企業に安定を求める時代から、自分の市場価値を安定させる時代へ

森岡 優香 さん  株式会社セールスフォース・ドットコム(法学部政治学科 2019年3月卒)

2019/07/19

キャリアの立教

OVERVIEW

法学部の卒業生に立教大学での学生生活とキャリア形成についてお聞きしました。

他学部の授業も柔軟に履修できるところが立教大学の魅力

いろいろな大学を見るなかで、立教大学の他学部の授業を履修できるシステムなど、主体的に好きな授業を選びやすい点に魅力を感じていました。というのも中学くらいから社会問題や歴史問題といった政治系のニュースに興味を持ち始め、その流れで新聞記者やジャーナリストといった職に就きたいと考えるようになったのですが、法学部の政治学科と社会学部のメディア社会学科のどちらにするか、決めかねていました。ただどちらかというとジャーナリズムそのものというよりは、中身となる政治学への興味が強かったので、法学部の政治学科へ入学。他学部の授業を受けながら、ジャーナリズムの部分を補完していくことに決めました。どちらかを諦める後ろ向きの選択ではなく、どちらかを中心にしようと前向きの選択ができたのは、立教大学が自由に学べる環境だったからこそ。あれこれと興味が幅広い人や、受験時に自分の道を決めかねる人には、ぜひ立教大学をおすすめしたいです。

誰かの役に立ちたいという思いを、学生団体の活動で発揮

大学時代、授業以外で力を注いでいたのは3年間所属していた、海外インターンシップの斡旋をしている学生団体での活動です。留学エージェントのような活動内容で、現地のNPOやNGO、会社と日本人の学生をマッチングさせたり、面接対策を行なったり、ときにはVISAの手続きについて調べたり。大変なことが多かったですが、学ぶことはそれ以上に多かったです。このときの経験を就活の中で出会った方にお話しすると、「それ、全部タダでやってきたの?」という反応が返ってきたのですが、私自身は、お金が発生しない中で自分がどこまで真剣になれるかというところが、大事なポイントだと感じていたんです。私がそもそも社会問題に興味を持ったのも、誰かの役に立ちたいと思ったのがきっかけ。支援したインターン生の喜ぶ顔を見ることや、インターン先での話を聞くこと、それに団体の活動を通じていろいろな価値観の人と出会うことの方が、大学生の私にはお金よりずっと価値がありました。

就活で行き詰ったときは、根本から考え直す勇気を

就活の軸にしたのは、入学時と変わらず「社会問題にどうやって関わっていくか」。第一志望はもちろん新聞業界でした。ただ夏のインターンシップでは、ちょっとびっくりするくらい選考に漏れてしまったのです。私としては熱意をもって新聞業界に行きたいと思っていたのに、まさかの“全落ち”。理由を知りたくて、新聞記者をしている先輩にコンタクトを取り、何人かとお会いさせていただきました。そこで見えてきたのは、私がジャーナリストにとって大事だと思っていたことと、業界が求めることとのギャップ。私は書いて物事を伝えることに重きを置いていたのですが、実際新聞記者に求められるのは、いかに優れた情報、他社と差のある情報を取ってくるかなのだと感じました。それを聞いたときに「ああ、縁が無かったのだ」と腑に落ちて、もっと幅広い意味で社会課題に携われる方法を探ろうと考えるようになりました。このタイミングで根本から就活を考え直すことができたので、OB・OG訪問をして本当に良かったです。

規模や歴史ではなく、企業の「流動性」を重視

新聞業界に対して、インターンシップに通過しやすかったのがIT業界でした。じつは大学2年生のときに、あるIT企業のインターンシッププログラムに参加したことがあったのですが、ITならではの社会問題の解決方法があると感じていたんです。それもあって就活の舵をIT業界の方へ切り、活動を開始。IT業界といっても事業内容はさまざまなので、インターンシップやOB・OG訪問を通じて、徹底的に考え抜きました。日本のIT分野の遅れも見えましたし、名前の知られた大企業の方が親は安心するかな、とも考えました。しかし最終的に出した答えは、古くて大きくて資金力がある会社より、流動性があって、自分個人の市場価値を高められる会社にしようということ。その点で一番マッチしていると感じたのが第一志望のセールスフォース・ドットコムでした。『顧客の成功こそが会社の成功』という企業理念や、社会貢献活動を社員一人ひとりに義務付けている点に惹かれました。新聞記者を目指していた私がまさかという驚きがありますが、同時に「フィルターをかけずに挑戦してみる」がモットーの自分らしい、という思いもあります。

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