毒
チャプレンのことば
2025/05/02
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 浪花 朋久
毒

マダガスカル南東部に生息するキンイロジェントルキツネザルが食べるタケノコには、シアン化物の一種であるシアン化水素(青酸ガス)が含まれており、人間がそれを食べると死に至るといわれています。しかしキンイロジェントルキツネザルは、人間の致死量の20倍以上のシアン化物が入ったタケノコを食べるのです。彼らの姿を見た時、私たちにとって「毒」とは一体何なのかと考える材料になります。
私たちは毒でないものを毒だと判断してしまいがちです。聖書の中でそう思われたのが、イエス・キリストです。イエスは罪人などを受け入れ、神の愛を実践されました。しかし当時の常識を作っていた指導者たちは、新しい常識を作り、自分たちの立場を揺るがしたイエスを毒だと認識したのです。
私たちが「毒」だと思う存在は、自然発生的に生まれます。たとえ人間の目から見て毒であっても、神様の視点から見れば、今の世に必要な存在かもしれません。
私たちは毒でないものを毒だと判断してしまいがちです。聖書の中でそう思われたのが、イエス・キリストです。イエスは罪人などを受け入れ、神の愛を実践されました。しかし当時の常識を作っていた指導者たちは、新しい常識を作り、自分たちの立場を揺るがしたイエスを毒だと認識したのです。
私たちが「毒」だと思う存在は、自然発生的に生まれます。たとえ人間の目から見て毒であっても、神様の視点から見れば、今の世に必要な存在かもしれません。
※本記事は季刊「立教」271号(2025年2月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
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