図書館資料展示〜貴重書から図書資料まで

図書館の窓

2026/05/20

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OVERVIEW

立教大学図書館では、所蔵するさまざまな貴重書を広く紹介するため、館内で定期的に企画展示を行っています。

江戸川乱歩に蔦屋重三郎 独自の切り口で展示を実施

2025年度は、春学期に江戸川乱歩記念大衆文化研究センターとの共催により『RAMPO IN THE MEDIA』と題して、両機関が所蔵する資料の中から江戸川乱歩作品にまつわる資料を展示しました。

秋学期は、『江戸にみる出版の文化:蔦屋重三郎とその周辺』と題して、NHKの大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』でも話題となった蔦屋重三郎が活躍した時代を軸に、図書館の視点から展示を行いました。草双紙くさぞうし(江戸中期から流行した絵入り小説本)の発展過程を紹介するべく、蔦屋をはじめ主要地本問屋が刊行した代表的な作品を、普段は貴重書庫に所蔵している資料から展示して紹介しました。

展示の様子(貴重書展示)

蔦屋を示す商標「富士山形に蔦の葉」(『早道御守傳來』より)

草双紙は、当時の世相や流行を映し出した読み物として庶民の暮らしに密着していました。赤本、黒本・青本から、風刺やパロディーを利かせた黄表紙へと変遷。最初の黄表紙は恋川春町こいかわ はるまちによる『金々先生栄花夢きんきんせんせいえいがのゆめ』とされ、山東京伝さんとうきょうでん朋誠堂喜三二ほうせいどうきさんじらが人気戯作者となりました。統制対象となりやすい風刺的な内容から、寛政の改革以降は、次第に仇討ちものなど複雑な筋立てに変化していき、巻数を増やして合巻へ移行します。曲亭馬琴きょくていばきん(滝沢馬琴)や柳亭種彦りゅうていたねひこらが名を馳せました。

江戸の地本問屋は、出版から流通までを担った重要な存在です。蔦屋重三郎は、安永年間(1772〜1781年)初めころ、吉原で開業しました。屋号を「耕書堂」といい、黄表紙や洒落本、狂歌本、錦絵などを刊行。喜多川歌麿や東洲斎写楽といった絵師を世に送り出したことでも知られています。

左:展示の様子(貸出用図書)、右:展示ポスター

こうした展示のテーマに合わせてさらに興味を掘り下げることができるよう、貸し出し可能な関連図書を併せて展示し、利用を促進しました。

このように図書館では、利用者が普段目にすることができない学術的価値のある貴重な資料について、展示を通して紹介しています。さらに図書館のWebサイトでは、展示の様子の写真や、配布資料のファイル掲載などを行うことで、図書館に直接来館できない利用者に対しても展示内容を紹介しています。

展示を通して多彩な資料を紹介

このほかにも図書館では、図書館所蔵の図書資料を紹介するため、さまざまな展示を実施しています。今年度は、図書館広報誌『Your Library』に掲載中のコーナー発の企画『読書ナビ〈おすすめの10冊〉』や、『長嶋茂雄氏関連図書展示』『スポーツとジェンダー・セクシュアリティ』『IMAGINE all the people living life in peace〜この夏、戦争と平和について考える〜』『立教大学出版会図書展示』などを行いました。

過去の展示情報はこちらから

図書館が主催した、常設展示や企画展示、学生公認団体・正課授業による展示などは、図書館Webサイトに掲載していますので、ぜひご覧ください。
トップページ下部にあるバナーから閲覧できます。

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