いま、大好きな沖縄のために働く——
ここぞというときは
大学時代の経験や出会いが支えに

沖縄県庁企画部地域・離島課 金城 明子 さん

2019/05/17

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

経済学部経済学科を卒業し、現在は沖縄県庁職員として、水資源対策に携わっている金城 明子 さんからのメッセージです。

立教大学時代の女子寮ミッチェル館でルームメイトと(1998年3月閉寮)

水道水の約8割をダムの貯水に頼る沖縄では、水資源対策は生活インフラの根幹を支える重要な仕事だ。特に2018年の夏は雨量が少なく、「沖縄県渇水対策本部」を設置して、節水の呼びかけに奔走した。併行して、限りある水の大切さを伝えるために、小学生向けの副読本の作成をするなど、多忙な日々を送っている。

そのような金城さんを支えるのは、故郷である沖縄を離れて立教大学で過ごした日々だ。

「入学当初は、立教の女子寮に住んでいました。大学の教育寮だったことから、寮生活に関わるさまざまなことを月1回のミーティングで話し合い、時には意見をぶつけ合いながら議論を重ね、お互いの価値観を尊重しながら解決することを学びました」

また、中国語を学んだことで中国に興味を持ち、在学中に2度留学。現地では中国人学生はもちろん、韓国やロシアからの留学生との付き合いの中で、相手の国の文化を知り、自国の文化も伝えて分かり合う貴重な経験をした。

2年次から所属した小西一雄教授(現・名誉教授)の国際金融論のゼミで鍛えられたことも、大いに役立っているという。

「ゼミは各学年6人程度と少人数で、発表の際は先輩から厳しい突っ込みもあり、毎回気が抜けませんでした。資料から仮説を立て、結論を導くまでの論理的思考と、まとめ上げる力、そして発表する力が着実に身に付きました」

入庁時から参加している沖縄県庁のテニスサークルの仲間と。前列左が金城さん

金城さんは、大好きな沖縄に戻って沖縄に貢献する仕事をするという願いを胸に秘めつつ、大学卒業後は都内で金融機関に就職した。その後、沖縄県庁に転職し、かねてからの願いをかなえた。

「県庁を選んだのは、地元の振興に幅広い視点から関わることができると思ったからです」

最初の配属先では、中小企業向けの融資制度に携わり、その後は、リゾートウエディングの誘致や移住定住者の促進などを担当。どの部署においても、できる限り現場を見て、そこに関わる多くの人々とコミュニケーションを取りながら物事を進める姿勢は、学生時代に養われたものだ。

「行政の仕事は多岐にわたり、それぞれの分野で抱えている課題が違うので、常に新たな気付きがあります。ここぞというときに、立教時代の経験や出会いが仕事において頼もしい支えとなっていると感じます」

一度沖縄を離れ、さまざまな体験を通して培った力を金城さんはいま、地元のために発揮している。

プロフィール

PROFILE

金城 明子 さん

沖縄県庁企画部地域・離島課
経済学部経済学科/2001年卒
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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