2026/07/14 (TUE)

文学部の渡名喜庸哲教授が「第43回渋沢・クローデル賞 奨励賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

文学部文学科文芸・思想専修の渡名喜庸哲教授の著書『レヴィナスのユダヤ性』(勁草書房、2025年)が、「第43回渋沢・クローデル賞」(主催:公益財団法人日仏会館、株式会社読売新聞社)で奨励賞を受賞しました。

渋沢・クローデル賞は、公益財団法人日仏会館が創立60周年を迎えた1984年に、創立者である渋沢栄一とポール・クローデルを記念して創設した学術賞です。2024年4月1日から2026年3月31日までに出版された著作物の中で、日本とフランスにおいて、それぞれ相手国の文化に関してなされたすぐれた研究成果に対して贈られます。

表彰式は7月3日(金)に東京都渋谷区の日仏会館ホールにて執り行われました。

なお、本書は「第38回和辻哲郎文化賞」でも学術部門を受賞しています。
著書『レヴィナスのユダヤ性』(勁草書房、2025年)
本書は20世紀のフランスの哲学者のエマニュエル・レヴィナスについての研究書です。レヴィナスは「他者」の概念を提示した哲学者として著名ですが、リトアニアにユダヤ人として生まれ、第二次世界大戦では捕虜収容所に勾留され、戦後はフランスにおいてユダヤ人教育に携わるなど、ユダヤ思想とも密接な関わりがありました。本書では、そのレヴィナスの「ユダヤ性」の姿を、レヴィナスのテクストの読解はもとより、ヴェイユ、デリダ、バトラーといった思想家らとの対話を通じて立体的に明らかにすることをめざします。

コメント

COMMENT

文学部文学科文芸・思想専修教授
渡名喜 庸哲

この度は、名誉ある渋沢・クローデル賞をいただくことができ、大変光栄に思っています。関係の皆様に感謝申し上げます。

本書では、フランスで活躍したレヴィナスのユダヤ教やユダヤ思想に関するテクストを分析し、その意義や変遷を見定めることを目指しました。渋沢・クローデル賞は日本とフランスとの関係を重視するものですが、レヴィナスにおいてはフランスとユダヤの関係が問題となります。レヴィナスが「ユダヤ」をめぐって展開した思想は、今日いっそう難題としてつきつけられる「他者」との「共生」を考える際に、なんらかの手がかりを与えてくれるのではないかと思っています。

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