幸福なるかな、心の貧しき者
チャプレンのことば
2025/12/11
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 藤田 誠
幸福なるかな、心の貧しき者
11月は「死者の月」であり、教会では天に召された人々の魂の平安を覚えて祈ります。まず、1日に「諸聖徒日」の礼拝があります。「諸聖徒日」とはイエスの十字架の死と三日目の復活を信じたがゆえに、それが不都合であった人々により抑圧を受けて殉教していった人々を覚える日です。そこで読まれる聖書は、イエスが弟子たちに山の上で語った場面です。イエスは最初に「心の貧しい人々は、幸いである 天の国はその人たちのものである。」(マタイによる福音書5章3節)と弟子たちに語ります。
このイエスの言葉は文語訳「幸福なるかな、心の貧しき者 天国はその人のものなり。」の方が原文の語感に近く、イエスは最初に「幸福」を弟子たちに宣言します。殉教者たちはこの宣言を伝承で知っていたことでしょう。彼らはこの世で苦しみの中にあってもイエスが宣言した「幸福」を感じていたのでしょうか。私も感じられるのか。神の言葉に耳を傾けたいと思います。
このイエスの言葉は文語訳「幸福なるかな、心の貧しき者 天国はその人のものなり。」の方が原文の語感に近く、イエスは最初に「幸福」を弟子たちに宣言します。殉教者たちはこの宣言を伝承で知っていたことでしょう。彼らはこの世で苦しみの中にあってもイエスが宣言した「幸福」を感じていたのでしょうか。私も感じられるのか。神の言葉に耳を傾けたいと思います。
※本記事は季刊「立教」274号(2025年11月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
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