教会音楽研究所Rikkyo Institute of Church Music

教会音楽研究所は、キリスト教にかかわる教育・研究活動の一環として設立され、日本における教会音楽の充実と発展をめざしています。教会音楽に関する研究や資料の収集の他、教会音楽に携わる方の交流や研修の機会を提供するとともに、広く一般の方々に向けたプログラムも展開しています。

概要

ごあいさつ
立教大学教会音楽研究所は1998年に設立され、日本における教会音楽の目標を支えて20年以上の歴史を持ちます。当時、聖歌隊長であったジェームズ・ドーソン氏が初代の所長となり、2001年、アメリカ帰国後、高橋輝暁氏が10数年引き継ぎました。3代目所長として2014年4月に私が就任しました。今後も日本のキリスト教音楽の手助けや発展させる使命を続けるためにも皆様のご協力を切にお願い致します。

立教大学は教会音楽に長期間献身している組織であり、その聖歌隊の歴史は1919年以来、約1世紀にも及びます。1920年代、最初に設置されたパイプオルガン、今日では100人を超えるチャペル音楽団体(聖歌隊、オルガニスト・ギルド、ハンドベルクワイア)に携わる学生がいます。2013年新設されたチャペル会館には素晴らしいリハーサル室が設けられ、5台のパイプオルガンも存在します。このように非常にすぐれた設備や環境を持つ立教大学は学生だけでなく、日本中のキリスト教会に関連する音楽家達のとって大きな手助けとなるでしょう。

今後も、かわりなく皆様のご支援をお願いいたします。

立教大学教会音楽研究所所長 スコット・ショウ

スコット・ショウ氏は現在、研究休暇で学務を離れているため、2022年10月から2023年3月の間、所員の星野宏美が所長代理を務めています。
教会音楽研究所について
研究所のこれからの活動は、次のように予定されております。

  • 礼拝における音楽のあり方に関する研究
  • 新しい礼拝音楽の創出に関する企画運営
  • 学内外の教会音楽関係者のためのセミナー、ワークショップ、講演会、レッスンなどの企画・運営
  • 学内外の方のための教会音楽に関する教育活動
  • 国内及び国外の教会音楽関係機関との研究交流
  • 宗教音楽に関する資料の収集と公開
  • 宗教音楽の普及に関する事業の企画・運営
  • 礼拝音楽の楽譜の出版
  • その他、研究所の目的に適う事業

以上のうち特に、教会音楽家、聖職者、学生や愛好家のためにさまざまなレベルの実技指導を実施するほか、ワークショップ、セミナーなどの研修プログラムを充実させたいと考えています。

また、教会音楽の関係者だけでなく、キリスト教関係の学校などで教会音楽にかかわる方や愛好家のために、カンファレンスの開催、練習教本の発行、日本語の礼拝式文への新たな楽曲の作曲依頼、さらには、世界的に著名な教会音楽の中心地への研修旅行などの企画も実現していく予定です。

これらの研究および実践の活動とその成果については、ニューズ・レターを発行して広く一般に公開します。ここには、本研究所のことに限らず、学内外に加えて海外の教会音楽に関しても、さまざまな情報を掲載することになっています。
学院のパイプオルガン
所員・研究員
所長
星野 宏美
(立教大学異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科教授)

副所長
SHAW, Scott
(立教学院教会音楽ディレクター、立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊長、立教大学文学部キリスト教学科特別専任教授)

所員
阿部 善彦
(立教大学文学部キリスト教学科教授)

青木 瑞恵
(日本聖公会横浜教区聖アンデレ教会オルガニスト)

DAWSON, James
(元立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊隊長、前立教女学院オルガニスト)

今井 俊道
(立教小学校教諭)

伊藤 純子
(神戸国際大学オルガニスト、神戸松蔭女子学院大学非常勤講師)

加藤 啓子
(聖公会神学院非常勤講師、日本聖公会東京教区聖三一教会オルガニスト)

加藤 磨珠枝
(立教大学文学部キリスト教学科教授)

中川 英樹
(立教大学チャプレン)

那須 輝彦
(青山学院大学文学部比較芸術学科教授、青山学院大学聖歌隊指揮者)

西原 廉太
(立教大学文学部キリスト教学科教授)

大島 博
(立教大学大学院キリスト教学研究科兼任講師)

PLANT, Thomas
(立教大学チャプレン)

坂本 日菜
(作曲家、日本聖公会横浜教区聖アンデレ教会オルガニスト)

﨑山 裕子
(立教学院オルガニスト)

佐藤 雅枝
(立教新座中学校・高等学校オルガニスト)

千石 英世
(立教大学名誉教授)

