東北から東京へ 立教大学で気づけた「地元の魅力」

佐藤 晋之祐 さん 株式会社岩手銀行(観光学部観光学科 2019年3月卒)

2019/06/21

キャリアの立教

OVERVIEW

観光学部の卒業生に立教大学での学生生活とキャリア形成についてお聞きしました。

一度は東京へ 親元を離れて実感したこと

僕の実家は旅館を経営しています。岩手県と秋田県の県境にあり、中学までは盛岡の学校に通っていました。しかしその後は親元を離れ、北海道の私立高校へ進学。自分がより成長できる環境に身を置きたいと考え、3年間の寮生活を経験しました。

北海道や関東、関西、東北など全国から集まった学生とともに寮生活を送っていたため、大学進学と同時に始めた一人暮らしにもすぐに慣れました。地元で暮らし続ける人生にも良さがあると思いますが、僕は一度東京で暮らしてみたほうがいいと感じています。

なぜなら、東京で生活を送ると「目線」が変わるからです。特に立教大学は東京都出身の学生が多く、都会で育った友人と、僕のような地方出身者、それぞれの目線の違いを感じることができます。もし実家から通える範囲の学校に進学していたら、出身地によってさまざまな目線があることを知らずに一生を送っていたかもしれません。

観光学部の仲間や先生と実家の旅館に宿泊

観光学部を選んだのは、将来旅館を継ぎたいという想いがあったからです。実際に進学してみると、「なんとなく観光学部を選んだ」という学生は少なく、一人ひとりが確固たる意思をもって入学しているように感じました。

学部の授業はもちろん将来役に立つと思いますが、特に身になったのは友人と実家の旅館に宿泊したことです。ゼミの先生も一緒に来てくださり、客観的な意見を伺いながら問題点や可能性を見つけることができました。

また課外活動の一環で大学のホテル研究会に所属し、幹部職につきました。この研究会には約70年の歴史があり、卒業生のなかにはホテルマンとして活躍している人もいます。僕が幹部だった頃は、ホテルに依頼をしてテーブルマナー講座を開いてもらったり、ホテルを訪ねて客層を見たりと、より実践的な活動に力を入れました。

新幹線の車内で自分を見つめた就職活動

将来は旅館を継ぐ予定ですが、地方の経済状況を知る経験を積むために、岩手銀行への就職を決めました。大学で経済学の授業を受けて面白さを知ったのも、理由の一つです。でも就職活動を始めたばかりの頃は、金融以外にもさまざまな業界を見ていました。

特にインターンシップでは視野を広げようと、医療器具を販売する商社を受けました。4日間連続で手術の現場を見るという貴重な経験ができましたが、振り返ってみると、あのとき改めて「自分の進路はここではない」と実感できた気がします。学生のなかには、つい恰好をつけて「オレはインターンに行かない」と言ってしまう人もいるようですが、僕は病院での研修に参加してみて、自分で行って確かめるのが最善の道だと感じました。

また東北地方の企業を受ける際には、東京から何度も新幹線に乗って移動しました。疲れを感じることもありましたが、東京のカフェや大学のように就活生が大勢いる空間から離れ、集中して自分の考えをまとめられたと思っています。エントリーシートを書きながら将来を考えた移動時間が、僕にとっては就職活動のキーポイントでした。

再び東北へ 改めて感じた地元の魅力

東北で就職活動をしている間は、中学を卒業してから7年ぶりに一週間ほど実家で過ごしました。そのとき改めて感じたのは、地元の良さです。普段生活している東京を離れ、時間をかけて移動し、東北に長期間滞在するメリットを実感しました。

例えば東京から箱根に旅行をするだけでもリラックスできると思いますが、ある程度距離があると、都会での暮らしを忘れ、さらに充実した時間が過ごせます。今まではアクセスの良さが重視されていましたが、今後はそれ以上に滞在先の居心地の良さが重視されるのではないかと予測しています。

とはいえ、僕の場合は銀行で経験を積むのが先です。安定感を求める自分とチャレンジ精神旺盛な自分がせめぎあうこともあると思いますが、大切なのはどちらかに偏らず、双方のバランスをとることだと思っています。これからは岩手県の経済を支える銀行員の一人として、本気で地元に貢献する気持ちで仕事に取り組んでいきます。

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