教育学科

MESSAGE

人間を深く洞察し、
豊かな人間形成の
在り方を探究する

Department of
Education

立教大学
池袋キャンパス

OBJECTIVE

日々変化し続ける人間を多角的に分析し、
広い視野を持って、
深く人間を理解できる人を育てます。

教育学科の3つの特色

この学科で学べることとは?

  • 1年次から始まる専門教育。

    1

    教育の専門講義は1年次から始まり、基本的な学問の手法を身に付けます。2年次からは、教育心理学、教育社会学、教育哲学など、教育に関する専門理論を学んでいきます。

  • 実際の教育問題に触れて、
    解決法を学ぶ。

    2

    ジェンダーと人権、特別支援教育、学級崩壊など、いま教育現場が抱える問題をテーマにした講義を展開。一つの問題を深く掘り下げながら、論点を整理し、批判的視点で教育を問い直す力を養います。

  • 「理論」と「実践」の
    両輪で学ぶ。

    3

    哲学、社会学、心理学、歴史学などの「理論」を総合的に学び、同時に、小学校での学習支援やボランティア活動などを通して、「教育方法」も修得します。

3年次から「初等教育専攻課程」と「教育学専攻課程」に分かれて、専門性を高める。

1・2年次に「教育学」の基礎に触れ、「教育心理学」や「教育社会学」など、学校教育に関する教養を深めながら、3年次以降は「初等教育専攻課程」と「教育学専攻課程」に分かれ、専門の学習を深めていきます。

初等教育専攻課程では、主に小学校教員の養成を目標として、教育と人間についての深い理解としなやかな感性を磨きます。教材研究、教育実習などの教職専門科目が盛り込まれており、課程修了者は小学校教諭1種免許状が取得できます。

教育学専攻課程では、学問としての教育に関する思考を深め、中学・高校の教員、教育や福祉分野の公共団体、教育産業、マスコミなどで活躍する人材の育成を目指します。

教育学科で
身に付く能力・知識

この学科で育まれる力とは?

  • 小学校教員に求められる
    知識と技能。

    「初等教育専攻課程」では、国語や算数などの「各教科教育法」や「教職実践演習」など、実践的な教職専門科目を学び、小学校教員としての知識と技能を身に付けます。

  • 社会学の視点で、
    教育を分析する力。

    学校、義務教育制度、学歴などは、時代や社会の中でどんな役割を果たしてきたのか。社会学の視点から分析し、教育とは何かを広く深く理解する力を身に付けます。

  • 他者を理解する思考力

    質的調査法や心理実験、行動観察の学習を通して、教育学の方法論と技法を学び、他者を理解するための柔軟かつ粘り強い思考力を身に付けます。

Q.「教育を学ぶ」とは、
どういうこと?

A.成長したいと思う人の気持ちに、
あらゆる角度から応えようとすることです。

「教育学」と聞くと、学校の先生を養成するための学問だと思うかもしれません。もちろんそれも目的の一つですが、人の成長には、人間と社会のあらゆることが関わっています。
そのため、教育学が対象にする分野は、人間の内面を解き明かす哲学や心理学はもちろん、家庭環境や経済格差、グローバル化と地域性といった教育環境を理解するための社会学の視点、文化、歴史、法律など幅広く、人間の成長の背景にある全てを総合的に学ばなければなりません。

「成長したい」という人間の根源的な欲求にあらゆる角度から挑む。教育学とは、日々成長し変化し続ける人間を多角的に分析し、さらなる成長に導くための「総合人間学」です。

卒業式で涙するのは
なぜだろう。

卒業式で仲間と共に涙を流す姿は、日本人特有の光景とも言われます。私たちはなぜ、卒業式で涙を流すのでしょうか。

卒業式が行われ始めた明治時代は、次の学年への進級試験としての意味合いが強く、卒業の時期もバラバラでした。やがて、全国的に4月始業に統一されると、卒業式も3月に定着し、「別れの儀式」としての性質を持つようになります。この儀式化に大きな役割を果たしたのが合唱の力。声をそろえて歌うことが連帯意識を強め、集団への帰属意識を高めたのです。学校を舞台にした映画やドラマでは、『仰げば尊し』や『贈る言葉』など、生徒たちが涙ながらに合唱するシーンが描かれ、見る人の心を揺さぶりました。

こうして「卒業式は涙を流すべきもの」という願望や先入観が形成され、別れの儀式として定着していきました。卒業式の涙の正体は、長年の演出によってつくられた「感情の共同体」だと考えることもできるのです。

文化や習慣によってつくられる集団心理を研究することも教育学の一つ。当たり前だと思っていた常識を問い直すことで、新しく見えてくることがあるのです。

例えば、
こんなことも
教育学の学びです。

教育学科の教員と研究分野

教員一覧を表示する
※大学案内(2024年度版)より転載。
氏名 研究分野 リンク
秋葉 昌樹 教育社会学 研究者情報
有本 真紀(2024年3月退職予定) 音楽科教育・歴史社会学 研究者情報
石黒 広昭 教育心理学・発達心理学 研究者情報 個人サイト
市川 誠 比較教育学・宗教と教育 研究者情報 個人サイト
伊藤 実歩子 教育方法学・教育評価論 研究者情報
柏木 敦 日本近代教育史 研究者情報
河野 哲也 教育哲学・特別支援教育・道徳教育 研究者情報 個人サイト
和田 悠 社会教育・社会科教育 研究者情報
渡辺 哲男 国語科教育・教育思想史 研究者情報
村上 祐子 情報学・論理学・科学哲学 研究者情報
堀内 進之介 政治学・経済学 研究者情報
稲垣 成哲 理科教育 研究者情報
南雲 まき 図画工作科教育 研究者情報
扇原 貴志 教育心理学・発達心理学 研究者情報

こんな学科もあります

教育学科に興味がある人は、これらの学科にも興味を持っています。

社会学や心理学などさまざまな学問の視点から教育について学んだことで、物事を多角的に考える力が身につきました。特に社会学は、社会という共同体の根底を形作る教育という行為がいかに重要なものであるかを教えてくれました。

教育学科 大関 遼さん大学案内2024より

幅広い学問領域にまたがり、教育学を深く学べることが本学科の魅力です。入学当初は将来の進路を明確に決めていなかったため、初めに教育学の基礎を学び、3年次に小学校教員免許の取得が必須の初等教育専攻、または中学校・高等学校教員免許を任意で取得する教育学専攻を選択できるカリキュラムであったことも進学の決め手になりました。

教育学科 吉田 侑加さん大学案内2023より

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