高橋 輝暁
(立教大学名誉教授)

竹原 創一
(立教大学名誉教授)

米沢 陽子
(立教大学キリスト教学研究科特任教授)

研究所からのお知らせ

2022.03.21 『日本聖公会 聖歌集による聖歌伴奏・アレンジ集6』を発行しました
コロナ禍にあって、いろいろな制限が多くの教会で続いていますが、聖歌(賛美歌)をもっと楽しく豊かにするための準備を、今だからこそいたしませんか。
2022年3月21日発行の第6巻は、『日本聖公会 聖歌集』の273番(入信の式・洗礼)から333番(賛美と感謝)の聖歌の、ラスト・ヴァースや前奏曲などのアレンジを掲載しています。
詳しくは、立教大学教会音楽研究所のメールアドレスmusic@rikkyo.ac.jpにお問合せください。

プログラム情報

2023.05.06~2024.01.06 2023年度オルガン講座「聖歌と奏楽曲—聖餐式のオルガン曲から学ぶ」※事前申込要、受講料あり、受講定員10名
これまでのオルガン講座では触れてこなかったオルガンの構造や歴史、ストップについて、⾳⾊の作り⽅など、毎回の講座でひとつのトピックについてお話しします。
その後に課題の楽譜に掲載されている楽曲と、その聖歌を共に歌ってコメントを述べあい、奏楽のスキルアップを模索する講座を対⾯で年に7回、⾏います。
翌週の同じ時間に動画を配信いたします。両⽅ともご参加くださっても構いませんし、教会としてお申し込みくださり、奏楽者が共に集って配信動画を観てくださっても構いません。
コロナ禍を越えてやっと対⾯で講座を⾏うことが可能になりました。⽴教の池袋キャンパスに是⾮、お運びください。

開講日・テーマ:
第1回:5⽉6⽇(⼟)16:00~17:30「オルガンの歴史と仕組み」
第2回:6⽉3⽇(⼟)16:00~17:30「パイプとストップについて」
第3回:7⽉1⽇(⼟)16:00~17:30「運指法とペダル奏法」
第4回:10⽉7⽇(⼟)16:00~17:30「レジストレーションの作り⽅」
第5回:11⽉6⽇(月)16:00~17:30「特別な礼拝(結婚式、葬送式)の選曲について」
※⼟曜⽇ではありませんので、ご注意ください。動画配信11⽉11⽇は変更ありません。
第6回:12⽉2⽇(⼟)16:00~17:30「前奏と後奏の選曲について」
第7回:2024年1⽉6⽇(⼟)16:00~17:30「短いアレンジの作り⽅」

場所:
マグノリア・ルーム(立教大学池袋キャンパス・チャペル会館2階)

講師:
﨑山 裕子(立教学院オルガニスト、当研究所所員)

課題楽譜:
Oxford Hymn Settings for Organists
Volume 7 “Holy Communion”
編者 Groom te Velde and David Bednall
※この楽譜をお持ちでない⽅は、事前にガウデアムスでご購⼊ください。
 楽譜輸⼊・販売 GAUDEAMUS https://gaudeamusic.com info@gaudeamusic.com

使用楽器:
ベッケラート/マナオルガン(2段鍵盤、ペダル付、22ストップ)

定員:
受講10名、聴講は人数制限なし

参加費:
全7回 10,000円
※1回のみのご参加はできません。
①対⾯、②動画配信視聴、③対⾯と視聴両⽅とも、④教会として参加、全て⼀律の参加費です。

お申し込み方法:
メールでmusic@rikkyo.ac.jpまでお申し込みください。
ご⼊⾦⽅法については、追ってメールの返信でご説明します。

申込期間:
2023年3月30日(⽊)~4月14日(⾦)15:00まで
※申込期間後の申込受付はできませんのでご注意ください。

お問い合わせ・お申し込み先:
立教大学教会音楽研究所
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
Fax: 03-3985-2786
E-mail:music@rikkyo.ac.jp
http://www.rikkyo.ac.jp/research/institute/icm/
※不在が多いので、メール⼜はFaxでのお問い合わせをお願いいたします。
2023.05.13~2024.01.13 2023年度リードオルガン講座「聖歌と奏楽曲−リードオルガンについて」※事前申込要、受講料あり、受講定員10名
これまでのリードオルガン講座では詳しく触れてこなかったリードオルガンの構造や歴史、⾜踏みの練習法、⾳⾊の作り⽅など、毎回ひとつのトピックについてお話しします。
その後に課題の楽譜に掲載されている楽曲と、その聖歌を共に歌ってコメントを述べあい、奏楽のスキルアップを模索する講座を対⾯で年に7回、⾏います。
翌週の同じ時間に動画を配信いたします。両⽅ともご参加くださっても構いませんし、教会としてお申し込みくださり、奏楽者が共に集って配信動画を観てくださっても構いません。
コロナ禍を越えてやっと対⾯で講座を⾏うことが可能になりました。⽴教の池袋キャンパスに是⾮、お運びください。

