料の公開を中心として、研究雑誌『大衆文化』『センター通信』の発行、乱歩邸における展示、公開講演会などのプログラムによって、幅広い大衆文化研究の成果の公開および社会還元を行っています。

【休館中】
旧江戸川乱歩邸および土蔵(2003年豊島区指定有形文化財)は、「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」のため、2024年1月から9月まで一時休館いたします。休館中の資料閲覧・貸出、取材・撮影等については、本ページの「センターからのお知らせ」をご覧ください。

センターについて

沿革と概要
立教大学は、2002年に旧江戸川乱歩邸と旧蔵書(和書13000冊、洋書2600冊、雑誌5500冊)と諸資料を一括して引き受けることになりました。2003年に豊島区指定有形文化財となった土蔵の改修、補強、復元を行い、翌年には「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」を開催しました。

乱歩関連の寄託資料は、原稿、草稿、書簡、切抜資料、手帳、ノート、メモ類、戦時資料、読書ノート、評論執筆用資料、探偵小説や江戸文献に関するカード、雑誌編集や探偵作家クラブの運営に関する資料、書籍の書き込みに関する調査、脚本資料、映像資料、音声資料など、種々多様ですが、それらの活用に向けて全学的規模での検討が行われ、資料を整理・分類しつつ、同時に翻刻、閲覧、公開を進めていくことになりました。また、これらの貴重な文化遺産を活用するためには、対象を限定せず、幅広い大衆文化研究に結実させていくことが必要と考えました。   

こうして、立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターは2006年に設立されました。江戸川乱歩をはじめとするミステリー文学の研究はもとより、大衆文化を幅広く研究する機関としての活動するため、研究雑誌『大衆文化』や『センター通信』を編集発行することになりました。

近年、江戸川乱歩は海外でも注目されつつあります。AAS(アメリカアジア学会)が企画した「乱歩コンファレンス」(2001年、シカゴ大学)を契機とし、「江戸川乱歩あるいは近代日本の迷宮」(2016年、パリ日本文化会館・ディドロ大学)、「江戸川乱歩のモダニティ」(2018年、立教大学)などの国際シンポジウムが開催され、その言説と功績が再評価されつつあります。国内外においても、江戸川乱歩を通路とした大衆文化研究が活発に行われています。

立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターは、そうした研究の拠点として機能し、貴重な文化遺産を次の世代へと継承していくことをめざしています。そのためにも、学内外からの幅広いご支援、ご協力をお願いする次第です。(文学部教授 石川巧)
組織

センター長

石川 巧(文学部教授)

副センター長

石橋 正孝(観光学部准教授)

運営委員

井川 充雄(社会学部教授)
尾崎 名津子(文学部准教授)
金子 明雄(文学部教授)
川崎 賢子(清華大学日本研究センター客員研究員)
菅谷 寧(総長室事務部長)
土居 浩(ものつくり大学教授)
野中 健一(文学部教授)
細井 尚子(異文化コミュニケーション学部教授)
水谷 隆之(文学部教授)
宮川 健郎(武蔵野大学名誉教授)

所員

杉本 佳奈(助教)

センターからのお知らせ

【休館中】旧江戸川乱歩邸の一時休館について
このたび、立教学院創立150周年事業の一環である「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」にともない、現在の旧江戸川乱歩邸は「2023年12月20日(水)」を最終開館日として、一時休館期間に入りました(2024年10月リニューアルオープン予定)。
なお、事務室の仮移転にともない、下記のとおり、①資料の閲覧・特別利用等の制限②取材・撮影の制限期間を設けますので、ご確認くださいますよう、お願い申し上げます。

①資料の閲覧・特別利用等の制限
現在、資料の閲覧・利用を制限しております。再開時期は未定です。

②取材・撮影の制限
(1)旧江戸川乱歩邸の「応接間および母屋内」を使った取材・撮影は、原則的に「2023年12月18日(月)」までといたします。
(2)旧江戸川乱歩邸の「外観および土蔵内」の取材・撮影のみ、「2024年2月2日(金)」まで可能です。全面再開はリニューアルオープン後を予定しています。
「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」と大衆文化研究センターの活動について
江戸川乱歩(本名・平井太郎)は、1894(明治27)年10月21日に現在の三重県名張市で生まれました。来る2024年には生誕130年を迎えることになります。奇しくも2024年は立教学院創立150周年にあたる年であり、この正月に55年ぶりの出場で大いに話題となった箱根駅伝に関連する「立教箱根駅伝2024」などを含め、いくつかの記念事業が進行中です。ここでは、現時点でお伝えできる範囲で、「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」の概要と大衆文化研究センターの活動・業務との関係を説明したいと存じます。

