演劇の研究に没頭した学生時代。さまざまな経験が、研究者としての土台に

江戸川乱歩記念大衆文化研究センター 後藤 隆基助教

2024/05/16

立教卒業生のWork & Life

OVERVIEW

文学部日本文学科の卒業生で、江戸川乱歩記念大衆文化研究センターの後藤隆基助教にお話を伺いました。

大学から大学院時代は、演劇の研究にのめり込みました。学部2年次に受けた演劇の授業がきっかけで初めて劇場へ足を運んだのです。舞台の景色や劇場の雰囲気、俳優の存在感をよく覚えています。なんだかよく分からないけど演劇は面白い。その感覚を理解したいという思いが、私の研究の原点かもしれません。

大学院に進学したものの、いろいろな事情が重なって休学し、演劇雑誌の編集部で働くことに。演劇界の現場を垣間見る中で、役者のような表方や裏方、さらには観客も含めた大勢の人々が複雑に絡み合いながら興行が成立していることに気付きます。このネットワークがどのように歴史の中で存在し、演劇の文化がつくられてきたのかを改めて研究してみたいと思い、大学院に戻りました。

復学後は、日本の演劇の革新に寄与した高安月郊という作家に関する論文を執筆。ニッチな研究を後押ししてくださり、卒業論文、修士論文、博士論文の全てをご指導いただいた藤井淑禎ひでただ先生には感謝しかありません。懐深く、風通しの良い「立教日文」の雰囲気に育てられたと感じます。

※藤井淑禎:名誉教授。元文学部教授。
博士課程在学中から学内のESD研究所で勤務。その後は、社会学部の教育研究コーディネーターや、雑誌の編集者などの仕事に関わりました。大きな転機となったのは2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大。舞台芸術の多くが中止になるのを目の当たりにして「コロナ禍の演劇界への影響を記録しなくては」と考えて舞台に関する調査を進め、企画展を実施しました。

現在は江戸川乱歩記念大衆文化研究センターで「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」に携わり、「江戸川乱歩生誕130年記念企画」を進行中。乱歩に縁のある方などにお話を伺い、その魅力をWebサイトで発信しています。

私はこれまで、その場所だからできることを研究や仕事につなげてきました。今ここにいなければできないことを考える。それが自分自身の可能性を開いていくと思っています。
『立教大学校友会報No.464』より抜粋しています。
インタビューの全文は、校友会Webサイトでご覧いただけます。

プロフィール

PROFILE

後藤 隆基

江戸川乱歩記念大衆文化研究センター 助教

2004年文学部日本文学科卒業。出版社勤務を経て、2014年に大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期課程修了。博士(文学)。社会学部教育研究コーディネーターや早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助教などを経て2022年4月より現職。

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