竣工から一〇〇年を迎えた立教学院諸聖徒礼拝堂
写真で見る立教いま・むかし
2019/01/28
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
立教大学池袋キャンパスの正門をくぐると、右側に立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル)が立っています。
いまから100年前の1918(大正7)年に竣工した池袋チャペルは、トラスが張り渡された格調高い天井をもち、内外壁はレンガで堅固に造られ、石材で仕上げられました。内部は長方形で、簡素ながらも威厳を漂わせていました。高い羽目板、会衆席、聖歌隊席、内陣の家具は樫の木で作られ、説教壇と装飾壁は日本の純粋な白大理石で、赤いレンガ壁と暗色仕上げの木材とのコントラストをなしていました。座席数は275ありました。
池袋チャペルはアメリカ聖公会ニューヨーク教区の女性伝道補助会の寄付によって実現したものです。家具とオルガンは遅れて据えつけられましたが、エスティー・オルガンは故ジョン・マキム主教夫人を記念したものでした。内陣仕切りやその他の家具もニューヨークの友人たちを記念して作られており、池袋チャペルが諸聖徒礼拝堂と命名されたのはそのためです。聖公会の荘厳な礼拝が行われ、いまも道徳的・精神的・信仰的な拠りどころになっています。
池袋チャペルはアメリカ聖公会ニューヨーク教区の女性伝道補助会の寄付によって実現したものです。家具とオルガンは遅れて据えつけられましたが、エスティー・オルガンは故ジョン・マキム主教夫人を記念したものでした。内陣仕切りやその他の家具もニューヨークの友人たちを記念して作られており、池袋チャペルが諸聖徒礼拝堂と命名されたのはそのためです。聖公会の荘厳な礼拝が行われ、いまも道徳的・精神的・信仰的な拠りどころになっています。
成後の内部。祭壇周辺と内部の壁は「赤いレンガ色」だった[1920年]
現在の立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル)[2018年3月]
2013年に完成した「ティッケルオルガン」[2013年10月]
チャペルの西側から見た外観[2013年10月]
※本記事は季刊「立教」246号(2018年11月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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