よく知られているように江戸川乱歩はいわゆる引っ越し魔であり、「貼雑年譜」にまとめられた本人の記録によれば、生涯で47軒の住まいを経験しています。現在、大衆文化研究センターとなっている豊島区西池袋の土蔵のある家に移り住んだのは1934(昭和9)年のことであり、どこが気に入ったのかは詳らかでありませんが、1948(昭和23)年に土地と建物を買い取って、1965(昭和40)年に没するまで住み続け、この家が終の住処となりました。大阪・藤田組の理事坂仲輔氏が東京の別邸として母屋を建てたのは1921(大正10)年、土蔵の建築は1924(大正13)年であり、乱歩の生前、1957(昭和32)年に洋館の増築を含む大規模な改修がなされ、乱歩没後の1976(昭和51)年にも当時の平井家のご家族の生活に合わせた改築が行われています。この土地と土蔵を含めた建物は、長年にわたる平井家との縁により、2002(平成14)年に立教大学の所有となり、土蔵については2003(平成15)年の豊島区指定有形文化財への指定を経て、豊島区の補助によって復元、補修、補強工事を実施し、2004(平成16)年より一部を公開する運びとなりました。2006(平成18)年に大衆文化研究センターが発足し、その業務の一つとして土蔵、母屋、洋館および別棟(息子宅)で構成される旧乱歩邸の一部を公開する現在のかたちができあがりました。

土蔵につきましては、大規模な復元工事を実施したこともあり、現在に至るまで比較的良好な状態が保たれていますが、母屋につきましては、何度かの改修を施しているとはいえ、さすがに大正期の建物が元となっていますので、ここ数年は老朽化が深刻な状況になっています。最大の問題は雨漏りで、増築により屋根の形状が複雑になっていることもあって、屋根からの雨水が壁の中に入り込んでしまい、壁のコンディションも極度に劣悪化してしまっている状況です。全体として応急的な手当では対応しきれないトラブルも生じており、数年前より、母屋での資料保管を断念し、乱歩の蔵書や物品等の資料については多くを別の保管場所に移して業務を行っています。大衆文化研究センター事務室のある別棟(息子宅)を含めて、全体的な老朽化が進んでおり、比較的新しい(とはいっても築66年となりますが)洋館についても外壁等の不具合が多くなっています。そのような旧乱歩邸の状況を踏まえて、立教大学としてもこの施設の整備と有効利用について検討を重ねてきた経緯があり、このたび立教学院創立150周年の記念事業という位置づけで、2024年10月をめどに施設の整備を進めることになりました。

旧乱歩邸の施設整備についての基本的な考え方は、豊島区指定有形文化財である土蔵はそのまま保存を継続し、母屋については、現状の基本的な構造をなるべく維持するかたちで屋根や壁、床などの全面的な改修・補強を行い、母屋とつながっている洋館については、必要な補修を施した上で可能な限り原型を留めたかたちで保存するというものです。そのような施設の整備に伴って、現在の玄関や母屋南側の展示スペースも全面的にリニューアルし、洋館応接間や土蔵入口部分も含めて、新たな公開・展示スペースを構築します。大衆文化研究センター事務室は母屋に入り、これまで事務室のあった別棟の場所で資料を保管する予定です。

施設整備工事の内容やスケジュールについては、現時点で具体的になっていないところもありますが、2024年1月からリニューアル開館日(10月中を予定)まで、現行の旧乱歩邸公開は停止する予定です。しかしながら、大衆文化研究センターの業務である資料の閲覧・貸出等につきましては、工事期間中も仮施設に移って可能な限り継続する予定です。ただし、大衆文化研究センターの仮施設および新施設への移転期間(工事開始前に行う現在の施設から仮施設への移転と、工事終了後に行う仮施設から新施設への移転のための期間)につきましては、それぞれ3か月程度、センターとしての業務を停止させていただきます。なお、仮施設での業務期間中も工事の状況によっては土蔵内の資料を扱えなくなることが想定されます。また、移転による業務停止期間中も、直接的な資料の扱いに関わらない業務については部分的に継続する予定です。2023年度秋学期以降のセンター業務期間と業務内容の詳細につきましては、センターのウェブサイトでお知らせいたしますので、そちらをご覧下さい。

大衆文化研究センターでは、2024年1月からの旧乱歩邸公開停止に先立ち、2023年を「さよなら乱歩邸イヤー」と位置づけ、2024年の「江戸川乱歩生誕130年」に向けた記念企画をスタートさせています。ウェブサイトをご覧いただければ、乱歩やその作品を愛する方々、乱歩に縁のある方々に登場していただき話しを伺う連続企画を公開しており、女優の波乃久里子さんにお父上である十七代目中村勘三郎と乱歩の交流などについて平井憲太郎氏との対談形式で語っていただいた記事や、ミュージシャン、俳優など幅広く活躍されるレ・ロマネスクTOBIさん、ロックバンド「人間椅子」でギターとボーカルを担当される和嶋慎治さんのインタビューなどを掲載しています。インタビューの全体や関連する論考などは『大衆文化』にも掲載されています。今後もさまざまな分野で活躍されている方々に登場していただき、「さよなら乱歩邸イヤー」を盛り上げていく予定です。また、旧乱歩邸公開に関しては、本年の5月以降をめどに、月・金の一般公開日の公開時間の延長、週末の公開日の追加を予定しています。旧乱歩邸の現在の姿に名残を惜しむ機会を提供させていただくねらいです。さらには、例年開催している公開講演会に加えて、「さよなら乱歩邸イヤー」に相応しい特別なイベントを実施する準備もしております。それらにつきましても、詳細はウェブサイトでお知らせいたしますので、興味・関心を持っていただけますと幸いです。

