ドイツ企業での「オンライン」インターンシップ体験談

松波 百合子 さん(異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科4年次)

2020/06/03

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

新型コロナウイルス感染症の広がりの影響を受け、ドイツのIT企業にオンラインでインターンをすることになった異文化コミュニケーション学部の松波 百合子 さんによる体験談をご紹介します。

コロナ感染拡大により思うようにことが運ばず、就活などを控える中不安を感じている人も多いかと思います。私も春から海外インターンを予定していたのですが、飛行機がキャンセルになり思い描いていたプランの実行が不可能となったため、今後の就活と卒業後の進路についてかなり悩みました。そこで私がドイツIT企業でオンラインインターンをすることを決心するまでの経緯とそこでの体験をご紹介したいと思います。

また、今回インターン中に私が携わった「コロナ感染者追跡アプリと個人情報・データ保護」のビデオ企画のURLも掲載していただいているので、活動内容の一部としてご笑覧いただければと思います。

ドイツ系IT企業でインターンをするまでの経緯

ミュンヘンの市庁舎

高校生でドイツ語に出会って以来、ドイツ社会に根付く「労働時間は短く。生産性は高く。」という考え方に興味があり、ずっとドイツで働いてみたいと思っていました。そこで大学2年次のドイツ留学中に日独産業協会のイベントに参加をし、また帰国後にも同協会の東京でのイベントにも参加をしました。ここで出会ったのが、現在私がインターンをしているドイツ系IT企業Enobyte GmbHです。同社は、日独間を中心に個人情報保護を取り扱うビジネスを展開している企業であり、人々の権利の保護を目的とした事業内容が、人々を支える職業に就きたいという私の想いと合致しました。当初、ITというと理系イメージが強く、自分には縁のない業界だと思っていましたが、複数回面談を重ねる中で、データ侵害・漏洩がマイノリティ差別や人権侵害と密接に結びついていること、そして個人情報保護がいかにグローバル社会を生きる私たちにとって大切であるかを学び、インターンに取り組むことを決めました。

オンラインインターンをするまでの経緯と体験記

日独産業協会(DJW)のシンポジウム

実は、3月初めに一度ミュンヘンで社内見学もさせて頂いており、あとは5月に荷物をまとめて渡航するだけでした。しかし、急速なコロナ感染拡大を受け、日本に足止めを余儀なくされました。一年間かけて掴み取った夢のドイツでのインターンだったので諦められなかった私は、会社にこの機会を逃したくないという強い意志を伝えました。すると、オンラインインターン生の受け入れは企業にとっても初めての試みのようでしたが、熱意が伝わり快く受け入れてくださいました。こうして、4月から大学とインターンをオンラインで平行して行う多忙な日々が始まりました。

やることが山積みでPCにかじりつく毎日ですが、日々得られる学びがとても多く、やりがいを感じながら楽しく働いています。配属はマーケティング・PRの分野ですが、その他にも幅広い分野の業務に携わらせて頂いています。例えば、2020年5月頭に「コロナ感染者追跡アプリ」について、日独の弁護士と日英独のIT専門家が、個人情報漏洩のリスクについて議論を交わすビデオ企画がありました。ここに私は司会進行役として関わり、日本でも近々導入が予定されているこのアプリについて、プライバシーに関する専門家の観点を生で聞くことのできる素晴らしい体験をさせて頂きました。

この企画にあたっては、準備段階の打ち合わせに全て同席し、企画の構成決めやシナリオ作成に中心メンバーの一人として携わりました。オンライン上でのやり取りだからこそ、企画の目的と流れを明確にすることがより重要であると気が付き、日英両言語での企画書の作成を提案、実行させて頂いた経験は大きな自信に繋がりました。また日本人とドイツ人が一丸となって働くグローバル企業なので、従業員同士のやりとりを円滑にし仕事の効率化を図るために日本人側の動きを毎週ドイツ語でまとめ、伝える役割も担っています。
さらに今後は、就職後の資格取得も見据えてドイツ人DPO(データ保護オフィサー)のもとでGDPR(EU一般データ保護規則)の基礎を学んでいく予定です。

まだ始まってほんの数か月ではありますが、このEnobyte GmbHでのインターン経験から学んだことは計り知れません。みなさん、やりたいことには貪欲に、諦めず、粘り強くです。私の体験談が、みなさんが一歩を踏み出すきっかけの一つになれば幸いです。

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

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