アーチェリーのインカレで金メダル。
化学科の実験で培った計画性を生かして文武両道を実現

体育会洋弓部 理学部化学科4年次 上野 辰樹さん

2022/04/13

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

第33回全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会のリカーブ男子部門で、念願の初優勝を果たした上野辰樹さん。「今大会は洋弓部の同期や後輩と共に出場し、これまでとは違う楽しさがありました。リラックスして実力を発揮できたのは、仲間たちのおかげです」と振り返る。上野さんが得意とするのは、アーチェリーの中でも「フィールド」という競技だ。

全日本学生フィールドアーチェリー選手権大会に出場した洋弓部のメンバーと(後列右から2人目が上野さん)

「山の中や草原に設けられたコース内の標的を行射していきます。インドアと違って標的までの距離がそれぞれ異なり、地形や天候も考慮しなければなりません。頭をフル回転させながら体を動かす競技性が合っていると思います」

立教大学体育会は自主性や自律性を重んじており、洋弓部の練習スタイルもその例に漏れない。

「練習は基本的に自由で、自分たちでトレーニングメニューを考えて取り組みます。昨年はコロナ禍で時間や人数を制限されることが多かったのですが、私は後輩の指導に力を入れました」

その甲斐もあり、1年次生は関東学生アーチェリー新人個人選手権大会で優勝と3位入賞を果たす。大きな達成感を得た上野さんだが、後進育成に励む背景には、忘れられない思い出があった。「先輩たちの学生生活最後の大会は、自分のミスで試合に負けてしまい良い結果を残せませんでした。泣きじゃくる私に『後は頼んだぞ』と優しく言ってくださり、その言葉がいまも原動力になっています」と語る。

理学部化学科に在籍する上野さんは、日々の授業や部活動で忙しい中、卒業研究に加えて輪講も履修している。

「時間が足りない中、実験で培った『計画性』が文武両道の実現に役立っています。化学科の学びを通し、目標に向かう手順を定めて実行する力が身に付きました」

これからも変わらず研究とアーチェリーとの両立を目指す。

大会決勝最後の1射。緊張によるミスで前半は劣勢だったが、仲間の応援もあり見事逆転

研究室にて。どのような食物が血液中の悪玉コレステロールを変形させ、心筋梗塞などを引き起こすのかを分析している

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