立教学院創立150周年の年と重なる「江戸川乱歩生誕130年」に向けて、地域のみなさん、乱歩ファン・探偵小説ファンのみなさん、大衆文化に関心のあるみなさん、研究に従事されているみなさん、センターの資料をご利用になるみなさんのご理解、ご協力をいただきながら施設整備を進め、リニューアル開館を実現したいと考えております。その間、旧乱歩邸公開の日程や大衆文化研究センターの業務内容・日程等に大幅な変更が生じる予定です。ご不便、ご迷惑をおかけすることになりますが、詳細につきましては適宜ウェブサイト等からお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

   *

立教学院では「立教学院創立150周年記念募金」を募っております。募金は振込用紙の他、クレジットカード決済、インターネットバンキング決済など、さまざまな方法で可能です。また、毎月・毎年の継続寄付も選択できます。個人の方からご寄付をいただいた場合、税制上の優遇措置が受けられます。なお、ご寄付の際に支援先として大衆文化研究センターを指定していただきますと、「使途指定寄付」として大衆文化研究センターが主体的に使用できる資金となります。詳しくは、「立教学院創立150周年記念募金」のウェブサイトをご覧下さい。みなさまのご協力を心よりお願い申し上げます。

立教大学文学部教授/前大衆文化研究センター長
金子 明雄

※『センター通信』第17号(大衆文化研究センター、2023年3月)より


イベント情報

公開シンポジウム「江戸川乱歩自筆資料の魅力と可能性」

【登壇者】
石川 巧(立教大学文学部文学科日本文学専修教授、江戸川乱歩記念大衆文化研究センター長)
金子 明雄(立教大学文学部文学科日本文学専修教授)
尾崎 名津子(立教大学文学部文学科日本文学専修准教授)
後藤 隆基(立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教)
戸川 安宣(東京創元社元社長、ミステリ評論家)
平井 憲太郎(株式会社エリエイ代表取締役、江戸川乱歩ご令孫)
【日時】2023年11月12日(日)13時~18時
【会場】立教大学 池袋キャンパス 8号館1階 8101教室
刊行物のご案内
・「乱歩を探して」 後藤隆基 著
 発売日 2024年4月下旬(予定)
 税込価格 2,420円
 出版 学校法人立教学院
 販売 丸善雄松堂
 ISBN 978-4-947543-00-4
・「大衆文化」第30号 2024年3月30日刊行 税込500円
・「センター通信」第18号 2024年3月31日発行 無料

江戸川乱歩生誕130年記念企画

「乱歩を世界にひらく、乱歩からひらかれる世界」
2024年は、江戸川乱歩の生誕130年にあたります。また、立教学院も創立150年を迎えました。このメモリアルイヤーを記念して、乱歩にゆかりのある方々、乱歩やその作品を愛する方々をゲストに迎え、さまざまなコンテンツを発信しています。
※こちらに掲載したインタビューを大幅に加筆して、書籍『乱歩を探して』を刊行いたしました。出版情報は上記の[刊行物のご案内]でご確認ください。

詳細はこちら

展示のご案内

ミニ展示「今を生きる乱歩」(開催期間:2023年12月8日(金)~2023年12月20日(水)) ※終了
【会場】旧江戸川乱歩邸 玄関
【開館日】月・金曜 10時30分~16時
【入館料】無料

江戸川乱歩は、今なお、まるで現役作家のようにひろく知られ、作品が読み継がれています。小説のおもしろさはもちろんですが、二次創作がきわめて多いことも大きな理由ではないでしょうか。1920年代以降、さまざまなジャンルで、乱歩作品をもとにした表現が絶え間なくうみだされています。新たな表現を通して、常に「今」を生きつづける乱歩。多彩にひろがっていく乱歩的世界の一端をご紹介します。

江戸川乱歩・乱歩邸について

江戸川乱歩について

江戸川乱歩(1894-1965)

本名、平井太郎。明治27年10月21日三重県に生まれ、名古屋で育つ。

早稲田大学で経済を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年に雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。
昭和2年までに「D坂の殺人事件」「人間椅子」「パノラマ島奇譚」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」「芋虫」「孤島の鬼」「押絵と旅する男」等を発表。
昭和4年の「蜘蛛男」より娯楽雑誌に長篇を連載、「魔術師」「黄金仮面」「黒蜥蜴」など。
昭和11年から「怪人二十面相」を「少年倶楽部」に連載、少年探偵のシリーズは晩年まで続く。
同時期から評論も多く手がけ、「鬼の言葉」(昭和11年)「幻影城」(昭和26年)などにまとめられる。
昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。
昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。
昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。
昭和40年、7月28日脳出血のため自宅で死去。享年70。
乱歩邸について

乱歩と立教大学

「東京市ニ於ケル住居転々ノ図」(「貼雑年譜」)によれば、転居を繰り返した東京での乱歩の住まいは26ヶ所に及ぶ。そしてその26番目の住まいが、昭和7年に郡から区に昇格したばかりの豊島区池袋3丁目1626番地の家賃90円の土蔵付きの借家だったのである。

昭和9年7月に乱歩はここに居を定めた。すぐ近くには立教大学や系列の聖公会神学院があり、これが乱歩と立教大学との不思議な縁の始まりとなった。以後乱歩は、途中転居を考えたこともあったが、結局は昭和40年の没年までこの地で後半生を過ごした。そしてさらにそれから40年近くの歳月が流れ、2002年に旧乱歩邸と蔵書・資料が立教大学に帰属することとなったのである。