開講日・テーマ:
第1回:5⽉13⽇(⼟)16:00~17:30「リードオルガンの歴史と仕組み、ペンテコステとトリニティ」
第2回:6⽉10⽇(⼟)16:00~17:30「⾜踏みの仕⽅、特別な礼拝(結婚式、葬送式)」
第3回:7⽉8⽇(⼟)16:00~17:30「リードオルガンの演奏法、礼拝⾳楽の選び⽅」
第4回:10⽉14⽇(⼟)16:00~17:30「リードオルガンでコラールを弾く」
第5回:11⽉11⽇(土)16:30~18:00「前奏と後奏の弾き分け⽅」
※時間が異なりますので、ご注意ください。
第6回:12⽉9⽇(⼟)16:00~17:30「アドヴェントとクリスマスとエピファニー」
第7回:2024年1⽉13⽇(⼟)16:00~17:30「レントとイースター」

場所:
マグノリア・ルーム(立教大学池袋キャンパス・チャペル会館2階)

講師:
﨑山 裕子(立教学院オルガニスト、当研究所所員)

課題楽譜:
Kevin Mayhew “Hymns Amazing”
編者 June Nixon
(現在2巻まで発⾏されていますが、今回の課題楽譜は1巻の⽅です)。
※この楽譜をお持ちでない⽅は、事前にガウデアムスでご購⼊ください。
 楽譜輸⼊・販売 GAUDEAMUS https://gaudeamusic.com info@gaudeamusic.com

使用楽器:
YAMAHA(11ストップ)

定員:
受講10名、聴講は人数制限なし

参加費:
全7回 10,000円
※1回のみのご参加はできません。
①対⾯、②動画配信視聴、③対⾯と視聴両⽅とも、④教会として参加、全て⼀律の参加費です。

お申し込み方法:
メールでmusic@rikkyo.ac.jpまでお申し込みください。
ご⼊⾦⽅法については、追ってメールの返信でご説明します。

申込期間:
2023年3月30日(⽊)~4月14日(⾦)15:00まで
※申込期間後の申込受付はできませんのでご注意ください。

お問い合わせ・お申し込み先:
立教大学教会音楽研究所
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
Fax: 03-3985-2786
E-mail:music@rikkyo.ac.jp
http://www.rikkyo.ac.jp/research/institute/icm/
※不在が多いので、メール⼜はFaxでのお問い合わせをお願いいたします。
2023.07.13~09.30 2023年度春学期オルガン講座「オルガン演奏法」※事前申込要、受講料あり、受講定員4名
立教学院聖パウロ礼拝堂のフィスクオルガンの音色はフランス・ロマン派様式ですが、実は様々なレパートリーが演奏出来るように整音されています。 課題曲とともに聖歌・賛美歌、ご自身が礼拝奏楽で用いている奏楽曲などを弾いていただき、レジストレーションやオルガンの基礎的な演奏法、ペダル奏法について、対面のレッスンをいたします。美しいチャペルの贅沢な音空間の中でフィスクオルガンの魅力を、ご一緒に楽しみましょう。

レッスン時間:
2023年7月13日(木)~9月30日(土)の間で
・⽊曜⽇︓13:00〜17:00
・⼟曜⽇︓13:00〜17:00
個人レッスン1回60分×4回
※レッスンの日時は上記の曜日・時間帯の中で受講生と講師のスケジュールに合う時間を事前に決定します。チャペルの都合により、急遽レッスン時間を調整する場合もありますので、ご了承ください。

場所:
立教学院聖パウロ礼拝堂(立教大学新座キャンパス)

講師:
佐藤 雅枝(⽴教新座中学校・⾼等学校オルガニスト、当研究所所員)

課題曲:
1. 聖歌・賛美歌(教派は問いません)より任意の1~2曲
2. 下記より講師が選択した曲の楽譜を参加者へ送付いたします(PDFまたは郵送)。その中から1~2曲選んでください。
 ・J. パッヘルベルのコラール作品
 ・D. ツィポリの鍵盤作品
 ・L. ボエルマン『神秘的な時』より
3. オルガン作品からご自由に選んだ1~2曲

使⽤楽器:
フィスクオルガン Op. 141
(2段鍵盤、ペダル付き、29ストップ)

