創部史上初のポスト「学生コーチ」という生き方

ラグビー部

2022/02/17

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

伝統校の再興なるか。2020年から戦いの舞台は強豪ひしめく関東大学対抗戦Aグループへ。そんな立教大学ラグビー部を中心となって支えてきたのが学生コーチの相田向陽(営4)だ。

学生コーチというポストは創部史上初だという。Aグループ昇格、コロナ禍……激動の時代をラグビーと共に過ごした相田の、学生コーチとしての生き方を見つめる。

立教ラグビーへの恩返し

試合開始前、選手を送り出す相田(左から2人目)

立教ラグビー10年目。立教新座中学校1年生からラグビー部に所属し、高校時代は主将として活躍。高校3年の時に大きなけがをして、選手生命が絶たれても「立教ラグビーに恩返しがしたい」との思いから、大学でも学生コーチという立場で続けることを選択した。当時ラグビー部は、平日は特に慢性的な指導者不足だった。「もうできるでしょ」というトレーナーの先輩の高い期待から、入部してわずか1週間で練習の仕切りを任されるように。実践を積み重ねることで、少しずつ自信になっていった。

「仮想チームを全試合作らせてください」。コロナ禍で思うように練習ができない中、ヘッドコーチに直訴した。メンバー入りできなかった控え選手(Bチーム)で対戦校を分析し、その動きを完全にコピー。対戦相手とうり二つのチームを作り、試合形式の練習を繰り返してサインプレーや対戦相手の特徴を叩き込んだ。例年は大事な試合のみで仮想チームを組織するが、2020年シーズンは全試合で行った。相田は提案した理由を「仮想チーム戦が唯一、Bチームの選手をチームにつなぎ止める方法だったから」と語る。コロナ禍によって、Bチームの選手が出場できる大学ジュニア選手権が中止となり、練習人数制限で練習時間もAチームとBチームで分割されていた。目標を失いつつあったBチームのモチベーション維持のための策でもあったという。AチームとBチームが共に練習し高め合った結果、関東大学対抗戦グループAで6年ぶりに勝利を掴み、次年度につなげた。

印象残る2試合

戦局を見つめる相田(前列右から2人目)。1年次から大きな役割を担った

21年のラストシーズンは「EXCEED」をスローガンに掲げ、「関東大学対抗戦Aグループでの3勝以上」を目標にした。「やれることは全てやりたい」と相田はコーチングの勉強を深めた。

特に思い出深い試合として、相田は2試合を挙げている。

1試合目は大学ジュニア選手権の日本体育大学戦。この試合の1週間前には、対抗戦3勝を目指す上で絶対に負けられない中、同大学にまさかの大敗。「4年次のプライドを見せよう」とチームに発破をかけ、翌週、見事今季初勝利を収めた。ラストプレーも関原泰河(観4)のタックルだった。

筑波大学戦にて同期舟橋(左)のトライ

2試合目は対抗戦の筑波大学戦。格上相手に一時はリードしていたが、終わってみれば7点差の惜敗。しかし、ラストプレーには同期の舟橋広倫(済4)が独走トライを決めて意地を見せた。「Bチームの時からコーチングをしていたから、コーチとしても同期としてもうれしかった」と思いがあふれた。

見せ場はあったものの、結果的には対抗戦未勝利、最下位でシーズンを終えた。相田は「スタメンには下級生がかなり残るため、22年以降もっと良い成績が期待できる」と後輩への思いを口にする。百合の誇りを胸に、立教ラグビー部への想いを後輩へ託した。

シーズン最終戦笑顔を見せる選手たち

「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「いま」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

writing /「立教スポーツ」編集部
経済学部経済学科3年次 矢作峰士

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