乱歩がなぜ池袋を選び、なぜ二度と転居しなかったかはいろいろ考えられるが、その前に居た芝区車町の喧騒な環境と比較して、転居当時の乱歩邸は「梅林」「ツツジ」「畑」「芝」「築山」などに囲まれ、今とはおよそかけ離れたのどかさであったと想像される。そんな自然の豊かさが、中心部のごみごみとした雰囲気に愛想をつかした乱歩を惹きつけたのかもしれない。

さらに戦時下には近隣の人々との信頼関係も生まれ、戦後は戦後で、今度は復興した池袋の繁華街が乱歩にとってホームグラウンドのような場所となる。またそのいっぽうで、立教大学とは家族を通してプライベートな絆が結ばれてもいった。今回乱歩邸が立教大学や地域のシンボルとして生まれ変わることになったのも、こうしたさまざまな経緯を振り返れば必然の結果であったように思えてくる。

乱歩文学

これまで乱歩ミステリーといえば、「D坂の殺人事件」などの初期の本格ミステリーと晩年の少年探偵団ものが取り上げられることが多かったが、大衆文化という観点から見ると、その二つにはさまれ、従来は軽く扱われてきた「蜘蛛男」や「吸血鬼」などのいわゆる通俗長編もののほうこそが注目に値する。昭和モダン期の大衆の圧倒的な支持を集めたこれらの作品にはそれ以前のさまざまな成果やノウハウが生かされ、また、これらを通過したからこそ後の少年探偵団ものが誕生した、との見方も可能であり、その意味では通俗長編を乱歩ミステリーのかなめと位置づけることもできるのである。

関東大震災後、東京は大きく生まれ変わる。抜本的な道路整備が行われ、そこを急増した円タクが我が物顔に走り回ることになる。住宅地の郊外への発展も盛んで、各私鉄沿線を中心としてハイカラな新興住宅地が開発され、白い壁に赤い屋根の、いわゆる文化住宅が庶民の憧れの的となった。富裕層では暮らしも洋風化し、ソファーやスチーム暖房、デスクや卓上電話を備えた洋風の応接間のモダンさは目を見張らせるものがあった。モボモガと称される洋装の男女が街を闊歩したのもこの時代で、裾の広がったズボンや丈の極端に長いスカートが流行した。そんな時代にふさわしく、モダンにイメージチェンジした明智が、お洒落な事務所に陣取り、大東京を舞台に悪漢たちと本邦初のカーチェイスを繰り広げたりするのが、この時期の通俗長編の売り物だった。そこには自動車や電話はもちろんのこと、飛行船、気球、エレベーター、飛行機、モーターボートと、20世紀科学文明の粋が次から次と登場して、大衆読者の「あこがれ」をかきたてた。

それ以前の乱歩作品が「通」向けの、どちらかといえば閉ざされたものであったのに対して、大衆読者を意識して時代や社会を存分に取り込んだ通俗長編は乱歩ミステリーの可能性を最大限に拡張し、それがのちの少年ものへと引き継がれていった。通俗長編を経たからこそ、少年ものはミステリー性と通俗性とを兼備した人気作品となりえたのである。

土蔵と蔵書

2003年3月に乱歩邸の土蔵は豊島区指定有形文化財に指定された。乱歩邸は最初大阪市東区の坂輔男家の別宅として建てられ、その後借家となり、昭和9年からは乱歩が住み、昭和27年に乱歩の所有となった。さらにそれが立教大学の所有となったのは2002年3月であり、その後立教大学では豊島区より補助を受け2003年度より土蔵の復原工事に着手し、2004年春に完成させた。2004年8月の「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」以来、機会を設けて土蔵は公開しているが、内部や蔵書類の状態を良好に保つために、入り口付近までの公開としている。

蔵書の保存というだけなら他にいくらでも例があるが(たとえば東北大学の漱石文庫など)、書庫ごと保存されるのはきわめて稀である。しかもその書庫が一種独特な雰囲気を持った土蔵であり、かつ、その主が蔵書をめったに処分しないタイプの蔵書家であるなど(この反対が、執筆が終わるとかなりの量を処分したとされる松本清張などの場合だ)、乱歩蔵書のありようはきわめて特異なケースといえる。ひとくちに「蔵書」あるいは「蔵書の保存」といっても、その内実は千差万別なのである。

ところで乱歩蔵書は主に①土蔵内部②土蔵の外側の軒下部分を書庫に改造したもの③母屋・洋館部分、の三つに分けて保存されてきたが、土蔵の復原工事にともない軒下部分の書庫は撤去され、現在は主に土蔵内部、母屋内の書庫、立教大学図書館の保存書庫に分散保管されている。それらの所蔵内容は立教大学図書館のホームページ上で確認でき、その冊数は和書(翻訳書を含む)約13000冊、洋書2600冊、雑誌5500冊ほどである。また一般には未公開だが、950点、3500冊ほどの和本も別にある。作家蔵書といえば収書傾向や書き込み調査が定番だが、乱歩の場合、書庫ごと保存されるがゆえにわかる配置(没後の変更や追加を慎重に見きわめた上で)や使用頻度、利用上の特徴など、一種の書庫考古学/蔵書解体学が今後必要になってくるだろう。