定員:
4名
※聴講は不可といたします。

受講料(4回分):
一般 28,000円
学生 25,000円

お申し込み方法:
メールでmusic@rikkyo.ac.jpまでお申し込みください。
参加費のご入金方法については、追ってメールの返信でご説明します。申込期間後の受付はできませんのでご注意ください。

申込期間:
5月29日(月)~6月22日(木)17:00まで


お問い合わせ・お申し込み先:
立教大学教会音楽研究所
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
Fax: 03-3985-2786
E-mail:music@rikkyo.ac.jp
http://www.rikkyo.ac.jp/research/institute/icm/
※不在が多いので、メール又はFaxでお申し込み、お問い合わせをお願いいたします。

刊行物

紀要

RICM MUSICA SACRA発刊によせて

 立教大学教会音楽研究所は、1998年の設立以来、年2回のNEWSLETTER を発行して、教会音楽に関する講演やシンポジウムの記録、解説記事などを中心に、さまざまな情報を掲載してきました。かねてからの念願がかなって、今年度から2回のうちの1回を冊子体に拡充して刊行する運びとなりました。

 日本において教会音楽に関する研究成果と情報の発信拠点を目指す本誌RICM MUSICA SACRA の誌名は、当研究所英文名Rikkyo Institute of Church Musicの略記RICMと「教会音楽」を意味するラテン語とで構成されています。英語のmusicがmusica(ムーシカ)に由来することはすぐ分かります。「神に捧げられた」「聖なる」という意味のsacra(サクラ)は、英語ではsacramentという単語に見られます。これは、カトリックの「秘跡」、プロテスタントの「礼典」、聖公会でいう「聖奠」(せいてん)のことです。

 NEWSLETTER だけではできなかったことも、これからは本誌が加わることで可能になります。楽譜の掲載とその解説にも力をいれられます。本研究所に限らず、学内外、ひいては海外の研究成果なども紹介し、国際的発信も念頭に英文で収録することもできます。とはいえ、アカデミックな研究の世界にこもることなく、宗派にとらわれないエキュメニカルな観点から、日本の教会音楽の充実と発展に役立つような情報を盛り込みます。また、教会音楽に関心のある方はもちろん、本紙を何気なく手に取った方にも教会音楽の魅力が伝わる誌面となれば、これに勝る喜びはありません。みなさんのご支援とご協力をお願いいたします。

立教大学教会音楽研究所所長(2010年度発刊当時) 高橋 輝暁

紀要のご案内

当研究所では毎年1回、RICM MUSICA SACRA(紀要)を発行しております。

友の会会員の皆様への発送のほか、国立国会図書館、立教大学の図書館、全国主要大学の図書館にも保管されています。

最新号

RICM MUSICA SACRA 第8号(2020年11月30日発行)
  • 巻頭言 スコット・ショウ
  • S. S. ウェスレー『大聖堂音楽にかんする若干の見解』(1849)全訳と考察 鎌田 有紀
  • 大聖堂音楽にかんする若干の見解——改革案を添えて——原文と全訳 鎌田 有紀
  • 合唱ウォームアップについての再考——伝統的アプローチと科学的アプローチの融合—— 遠藤 陽平
  • <立教大学教会音楽研究所 2018/2019年度活動報告>
  • <立教大学教会音楽研究所2020年度活動予定>
  • 編集長便り

バックナンバーについて

RICM MUSICA SACRA(紀要)のバックナンバーをご覧になりたい方は、研究所までお問合せください。
ニューズレター

ニューズレターについて

当研究所では毎年1回、ニューズレターを発行しております。(第20号よりリニューアルいたしました。)
友の会会員の皆様への発送のほか、立教大学の図書館にも保管されています。

ニューズレターのバックナンバーをご覧になりたい方は、研究所までお問合せください。

最新号のご案内

最新号の内容をご案内しております。

ニューズレター第30号(2021年)
所長ごあいさつ:「コロナ禍での教会音楽研究所の活動」 スコット・ショウ
特集:「和歌山県立図書館南葵音楽文庫のヘンデル資料について」 星野宏美
チャプレン便り:「祈りを歌うことは、二度祈ること~教会に欠かせない音楽」 トーマス・プラント
オルガン便り:「新しく古い音」 﨑山裕子
パンデミック中の立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊活動
研究所活動報告
新刊のご案内
寄付者名・会員名
楽譜(聖歌伴奏・アレンジ集)
本研究所では「日本聖公会聖歌集による聖歌伴奏・アレンジ集」という楽譜を、現在、第1巻~第6巻まで発行しています。
詳細は以下のリンク先よりご覧ください。

お問い合わせ

教会音楽研究所

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