紀要『RICM MUSICA SACRA』教会音楽研究所
RICM MUSICA SACRA発刊によせて
立教大学教会音楽研究所は、1998年の設立以来、年2回のNEWSLETTER を発行して、教会音楽に関する講演やシンポジウムの記録、解説記事などを中心に、さまざまな情報を掲載してきました。かねてからの念願がかなって、今年度から2回のうちの1回を冊子体に拡充して刊行する運びとなりました。
日本において教会音楽に関する研究成果と情報の発信拠点を目指す本誌RICM MUSICA SACRA の誌名は、当研究所英文名Rikkyo Institute of Church Musicの略記RICMと「教会音楽」を意味するラテン語とで構成されています。英語のmusicがmusica(ムーシカ)に由来することはすぐ分かります。「神に捧げられた」「聖なる」という意味のsacra(サクラ)は、英語ではsacramentという単語に見られます。これは、カトリックの「秘跡」、プロテスタントの「礼典」、聖公会でいう「聖奠」(せいてん)のことです。
NEWSLETTER だけではできなかったことも、これからは本誌が加わることで可能になります。楽譜の掲載とその解説にも力をいれられます。本研究所に限らず、学内外、ひいては海外の研究成果なども紹介し、国際的発信も念頭に英文で収録することもできます。とはいえ、アカデミックな研究の世界にこもることなく、宗派にとらわれないエキュメニカルな観点から、日本の教会音楽の充実と発展に役立つような情報を盛り込みます。また、教会音楽に関心のある方はもちろん、本紙を何気なく手に取った方にも教会音楽の魅力が伝わる誌面となれば、これに勝る喜びはありません。みなさんのご支援とご協力をお願いいたします。
立教大学教会音楽研究所所長(2010年度発刊当時) 高橋 輝暁
日本において教会音楽に関する研究成果と情報の発信拠点を目指す本誌RICM MUSICA SACRA の誌名は、当研究所英文名Rikkyo Institute of Church Musicの略記RICMと「教会音楽」を意味するラテン語とで構成されています。英語のmusicがmusica(ムーシカ)に由来することはすぐ分かります。「神に捧げられた」「聖なる」という意味のsacra(サクラ)は、英語ではsacramentという単語に見られます。これは、カトリックの「秘跡」、プロテスタントの「礼典」、聖公会でいう「聖奠」(せいてん)のことです。
NEWSLETTER だけではできなかったことも、これからは本誌が加わることで可能になります。楽譜の掲載とその解説にも力をいれられます。本研究所に限らず、学内外、ひいては海外の研究成果なども紹介し、国際的発信も念頭に英文で収録することもできます。とはいえ、アカデミックな研究の世界にこもることなく、宗派にとらわれないエキュメニカルな観点から、日本の教会音楽の充実と発展に役立つような情報を盛り込みます。また、教会音楽に関心のある方はもちろん、本紙を何気なく手に取った方にも教会音楽の魅力が伝わる誌面となれば、これに勝る喜びはありません。みなさんのご支援とご協力をお願いいたします。
立教大学教会音楽研究所所長(2010年度発刊当時) 高橋 輝暁
バックナンバーをご覧になりたい方は、研究所までお問合せください。
〈特集1〉
・立教大学教会音楽研究所 25年間の歩み
・レトロトピアを超えて未来を描くこと/阿部善彦
・モデルー伝統と革新ー/伊藤純子
・ニューズレターの編集から見る1999年から2008年の研究所の活動/今井俊道
・立教新座チャペルでのオルガン講座/佐藤雅枝
・RICMと共に歩んだ20年/スコット・ショウ
・立教大学教会音楽研究所設立の物語/高橋輝暁
・付かず離れずー教会音楽研究所との23年ー/星野宏美
・立教大学教会音楽研究所 年譜ー25年間の歩み、そしてこれからー/佐藤雅枝
〈特集2〉最近出版された音楽学書籍について
・西原稔著『神と向かい合った作曲家たちーミサ曲とレクイエムの近代史 1745-1945』/長木誠司
・星野宏美著『メンデルスゾーンの宗教音楽ーバッハ復活からオラトリオ《パウロ》と《エリヤ》へ』/小岩信治
・清水康宏著『音楽のなかの典礼ーベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》はどのように聴かれたか』/沼口隆
・皆川達夫先生追悼文集編纂委員会編『Dona nobis pacemー皆川達夫先生の想い出』/渡辺裕
・瀬尾文子著『近代市民社会の信仰と音楽ーオラトリオは「聖」か「俗」か』/星野宏美
〈研究ノート〉
・ゴシック大聖堂時代における《renoa tio》の精神性について/阿部善彦
