集客支援から人材育成まで、スポーツビジネスを通してより豊かな社会づくりを目指す

ぴあ株式会社 坂井 亮太さん

2025/10/29

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

コミュニティ福祉学部コミュニティ福祉学科を卒業し、ぴあ株式会社に勤める坂井 亮太さんからのメッセージです。

チケット販売を中心に、エンタテインメント領域で幅広い事業を展開するぴあで、スポーツビジネスに携わる坂井亮太さん。「一見単なる『紙切れ』であるチケットの『体験価値』に興味を持ったことが、ぴあを志望したきっかけでした」と振り返る。入社3年目に、サッカーJリーグの横浜F・マリノスに出向し、マーケティングやファンクラブの運営支援に従事した。

「2013年にはJ1リーグ優勝が懸かった一戦で62,632人を動員し、当時の最多入場者数記録を更新しました。チケッティング業務をはじめ、取り組んできたことが満員のスタジアムという結果として見えた瞬間の喜びは忘れられません」

その後、プロバスケットボールのB.LEAGUE(Bリーグ)や、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピックなど大規模な事業に関わってきた。2021年には、スポーツ業界の人材不足解消を目指して「ぴあスポーツビジネスプログラム(ぴあSBP)」を立ち上げ、自らも講師を務めて後進の育成にも励んでいる。

「選手を支える裏方も『プロ』であるべきという思いからぴあSBPを始めました。アスリートとビジネスサイドが共に輝くことで、スポーツ界はもっと飛躍するはずです」


※ぴあスポーツビジネスプログラム(ぴあSBP):スポーツ業界で活躍するために不可欠な知識や考え方を、講義と実践を通して学ぶビジネススクール。

出向先の横浜F・マリノスで、マスコットキャラクターのマリノスケと一緒に(2014年)

「スポーツビジネスジャパンコンファレンス2025」に登壇し、スポーツ業界の人材育成を語った

大学時代の体育会水泳部。「ジャパンオープン2008」に出場した際の1コマ

大学時代はコミュニティ福祉学部で研さんを積んだ。「特定の誰かではなく、全ての人の幸せを考える『福祉マインド』が養われました。皆さんに喜びを届けるスポーツビジネスも、広く捉えたら福祉の一部ではないでしょうか」と話す。また、学業に加えて、体育会水泳部の活動にも打ち込んだ。

「最上級生の時は競技と並行し、主務として部の運営や練習管理に携わりました。組織マネジメントや人に感謝することの大切さを学べた経験は、大きな財産になっています」

社会人として働きながら大学院でMBA(経営学修士)を取得するなど、意欲的に学び続ける坂井さんは、今後のビジョンをこう語る。

「私の目標は『スポーツ・エンタテインメントを通して、人の心が豊かになる社会をつくること』です。誰にとっても親しみやすく、公共性が高いスポーツの魅力を、広く伝えていきたいと考えています」

プロフィール

PROFILE

坂井 亮太さん

ぴあ株式会社スポーツ・ソリューション推進局
スポーツビジネスマネジメント部 部長

2009年 コミュニティ福祉学部コミュニティ福祉学科卒業

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