公開講演会「ママアスリートの実際-親でありアスリーである日々とは?-」開催報告

スポーツウエルネス研究所

2025/05/01

トピックス

OVERVIEW

2025年3月3日(月)スポーツウエルネス学部が設置するスポーツウエルネス研究所と一般社団法人MANが主催する公開講演会「ママアスリートの実際-親でありアスリートである日々とは?-」を日本オリンピックミュージアムにて開催しました。当日の模様を報告します。

アスリートによる座談会

人生設計プログラムの紹介

活動目的・背景

これまでも、オリンピック・パラリンピック大会後に、妊娠・出産にむけてアクションを起こすアスリートが一定数みられたことから、パリ2024後のタイミングで、一般社団法人MAN、及び立教大学スポーツウエルネス研究所、日本オリンピック委員会が共催で、セミナー・公開講演会を開催した。親業と競技を両立しているロールモデルを発信することにより、アスリートやアントラージュがライフイベントと競技生活の両立を考える契機を設けた。さらに、妊娠・出産を考える女性アスリートだけでなく、ジュニア層や男性にも、競技生活を送りながら人生設計を考える機会とした。

参加者

立教大学学生、立教大学教員、アスリート・トレーナーなどの競技関係者
参加人数:対面参加 8名、オンライン 73名(2025年3月4日現在)

概要

  • 会場・ライブWEB配信:2025年3月3日(月)2025年3月3日(月)18時~20時
    (18:00~挨拶、18:05~ママアスリートによる座談会、19:35~休憩、19:45~20:00人生設計プログラムの紹介)
  • オンデマンド視聴:2025年3月10日(月)~4月3日(木)

アスリートによる座談会では、登壇者の日常を動画にして、子どもたちや家族との交流、競技を含む生活の様子も公開した。登壇者はカーリングの小穴桃里選手、ゴールボールの安達阿記子選手、バレーボールの岩崎こよみ選手、陸上競技の寺田明日香選手、そして一般社団法人MAN代表理事であり元バレーボールの荒木絵里香氏と、多岐競技の日本代表選手を迎えた。ファシリテーターの土肥美智子氏(立教大学特任教授、JOC理事)とともに、産前産後の過ごし方から復帰までの身体作り、子どもや家族とのコミュニケーションの方法など、様々な経験談を語った。質疑応答では、日本のスポーツ界で競技生活と育児との両立が拡がらない要因と必要な支援が問われ、登壇者からは母親が子どもを家において遠征に来ていることを指摘された実体験を語り、当時自分が感じた罪悪感や日本における女性の社会進出に理解がないことが語られた。登壇者たちは家族やチームメイトの協力があって競技を続けられること、そしてアスリートも他の働く女性たちと同じであると知ってもらい、違う価値観の人たちとも歩み寄る大切さを語った。

事後アンケート結果は、未回答者が多いが、概ね好評(5段階評価の4以上が85.1%、27名中23名)であった。今後のセミナー希望としては、旦那や家族、チームといったアントラージュの視点、トレーニング、メンタル、身体の変化、食事といった具体的なテーマ等が挙げられた。

登壇者全員

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