2023/01/01 (SUN)

新年のごあいさつ

キーワード:その他

OBJECTIVE.

新年、明けましておめでとうございます。

2023年の年頭にあたりまして、新春のご挨拶を申し上げますとともに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。

立教大学では、昨年4月からは基本的に対面授業を原則とし、池袋、新座の両キャンパスにも学生たちの笑顔が戻ってきました。池袋キャンパス学園祭・SPF(セントポールズ・フェスティバル)、新座キャンパス学園祭・IVY Festa(アイビーフェスタ)、校友会ホームカミングデー、立教大学メサイア演奏会など、いずれも3年ぶりに多くの方々に参加していただき、活気に満ちた時となりました。引き続き感染予防対策を徹底しながら、教職員、一丸となって豊かなキャンパスライフを創造してまいります。

また、本年4月には、新座キャンパスに「すべての人の生きる歓びのために」を理念とした「スポーツウエルネス学部」が誕生します。池袋キャンパスでの新学部設置構想も進行しています。立教大学の学士課程教育・リベラルアーツ教育のプラットフォームである『RIKKYO Learning Style』のさらなる進化を集中的に検討中です。立教大学はこれからも決して歩みを止めることなく、創造的に変革し続けます。

今年は関東大震災から100年の年でもあります。しかしながら、この100年の間、私たちは常に戦争、災害という災禍とともに在ったと言っても過言ではありません。阪神淡路大震災、東日本大震災、福島第一原発の原子力災害、熊本大地震、そして、新型コロナウィルス感染症パンデミックとロシアによるウクライナへの軍事侵攻。私たちは「災害と災害との間」、つまり「災間」を生きる存在であると言えます。「災間」を生きるために必要なのは、困難から回復することのできる力、本当の意味での「レジリエンス力」に他なりません。そしてその「レジリエンス力」を形成するものこそが、立教大学が提供する「本物のリベラルアーツ教育」であると確信しています。

さて、立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チームは、昨年10月15日に開催された箱根駅伝予選会の結果、第99回箱根駅伝の本選に出場することが決定しました。1968年の第44回大会以来、55年ぶりの箱根駅伝本選出場となり、明日、明後日の箱根路を立教大学の「江戸紫」の襷が走ります。この襷は、昨年12月26日に新座キャンパス聖パウロ礼拝堂で執り行われたユニフォーム推戴式・壮行礼拝の中で特別に祝別されたものです。今回の駅伝チームの箱根駅伝本戦出場は、立教大学につらなるすべての者たちに夢は実現するのだという希望を与えてくれました。駅伝に続いて、本学のあらゆる学生活動が力と勇気を与えられて、前進することを期待しています。

立教学院は来年、2024年にはいよいよ創立150周年を迎えますが、立教大学の伝統の根源には、千年以上に及ぶ<知>の歴史があります。大学とは、無限の叡智を継承する存在であり、未来を切り拓く使命—ミッション—を担っています。私たちはこのことに深いところで自覚的でありながら、確かな歩みを続けてまいります。

本年も変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。皆さまのこの一年が、祝福された時となりますように。

2023年1月1日 
立教大学総長 西原廉太

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