現代心理学部設立20周年記念特別講座——夏休み子ども映画ワークショップ開催報告

立教大学

2026/10/29

トピックス

OVERVIEW

立教大学現代心理学部および映像身体学科の設立20周年を記念し、小学4年生から6年生を対象とした「夏休み子ども映画ワークショップ」を新座キャンパスで開催しました。

8月25日から28日まで、および30日の計5日間にわたるプログラムでは、意図した映像を撮影するための考え方や、身体を使った演技のアプローチ、そして実際の撮影・編集技術など、子どもたちが映画制作の全工程を体験。篠崎誠教授が中心となって子どもたちへの指導を行い、学生スタッフがサポートしました。最終日には保護者の方をお招きし、完成した映画の上映会を子どもたちが中心となって実施しました。

1日目 映画ってなんだろう

初日は映画制作の基礎についての解説から始まりました。「カメラを使って映像を撮影する」とはどういうことか、現代心理学部映像身体学科の山田達也特任教授による講義が行われました。

2日目 演技してみよう・物語を作ろう

午前は、俳優の山田キヌヲさん※をゲスト講師にお迎えし、身体を使った演技のワークショップを行いました。山田さんは最初に「お芝居では何でもできるし、何にでもなれる」というメッセージを伝えました。

※山田キヌヲさん:早稲田大学在学中に本格的に演技を学び、2004年に映画『ガールフレンド』で主役に抜擢されデビュー。NHK大河ドラマ『光る君へ』(24年)、ドラマ『ワカコ酒season』シリーズなど多くの作品に出演。

俳優の山田キヌヲさん

講義の様子

ワークショップは、スーパーボールをスプーンに乗せて運ぶゲームからスタート。スーパーボールの重さや、運ぶ際の身体の使い方を確かめた後は、「スーパーボールがない状態」で、想像のボールをスプーンで運ぶパントマイムに挑戦しました。「お芝居とはうそをつくこと、ないものをあるように見せることができる」という助言を受けて、子どもたちは真剣に取り組んでいました。続いて行われたのが「見えないボールを使ったドッジボール」。ボールの大きさや重さ、スピードを、投げ方や受け方の仕草でどのように表現すればよいのか、試行錯誤しながら「エアドッジボール」を楽しみました。ワークショップの最後は、実際にみんなの前での演技に挑戦。観客の前で立つところから始まり、最終的には「友人が来るのを待つ」というシチュエーションで、どのように表現すればよいかを各自で考えて演技を行いました。子どもたちからは「最初は何をしたらいいのかわからなくて難しかったけど、楽しかった」「人によって何をするのかが違っていて面白かった」といった感想が聞かれました。

スーパーボールを運ぶワークショップ

見えないボールを使ったドッジボール

「友人が来るのを待つ」演技のワークショップ

午後からは2つの班に分かれ、翌日撮影する映画のシナリオづくりへ。「隠す・隠れる」をテーマに、班のメンバー同士で活発に意見を交わしながら一つの物語を作り、どこで撮影すればよいのかロケハン(ロケーション・ハンティング。撮影前に実際の場所を下見して調査すること)を行いました。

3日目 撮影しよう

2日目に作った物語をもとに、いよいよキャンパス内での撮影に挑戦。子どもたちは出演者として演技する一方で、持ち回りで監督や撮影、音響など、映画制作に関わるさまざまな役割を体験しました。

撮影は、カメラの前で実際の動きやセリフを試すところから始まります。実際に演じてみることで浮き彫りになった課題に対し、子どもたちは「どうすればもっと伝わるか」を相談しながら、工夫を重ねていきます。動きの段取りが決まれば、いよいよ本番のカメラを回します。撮影した映像はその場ですぐにチェックし、画角や出演者の表情・動きなど、細部までこだわりながら撮影を進めていきました。

マイクで録音する様子

撮影した映像を確認する様子

撮影中の様子

4日目 編集と宣伝をやってみよう

編集中の参加者たち

撮影した映像を自分たちで編集し、作品として仕上げていきました。複数のアングルから撮影したシーンをスムーズにつなぎ合わせたり、作業を進める中で「ここには追加で音を入れたい」という意見が出ると、新たに効果音を作って録音したりすることも。並行して映画のポスター制作も進め、自分たちが制作した映画をより魅力的に伝える方法を考えました。

5日目 つくった映画を見てもらう

最終日には、子どもたちの保護者の方を招き、完成した映画の上映会を実施。司会進行から会場の飾りつけ、プログラムの制作・配布に至るまで、全て子どもたちが中心になって運営されました。

来場者向けプログラムを制作

受付の様子

上映会司会の様子

上映会は篠崎教授あいさつからスタート。続いて、子どもたちが制作した2本の映画が上映されました。1本目は、仲良しグループの友人間で生じた不和を描いた物語、2本目は、迷い込んだ異世界で恐ろしい怪物から逃げる男女のお話でした。上映前後の舞台あいさつでは「ズームイン・アウトの使い分けや、カメラで思った通りの映像を撮影するのが難しかった」「効果音の入れ方に苦労したが、みんなでつくる過程は楽しかった」など、映画制作を体験した子どもたちから感想が述べられました。

上映会1本目

上映会2本目

メイキング映像上映の様子

本編に続いて、映画制作の様子を振り返る学生スタッフ制作のメイキング映像が上映されました。4日間にわたって子どもたちが映画づくりに真剣に取り組む様子が上映され、会場は温かい雰囲気に包まれました。上映会の終わりには、子どもたち一人一人に、ワークショップの指導担当者からの熱いメッセージと共に、修了証と完成作品が収録されたDVDが授与されました。

映画制作を通して、子どもたちの想像力、表現力、他者と協力する力が発揮された5日間。現代心理学部および映像身体学科設立20周年を飾るにふさわしい、子どもたちの笑顔があふれる意義深いワークショップとなりました。

修了証とDVDが渡されました

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