〈シリーズ〉
・キリスト教霊性の源流をたどるーエックハルトの「誕生」思想における受肉と救済ー(前編)/阿部善彦
・立教大学教会音楽研究所2020/2021/2022/2023年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所2024年度活動報告
・編集長便り
・立教大学教会音楽研究所 25年間の歩み
・レトロトピアを超えて未来を描くこと/阿部善彦
・モデルー伝統と革新ー/伊藤純子
・ニューズレターの編集から見る1999年から2008年の研究所の活動/今井俊道
・立教新座チャペルでのオルガン講座/佐藤雅枝
・RICMと共に歩んだ20年/スコット・ショウ
・立教大学教会音楽研究所設立の物語/高橋輝暁
・付かず離れずー教会音楽研究所との23年ー/星野宏美
・立教大学教会音楽研究所 年譜ー25年間の歩み、そしてこれからー/佐藤雅枝
〈特集2〉最近出版された音楽学書籍について
・西原稔著『神と向かい合った作曲家たちーミサ曲とレクイエムの近代史 1745-1945』/長木誠司
・星野宏美著『メンデルスゾーンの宗教音楽ーバッハ復活からオラトリオ《パウロ》と《エリヤ》へ』/小岩信治
・清水康宏著『音楽のなかの典礼ーベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》はどのように聴かれたか』/沼口隆
・皆川達夫先生追悼文集編纂委員会編『Dona nobis pacemー皆川達夫先生の想い出』/渡辺裕
・瀬尾文子著『近代市民社会の信仰と音楽ーオラトリオは「聖」か「俗」か』/星野宏美
〈研究ノート〉
・ゴシック大聖堂時代における《renoa tio》の精神性について/阿部善彦
〈シリーズ〉
・キリスト教霊性の源流をたどるーエックハルトの「誕生」思想における受肉と救済ー(前編)/阿部善彦
・立教大学教会音楽研究所2020/2021/2022/2023年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所2024年度活動報告
・編集長便り
・巻頭言/スコット・ショウ
・S.S.ウェスレー『大聖堂音楽にかんする若干の見解』(1849)全訳と考察/鎌田有紀
・大聖堂音楽にかんする若干の見解—改革案を添えて—原文と全訳/鎌田有紀
・合唱ウォームアップについての再考—伝統的アプローチと科学的アプローチの融合—/遠藤陽平
・立教大学教会音楽研究所 2018/2019年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2020年度活動予定
・編集長便り
・S.S.ウェスレー『大聖堂音楽にかんする若干の見解』(1849)全訳と考察/鎌田有紀
・大聖堂音楽にかんする若干の見解—改革案を添えて—原文と全訳/鎌田有紀
・合唱ウォームアップについての再考—伝統的アプローチと科学的アプローチの融合—/遠藤陽平
・立教大学教会音楽研究所 2018/2019年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2020年度活動予定
・編集長便り
・巻頭言/阿部善彦
・立教学院諸聖徒礼拝堂の草創期における音楽とガントレット/木村公優
・エドワード・ガントレット生誕150周年とガントレットの研究について—立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊結成100周年に寄せて—/ガントレット彩子
・K.ブランスタットの設立した立教学院教会音楽学校史/永田 仁
・第3代猿田長春隊長時代の立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊/那須輝彦
・第4代聖歌隊長—改革の6年間—/ジェームス・ドーソン
・第5代聖歌隊長—バトンを繋ぐ—/﨑山裕子
・第6代目の聖歌隊長—伝統を継承しつつ、新しい時代を開拓する—/スコット・ショウ
・立教学院チャペルの歩み
・立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊 レクイエム奉唱会年譜/齊藤敦子
・編集長便り
・立教学院諸聖徒礼拝堂の草創期における音楽とガントレット/木村公優
・エドワード・ガントレット生誕150周年とガントレットの研究について—立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊結成100周年に寄せて—/ガントレット彩子
・K.ブランスタットの設立した立教学院教会音楽学校史/永田 仁