パンフレットPDFはこちら

動画で見る旧江戸川乱歩邸
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乱歩邸について動画でご紹介します(約10分)。

写真で見る旧江戸川乱歩邸~応接間~
江戸川乱歩邸応接間を写真で紹介します。

玄関

玄関より庭を眺める

廊下、応接間の入り口

天井が高く、柔らかい陽が入る応接間

応接間内部

応接間内部

重厚なソファ

乱歩が愛用していたデスク

乱歩邸の蔵書
江戸川乱歩は推理小説家としてあまりにも有名な人物ですが、近世資料の収集家という側面も持っていました。以下はその一部です。詳細は立教大学蔵書検索(OPAC)にて検索していただくことができます。

  • 好色一代男
  • 好色五人女
  • 男色大鑑
  • 西鶴諸国はなし
  • 西鶴置土産
  • 若衆物語
  • 衆道物語
  • 犬つれづれ
  • 傾城手管三味線
  • 出来斎京土産
  • 手妻はや合点(ほか)
  • 安政雑志
  • 地球全図
  • 古今和歌集

デジタルアーカイブ

WEB展示

戦後の乱歩と「レヴュー殺人事件」江戸川乱歩旧蔵資料展

第二次世界大戦後、新作小説こそ発表しなかった乱歩ですが、欧米ミステリー小説の収集と分析や探偵作家クラブの設立に力を注ぎ、探偵小説の復興に貢献しました。本展示では、乱歩たち七人の探偵小説作家が原案に名を連ねる大衆演劇「レヴュー殺人事件」に関する資料を中心に、乱歩旧蔵資料から、戦後の乱歩の足跡を辿ります。

捕物帳の作家たち~捕物作家クラブ 展

捕物作家クラブは、「低俗な大衆小説」と見なされていた「捕物小説」等に対する乱歩の理解と協力によって設立されました。本展示では同クラブの特色や、所属作家たちの作品またそのひととなりについてご紹介します。

資料閲覧について

乱歩邸配架資料の閲覧について

立教大学図書館蔵書検索で配架場所が「乱歩邸」となっている資料の閲覧を御希望の際は、当サイト内の「資料閲覧について」にある諸注意をお読みいただき、「乱歩資料閲覧請求票」を閲覧希望日の1週間前までにセンターへご提出下さい。

閲覧に関する諸注意

  • 立教大学図書館の検索システム(OPAC)にて、配架場所が「乱歩邸○○○」となっている資料は、当センターにて閲覧可能です。(要事前申請)
  • 所蔵資料はすべて閉架式であり、貸し出しは原則として行っておりません。特別利用については、別途センターまでお問い合わせください。
  • 閲覧申請は1件につき、10点までになります。
  • 資料閲覧は、センター開館日(月・水・金 10時30分~15時30分)とし、12:00~13:00は昼休みのため、資料を一時返却していただきます。
  • 資料保護のため、ボールペン、万年筆等のインク類はご使用になれません。鉛筆をご使用ください。
  • 利用される資料によっては、手袋を着用していただく場合があります。(当センターでお貸し出し致します。)
  • 資料の劣化、損傷等のために、閲覧・利用をお断りさせて頂く場合がございます。
  • 乱歩旧蔵近世資料については、立教大学池袋図書館にお問い合わせください。

事前申請方法

  • 閲覧希望日の一週間前までに、メールまたは郵送で、下記請求票をお送りください。

  • 申請書送付先
    rampo@rikkyo.ac.jp
    〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
    立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター 閲覧係 宛 

複写について

  • 調査・研究目的に限ります。
  • 閲覧請求票を提出し、該当する「複写希望」の番号を記入された場合は、巻号、登録番号等を省略できます。
  • 資料の状態、枚数などにより、お断りする場合がございます。
  • 図書・雑誌の複写は、原則としてセンタースタッフが代行します。
    (モノクロ1枚:学内10円/学外40円、カラー1枚:学内40円/学外120円)
  • 書き込みのある資料は、原則として複写できません。(別途申請が必要となります。)
  • 雑誌『新青年』は資料劣化の為、複写をお断りしております。図書館等で復刻版をご利用ください。
  • 営利目的等で複写物を利用する場合は、事前に許可申請手続きが必要です。任意の企画書又は要望書をご提出ください。立教大学図書館の規定に準拠し、規定の使用料をお支払いいただきます。

ご支援のお願い

当センター(旧江戸川乱歩邸)の活動に使途を指定して、立教学院へご寄付いただくことができます。頂いたご寄付は、旧江戸川乱歩邸の維持および管理などに使用させていただきます。

