立教野球部初の女性主務として奮闘。ドラフト会議の対応を取り仕切り、卒業後は日本プロ野球のフィールドへ

立教大学体育会野球部主務、文学部文学科日本文学専修4年次 大河原 すみれさん

2023/03/13

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

高校野球の指導者を務める父の影響で、大河原すみれさんは昔から野球が大好きだった。「小学校から高校まで野球部のない女子校に通っていて縁がなかったのですが、大学では好きなことに挑戦しようと思い、立教大学野球部のマネージャーになりました」とそのきっかけについて話す。

東京六大学野球のリーグ戦にて、明治神宮野球場のベンチに立つ大河原さん

下級生の頃から、リーグ戦の運営や部のコロナ対策責任者など、重要な任務に携わってきた。その功績が認められ、3年次に立教野球部初の「女性主務」として任命される。主務とは事務方のトップで、部の運営や対外的な窓口も担う役職だ。

「従来の男性主務とは異なり、私には野球経験がありません。当初は引け目を感じ、受け入れてもらえるか不安でしたが、部員が『一緒に頑張っていこう!』と後押ししてくれて本当に心強かったです。野球経験者との違いを踏まえながら、自分ができることを見極め、精一杯職務を果たしてきました。この先も性別に関係なく、個人の能力が認められる風潮が根付いてほしいと思います」

主務として、歴史ある東京六大学野球連盟とのやりとりも担うなど、多くの経験を積んできた大河原さん。2022年10月に東北楽天ゴールデンイーグルスから1位指名を受けた荘司康誠選手のプロ野球ドラフト会議の対応も見事に取り仕切った。「テレビ局をはじめとした各種メディアの取材や記者会見の準備、球団との連絡など、さまざまな調整を行いました。さらに、ドラフト会議当日の夜には石井一久GM兼監督(当時)が急きょ野球部の寮を訪問し、指名のあいさつをしてくださったこともあり、大忙しの1日でした」と振り返る。

当初は高校教員を視野に入れていたという大河原さんだが、野球愛が進路の決め手となった。

「卒業後は、一般社団法人日本野球機構(NPB)で仕事に励む予定です。4年間で培った経験やスキルを、日本プロ野球の運営組織で発揮していきたいと思います」

最終戦後、立教の室内練習場での学年集合写真。溝口智成監督を囲み、全員で満面の笑みを見せる

東京六大学野球の各校主務6人がそろった1枚(大河原さんは左から2番目)

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