・第3代猿田長春隊長時代の立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊/那須輝彦
・第4代聖歌隊長—改革の6年間—/ジェームス・ドーソン
・第5代聖歌隊長—バトンを繋ぐ—/﨑山裕子
・第6代目の聖歌隊長—伝統を継承しつつ、新しい時代を開拓する—/スコット・ショウ
・立教学院チャペルの歩み
・立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊 レクイエム奉唱会年譜/齊藤敦子
・編集長便り
・‘つまらない’発声のススメ—体験的発声法 序説—/大島博
・聖歌のフーガ風前奏への手引き—実用的な音楽理論とその実践—/遠藤陽平
・立教学院諸聖徒礼拝堂の為に作られた会衆ミサ曲集/スコット・ショウ
・玉座から人間へ—キリスト教信仰の歴史についての小論—/阿部善彦
・ジョン・コレットのディオニュシオス・アレオパギテース受容—宗教改革前のイングランド教会史についての小論—/阿部善彦
・レクチャーコンサート報告:Quiero ver aDios私は神を観たい—中世聖歌による<死から降誕へ>/杉本ゆり
・分霊芸術論—真空の転移 ネーデルラント美術を中心に—/本橋瞳
・立教大学教会音楽研究所 2016/2017年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2018年度活動予定
・編集長便り
・聖歌のフーガ風前奏への手引き—実用的な音楽理論とその実践—/遠藤陽平
・立教学院諸聖徒礼拝堂の為に作られた会衆ミサ曲集/スコット・ショウ
・玉座から人間へ—キリスト教信仰の歴史についての小論—/阿部善彦
・ジョン・コレットのディオニュシオス・アレオパギテース受容—宗教改革前のイングランド教会史についての小論—/阿部善彦
・レクチャーコンサート報告:Quiero ver aDios私は神を観たい—中世聖歌による<死から降誕へ>/杉本ゆり
・分霊芸術論—真空の転移 ネーデルラント美術を中心に—/本橋瞳
・立教大学教会音楽研究所 2016/2017年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2018年度活動予定
・編集長便り
・2006年日本聖公会『聖歌集」を用いて考える—キリスト教の聖歌(讃美歌)の歴史—/スコット・ショウ
・日本語と声楽発声—讃美歌、聖歌歌唱法の予備的研究—/中川郁太郎
・太平洋戦争中ならびにその前後の共通讃美歌集概観—『讃美歌1931年度版』と『讃美歌1954年度版』の間を埋める讃美歌集について—/川瀬麻衣
・C.H.H.パリーのオルガン・コラール前奏曲とその背景—聖歌集Hymns Ancient and Modernと英国オルガンの発展—/近藤望
・ハーバート・ハウエルズの英国国教会音楽とその源流—ハーバート・ハウエルズ《レクイエム》を中心とした一考察—/山崎健吾
・立教大学教会音楽研究所 2015年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2016年度活動予定
・編集長便り
・日本語と声楽発声—讃美歌、聖歌歌唱法の予備的研究—/中川郁太郎
・太平洋戦争中ならびにその前後の共通讃美歌集概観—『讃美歌1931年度版』と『讃美歌1954年度版』の間を埋める讃美歌集について—/川瀬麻衣
・C.H.H.パリーのオルガン・コラール前奏曲とその背景—聖歌集Hymns Ancient and Modernと英国オルガンの発展—/近藤望
・ハーバート・ハウエルズの英国国教会音楽とその源流—ハーバート・ハウエルズ《レクイエム》を中心とした一考察—/山崎健吾
・立教大学教会音楽研究所 2015年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2016年度活動予定
・編集長便り
・立教学院オルガン史/﨑山裕子
・人はなぜ歌うのか—ボーカロイドが歌う時代の音楽の人間学—/阿部善彦
・ブラジルにおけるオルガン文化—オルガンを通した世界のつながり—/遠藤陽平
・ウィリアムコースの研究から:聖歌・讃美歌の教派比較研究—日本におけるプロテスタント諸教派の聖歌・讃美歌集におけるマリアに関する表現を中心に—/川瀬麻衣
・立教大学教会音楽研究所 2013/2014年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2015年度活動予定
・編集長便り
・人はなぜ歌うのか—ボーカロイドが歌う時代の音楽の人間学—/阿部善彦
・ブラジルにおけるオルガン文化—オルガンを通した世界のつながり—/遠藤陽平