関連情報

過去のイベント情報
公開講座シンポジウム「江戸川乱歩館(鳥羽市)、火災から復活までの道のり——地域文化資料の保存と復元に向けて——」
【登壇者】
小松 史生子 氏(金城学院大学 文学部 教授)
【日時】2023年5月1日(月)18時30分~20時(18時開場)
【会場】立教大学 池袋キャンパス 14号館5階 D501教室
※5月1日(月)は旧江戸川乱歩邸の公開時間を延長します。
11時~17時、入場無料
公開講座シンポジウム「乱歩をテレビドラマにする方法:NHK『探偵ロマンス』制作秘話」
【登壇者】
安達 もじり 氏(NHK大阪放送局CC3部 ディレクター)
瀨木 文 氏(NHK大阪放送局CC1部 デザイナー)
櫻井 賢 氏(NHK大阪放送局CC3部 チーフ・プロデューサー)
【日時】2023年1月22日(日)14時~16時30分(13時30分開場)
【会場】立教大学 池袋キャンパス 9号館 大教室
※1月22日(日)は10時30分~13時30分の間、旧江戸川乱歩邸を臨時公開しております。
公開講座シンポジウム「雑誌『宝石』と戦後日本の探偵小説」
【登壇者】
石川巧(立教大学)
金子明雄(立教大学)
川崎賢子(清華大学)
山口直孝(二松学舎大学)
谷口基(茨城大学)
浜田雄介(成蹊大学)
小松史生子(金城学院大学)
戸川安宣(編集者)
【日時】
2022年9月4日(日)13:00~17:00
【会場】
立教大学池袋キャンパスD301教室(14号館)
公開シンポジウム「劇場法は何をもたらしたのか:施行10年とコロナ禍の3年」
2012年6月に「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」(以下、劇場法)が施行されて10年が経つ。2014年には「劇場、音楽堂等連絡協議会(劇音協)」が設立され、各地の劇場および音楽堂の連帯も図られるとともに、各館で種々の取り組みがおこなわれてきた。
施行から10年、劇場法は舞台芸術界に何をもたらしたのか。

とくに、2020年以降のコロナ禍は、公共財としての劇場の社会的役割を再考する機会であった。
世界全体を覆った災禍のなかで、日本の劇場文化は、劇場法をいかす形で、何ができ、何ができなかったのか。また、文化芸術基本法(2017年改正)なども含めた実演芸術をめぐる法制度等の歴史的連続性もふまえ、劇場法が担いうる役割を検証する必要もあるだろう。
各所で劇場法再考の機運が高まっている現在、ポスト・コロナ時代を視野に入れ、さまざまな立場の舞台芸術関係者によって劇場法の10年を総括し、次の時間を考えるための場としたい。
【日程】2022年9月2日(金)18時~20時30分
【会場】立教大学 池袋キャンパス 11号館 A203教室

※感染状況によってオンライン開催に変更の可能性あり
※参加費無料・定員50名(定員を超えた場合は抽選)
※申し込み期限は「8月26日(金)17時」です
【登壇者】
高萩 宏 氏(世田谷パブリックシアター館長)
宮城 聰 氏(演出家、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督)
米屋 尚子 氏(文化政策・芸術運営アドバイザー)
内野 儀 氏(学習院女子大学教授)
内田 洋一 氏(文化ジャーナリスト)
後藤 隆基(立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教)
シンポジウム「劇場・博物館における舞台芸術資料アーカイブの課題と展望」
舞台芸術という一回性の表現をいかに記録にのこし、チラシ、ポスター、プログラム、台本など公演をめぐる資料をアーカイブしていくかは、近年、舞台芸術界にとって喫緊の課題になっている。以前からこうした問題は議論されていたが、コロナ禍によってデジタルも含めたアーカイブの重要性がより鮮明にあぶり出された。

本シンポジウムでは、首都圏の主要な公共劇場の方々にご参加いただき、それぞれの劇場がどのように公演の記録を整理し、資料を保管しているのかについてお話を伺う。また、1928年の開館以来、種々の舞台芸術関連資料を収集・保管し、閲覧や展観に供してきた演劇博物館の取り組みについても紹介する。そのうえで、劇場や博物館が舞台芸術に関する記録や諸資料をアーカイブすることの意義を問いなおし、舞台芸術界全体でそれを実現するための課題や展望を共有、議論する場としたい。
◆日時 2022年07月21日(木)17:30~20:00
◆会場 早稲田大学 小野記念講堂
◆定員 100名
 ※事前予約制、定員を超えた場合は抽選
◆参加無料
◆詳細はこちらをご覧ください
【主催】早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点
【共催】立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
【登壇者】
請川幸子(彩の国さいたま芸術劇場)
前田圭蔵(東京芸術劇場)
星川哲也(新国立劇場)
藤谷桂子(早稲田大学演劇博物館)
児玉竜一(早稲田大学文学学術院、同演劇博物館)
後藤隆基(立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター)

公開シンポジウム「「文学」×テクノロジーの挑戦~宝箱〈江戸川乱歩〉をひらく~」
2021~22年度文学部人文研究センタープロジェクト「人文学資料の情報メディア化に関する新たな手法開発と適用」(代表:野中健一文学部教授)では、事例研究に旧江戸川乱歩邸・資料を用いて、情報メディアの活用、デジタルヒューマニティーズ、オープンサイエンスの観点から、アーカイビング、バーチャル・ミュージアム制作、新たな作品分析手法の開発、データベース構築などを協働して進め、従来の作品・作家研究から、家庭人、生活者として、家族や地域を含めた新たな乱歩世界の資料化と分析解明につなげてきた。このプロジェクトに携わった者ら各々の専門分野の視点から論ずることにより、人文学における情報メディア活用・デジタル化の可能性と課題について考える。
【動画公開期間】
2022年3月22日(火)~2022年5月6日(金)
【主催】
人文研究センター
【共催】
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
【テーマと発表者】
「3D乱歩邸みてまわりの構築」
岩井 将行 氏、石出 宗己 氏、成尾 一征 氏
「乱歩の生きた家と暮らしを誌す」
野中 健一、石榑 督和 氏、丹羽 みさと、平井 憲太郎 氏、末永 望夢 氏
「乱歩邸建築の再評価と平井家の生活史」
石榑 督和 氏、金谷 匡高 氏、砂川 晴彦 氏
「文学作品分析のためにテキストマイニング—GITAIの開発—」
安武 凌 氏、塩井 祥子 氏、岩井 将行 氏
「『黄金仮面』を読む—共起ネットワークGITAIの実践例—」
塩井 祥子 氏、安武 凌 氏

