弁護士の要は「柔軟なバランス感覚」
その土台は立教で築いた。
弁護士 毛受 達哉さん
2018/04/06
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
法学部を卒業し、本間合同法律事務所で弁護士の仕事をされる毛受 達哉さんからのメッセージです。
ただ知識を詰め込むのではなく考える授業が視野を広げてくれた。
大学時代、私は勤勉とは言い難い学生だったかもしれません。「法や政治を通して社会を知りたい」と考え法学部に進んだものの、その先の将来像がなかなか見えませんでした。ただ、法律の講義を通して物事の見方・考え方が広がったということは確実に言えます。法律は様々な利害関係を調整して公正な結論を導くことを目的としていますので、法律の解釈にも「誰のどの利益がどれだけ重視されるべきか」「その結論は本当に公正か」などと多面的・総合的に検討するバランス感覚が求められます。
今の仕事につながるその土台を私は大学で築きました。立教は知識をただ詰め込むのではなく、視野が広がる良質な講義を多く提供してくれたと感じています。
今の仕事につながるその土台を私は大学で築きました。立教は知識をただ詰め込むのではなく、視野が広がる良質な講義を多く提供してくれたと感じています。
価値観の違いがあることを前提にさまざまな立場の人と対話をする
現在、弁護士として企業法務や訴訟に携わっています。具体的には契約書の作成やチェック、適正な企業運営を支えるコーポレート・ガバナンス体制の構築支援などです。個人の法律相談も受けており、紛争性がある場合は、法人・個人を問わず、依頼者の代理人となって、相手方と交渉したり、裁判所に出向くだけでなく、時には第三者的な立場の人に話を聞きに行くこともあります。様々な立場の人と接するため、そこに価値観や利害の相違があることを認識したうえで話す・聞くという対話力が欠かせません。
また、仕事をするほど求められる知識も増えていきます。知識も対話力もそれを磨くのに終わりはなく、常に学びの途中です。だからこそ面白いと感じます。
また、仕事をするほど求められる知識も増えていきます。知識も対話力もそれを磨くのに終わりはなく、常に学びの途中です。だからこそ面白いと感じます。
会社勤めを経験したあと弁護士に その芽が芽吹いたのは大学時代。
大学卒業後に会社勤めをしたものの、そこでの自分のあり方に疑問を感じ、働きながらロースクールの受験を始めました。それが今に至る直接のきっかけですが、弁護士の種が芽吹いたのは大学時代です。
立教の法学部では、1年次にレポート作成力や思考力などを養う「基礎文献講読」という講義があります。その講義でイスラムの法について学んだとき、法の背景にある価値観や文化があまりに日本と違うことに驚き、社会のあり方と法との関係に興味をもちました。今思えば、あれが弁護士としての出発点だったかもしれません。世界には多様な価値観があるという学びを得たことも、立場の異なる人たちの間で問題解決を図るのに役立っています。
立教の法学部では、1年次にレポート作成力や思考力などを養う「基礎文献講読」という講義があります。その講義でイスラムの法について学んだとき、法の背景にある価値観や文化があまりに日本と違うことに驚き、社会のあり方と法との関係に興味をもちました。今思えば、あれが弁護士としての出発点だったかもしれません。世界には多様な価値観があるという学びを得たことも、立場の異なる人たちの間で問題解決を図るのに役立っています。
※本記事はスタディサプリに載せた記事をもとに再構成したものです。記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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プロフィール
PROFILE
毛受 達哉さん
法学部政治学科/2005年3月卒
立教のキャリア・就職支援