・ウィリアムコースの研究から:聖歌・讃美歌の教派比較研究—日本におけるプロテスタント諸教派の聖歌・讃美歌集におけるマリアに関する表現を中心に—/川瀬麻衣
・立教大学教会音楽研究所 2013/2014年度活動報告
・立教大学教会音楽研究所 2015年度活動予定
・編集長便り
・「スピリチュアル」(霊歌)の西アフリカにおける前形態について/國友淑弘
・日本におけるゴスペルコーラス現象—新研究プロジェクトの予備報告—/スティーブ・モーガン
・音楽が社会に与える力—レズビアンコーラス「アマソング」を通して—/遠藤陽平
・ジョン・L・ベル作品の受容—英語圏の讃美歌集にみる収録状況をもとに—/尾尻早弥
・ウィリアムズコースの研究から:アングリカン・パリッシュにおける会衆賛美—詩編歌から聖歌へ、その実践と背景—/中島郁代
・楽譜関係:アンセムの対訳にあたって 日本語訳の歴史と試作作業の実践Part3—英語詩の魂から学ぶ日本語の創作詩—/青木瑞恵
・楽譜:坂本日菜氏の作曲による3つの作品
・日本におけるゴスペルコーラス現象—新研究プロジェクトの予備報告—/スティーブ・モーガン
・音楽が社会に与える力—レズビアンコーラス「アマソング」を通して—/遠藤陽平
・ジョン・L・ベル作品の受容—英語圏の讃美歌集にみる収録状況をもとに—/尾尻早弥
・ウィリアムズコースの研究から:アングリカン・パリッシュにおける会衆賛美—詩編歌から聖歌へ、その実践と背景—/中島郁代
・楽譜関係:アンセムの対訳にあたって 日本語訳の歴史と試作作業の実践Part3—英語詩の魂から学ぶ日本語の創作詩—/青木瑞恵
・楽譜:坂本日菜氏の作曲による3つの作品
・宗教的(ならびに音楽的)経験の諸相—21世紀の宗教音楽心理学に向けて—/スティーブ・モーガン
・カンツィオナール書法の成立 ルーカス・オジアンダーの《50の宗教歌と詩篇歌》(1586)をめぐって/長畑俊道
・ウィリアムズコースの研究から:Thomas Tallisのアンセムの研究/牧野環
・グレゴリオ聖歌を低旋律としたオルガン曲における言葉と音楽表現—聖母讃歌《Ave maris stella》を題材に—/小林咲喜子
・エッセイ:日本聖公会パリッシュにおける夕の礼拝のカンティクルについての一考察—small choirの現場からの音楽的試み—/鈴木裕子
・イギリス啓蒙時代の室内オルガン/桑原政道
・カンツィオナール書法の成立 ルーカス・オジアンダーの《50の宗教歌と詩篇歌》(1586)をめぐって/長畑俊道
・ウィリアムズコースの研究から:Thomas Tallisのアンセムの研究/牧野環
・グレゴリオ聖歌を低旋律としたオルガン曲における言葉と音楽表現—聖母讃歌《Ave maris stella》を題材に—/小林咲喜子
・エッセイ:日本聖公会パリッシュにおける夕の礼拝のカンティクルについての一考察—small choirの現場からの音楽的試み—/鈴木裕子
・イギリス啓蒙時代の室内オルガン/桑原政道
・RICM MUSICA SACRA発行にあたって/高橋輝暁
・英国王立オルガニスト教会ナイジェリア人会員フェラ・ソワンデの作品に関する序論/カルヴァート・ジョンソン
・聖歌隊斉唱におけるデスカントの歴史と用法と実用的な10曲のデスカント/スコット・ショウ
・聖歌隊用新作品:混声聖歌隊のためのアンセム『カンタテドミノ』—楽譜と解説—/スティーブ・モーガン
・プロジェクトリポート:聖歌のラスト・ヴァースについて—教会音楽研究所『聖歌伴奏アレンジメント集』の発刊プロジェクト—/﨑山裕子
・立教大学教会音楽研究所 2010年度活動報告
・編集長便り
・英国王立オルガニスト教会ナイジェリア人会員フェラ・ソワンデの作品に関する序論/カルヴァート・ジョンソン
・聖歌隊斉唱におけるデスカントの歴史と用法と実用的な10曲のデスカント/スコット・ショウ
・聖歌隊用新作品:混声聖歌隊のためのアンセム『カンタテドミノ』—楽譜と解説—/スティーブ・モーガン
・プロジェクトリポート:聖歌のラスト・ヴァースについて—教会音楽研究所『聖歌伴奏アレンジメント集』の発刊プロジェクト—/﨑山裕子
・立教大学教会音楽研究所 2010年度活動報告
・編集長便り
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RIKKYO University, 3-34-1, Nishi-ikebukuro, Toshima-ku, TOKYO
TEL/ FAX:03-3985-2786
music@rikkyo.ac.jp
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