「乱歩GISマップの作成—」
小泉 諒 氏、野中 健一
「文学作品分析のためのデータ収集—乱歩の食・嗜好品—」
丹羽 みさと
「乱歩物品資料撮影とデータベース構築」
末永 芽久 さん、末永 望夢 氏、米山 大樹 氏、王 羽萌 さん、野中 健一
「乱歩の旅を辿る—映像に見る今昔対比—」
丹羽 みさと、米山 大樹 氏、王 羽萌 さん
「映像を効果的にみせるためのBGMづくり—乱歩の生きた世界へいざなう—」
望月 敬子 氏、長屋 梨紗 氏
「いろどり乱歩Webの構築—可変的データベースとの連携と人への注目—」
鳴海 秀人 氏、岩井 将行 氏、犬山 ハリコ 氏、丹羽 みさと、野中 健一
【趣旨説明】
野中 健一

【コメント】
小松 史生子 氏、山本 和明 氏、平井 憲太郎 氏、伊藤 昌毅 氏、小牧 龍太 氏


公開講演会「『新青年』研究後悔記」
江戸川乱歩記念大衆文化研究センターでは、乱歩及び大衆文化に関連する講演会を毎年開催し、研究の社会還元を行ってきました。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、昨年同様本年度もオンライン講演会での開催を企画しております。今年度は、国内外の探偵小説を紹介していた雑誌『新青年』とその時代の文芸・文化を愛好し研究する「『新青年』研究会」の会員としても活動する浜田雄介氏を講演者に迎え、「『新青年』研究後悔記」と題し、江戸川乱歩をはじめ多くの探偵小説作家を輩出した雑誌『新青年』をめぐり、35年前の研究会発足から今年春の神奈川近代文学館「永遠に『新青年』なるもの」展企画までのあれこれをお話いただく講演内容となっています。講演のほか、オンラインを通じて、本学の石川巧教授と対談も行い、12月15日からその様子をインターネットにて期間限定公開する予定です。ネット配信によって従来の講演よりも幅広い層を取り込め、また関心を持ってもらえるものと期待しています。
【動画公開期間】
2021年12月21日(火)~2022年2月28日(月)
【主催】
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
【講師】
成蹊大学文学部教授
浜田 雄介 氏
1959年愛知県生まれ。成蹊大学文学部教授。『新青年』研究会会員。東京大学大学院博士課程中退。駿河台大学現代文化学部教授を経て、現職。専門は近代日本文学。編著に『江戸川乱歩作品集』(岩波文庫)、『子不語の夢』(皓星社)、共著に『昭和文化のダイナミクス』(ミネルヴァ書房)、『怪異を魅せる』(青弓社)など。
【対談者】
成蹊大学文学部教授
浜田 雄介 氏

【司会】
江戸川乱歩記念大衆研究センター助教
丹羽 みさと
【第1部】
『新青年』研究会の軌跡

【第2部】
神奈川近代文学館「永遠に『新青年』なるもの」の顛末
公開講演会「日本の怪異~その発生と展開について~」
当センターでは、乱歩及び大衆文化に関連する講演会を毎年開催してきましたが、2020年度は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、オンラインにて開催いたします。
日本の怪異はどのようなメカニズムによって生まれるのか。近世の怪異と社会現象を専門に研究を進めている木場貴俊氏を講演者に迎え、当時の人びとや社会が怪異をどのように生み出し、展開していったのかについてご講演いただきます。
【動画公開期間】
2021年3月25日(木)~2021年5月31日(月)
公開は終了しました。
【主催】
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
【講師】
国際日本文化研究センター・プロジェクト研究員
木場 貴俊 氏
1979年岡山県倉敷市に生まれる。2007年関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程日本史学専攻単位取得退学。2012年博士(歴史学関西学院大学)。現在、国際日本文化研究センタープロジェクト研究員。主な著書『怪異をつくる:日本近世怪異文化史』(文学通信、2020年3月)。
【対談者】
本学文学部文学科日本文学専修教授
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター長
金子 明雄

本学文学部文学科日本文学専修特任教授
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター運営委員
川崎 賢子

ものつくり大学技能工芸学部教授
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター運営委員
土居 浩
【司会】
江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教
丹羽 みさと

【第1部】
「怪異」とは何か、という根本的な疑問に対し、古代から近世にかけて政治、学問や語彙などから分析を行います。
【第2部】
「怪異」研究の現在や、今後「怪異」を生み出すために必要な画像の利用方法について提言します。
「乱歩と戦争」
講師:佐野史郎氏(俳優)
聞き手:細井尚子(異文化コミュニケーション学部教授)
2019年6月7日(金)17:30~19:00(開場17:15)
立教大学 池袋キャンパス 8号館1階 8101教室
入場無料・申込不要・400名先着順
対象者:本学学生、大学院生、教職員、校友、一般
主催:立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター

「日本の夜の公共圏ースナックと大衆文化ー」
講師:谷口功一氏(首都大学東京・法学系教授)
2018年3月9日(金)17:30~19:30(開場17:00)
立教大学 池袋キャンパス 5号館 1階 5122教室
入場無料・申込不要・300名先着順
主催: 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター

「ホームカミングデー:旧江戸川乱歩邸特別公開」
旧江戸川乱歩邸特別公開
2017年10月15日(日)10:00~16:00
立教大学 江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
主催: 立教大学

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2017年5月19日(金)~5月31日(水)
※期間中(火)・(木)は休館
公開時間 10:30~16:00 (ただし、5月20日は10:00~16:30公開)

「江戸川乱歩記念講演」
タイトル:乱歩・読書・「おたく」 ~われらはみな幻影の城主~
講師:浅羽通明氏
2017年3月11日(土)14:00~16:00(13:30開場)
立教大学 池袋キャンパス 5号館 1階 5124教室
主催: 立教大学

「ホームカミングデー:旧江戸川乱歩邸特別公開」
旧江戸川乱歩邸特別公開
2016年10月16日(日)10:00~16:00 立教大学 江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
主催: 立教大学

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2016年5月20日(金)~6月1日(水)
※期間中(火)・(木)は休館
公開時間 10:30~16:00
※21日(土)、28日(土)は13:00~13:30にギャラリートーク(無料)

「江戸川乱歩記念講演」
タイトル:乱歩と「怪奇小説」の定着
講師:荒俣宏氏
2016年3月29日(火)18:30~19:30(18:00開場)
立教大学 池袋キャンパス 5号館 2階 5221教室
主催: 立教大学

「ホームカミングデー:旧江戸川乱歩邸特別公開」
旧江戸川乱歩邸特別公開
2015年10月18日(日)10:00~16:00 立教大学 江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
主催: 立教大学

「池袋=自由文化都市プロジェクト:旧江戸川乱歩邸特別公開」
旧江戸川乱歩邸特別公開
2015年9月14日(月)~22日(火)

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2015年5月15日(金)~27日(水)
※期間中(火)・(木)は休館
公開時間 10:30~16:00
※16日(土)、23日(土)13:00~13:30 ギャラリートーク(無料)

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2014年5月15日(木)~28日(水)
※期間中(火)・(木)は休館
公開時間 10:30~17:00
※17日(土)、24日(土)13:00~13:30 ギャラリートーク(無料)

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2013年5月17日(金)~29日(水)
※期間中(火)・(木)は休館
公開時間 10:30~17:00
※18日(土)、19日(日)13:00~13:30 ギャラリートーク(無料)

「ホームカミングデー:旧江戸川乱歩邸特別公開」
2012年10月21日(日)10:00~16:00 立教大学 江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
主催: 立教大学

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2012年7月27日(金)・28日(土)・29日(日)・30日(月)
8月1日(水)・3日(金)・5日(日)・6日(月)・8日(水)
公開時間は10:30~16:00
※7月28日(土)は江戸川乱歩の命日により追加公開。ギャラリートークあり(申込不要 13:00~)。

「ホームカミングデー:旧江戸川乱歩邸特別公開」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2011年10月23日(日)10:00~16:00 立教大学旧江戸川乱歩邸
主催: 立教大学

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2011年7月29日(金)・31日(日)
8月1日(月)・3日(水)・5日(金)・7日(日)・8日(月)・10日(水)
公開時間は10:30~16:00

「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」
旧江戸川乱歩邸 特別公開
2010年7月23日(金)・25日(日)・26日(月)・28日(水)・30日(金)
8月1日(日)・2日(月)・4日(水)
公開時間は10:30~16:00

「甦る乱歩の世界展」
2010年7月22日(木)~8月4日(水)東武百貨店池袋店6F1番地 美術画廊
10:00~20:00 7月28日、8月4日は16:30閉場

「乱歩・白昼夢」
2009年8月19日(水)~23日(日) 東京芸術劇場小ホール2 *本公演は終了しました。
主催:結城座

「大乱歩展」
2009年10月3日(土)~11月15日(日)  神奈川近代文学館展示室第2・3
主催: 神奈川近代文学館 立教大学 江戸川乱歩記念大衆文化研究センター

「乱歩歌舞伎:京乱噂鉤爪」
2009年10月4日(日)~10月27日(火)  国立劇場
主催: 国立劇場

「江戸川乱歩フォーラム:ミステリー小説講座」
2009年10月10日(土) 14:00~15:30(13:30開場)  立教大学タッカーホール
※乱歩邸特別公開は12:00~14:00、15:30~16:30です。
主催: 読売新聞社

「ホームカミングデー:乱歩邸特別公開」
2009年10月25日(日)  立教大学旧江戸川乱歩邸
主催: 立教大学
関連リンク一覧

お問い合わせ

立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター

(乱歩邸への取材)立教大学総長室広報課

旧江戸川乱歩邸への取材

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