長年の夢をかなえた日本留学。目標は日仏をつなぐ弁護士

法学研究科 アンナ・ミラー さん Anna Miller

2019/02/12

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

フランス出身の留学生、アンナ・ミラーさんは、日本語のレベルアップと、日本のリーガルシステムの研究のため来日。子どもの頃から日本に興味を持っていたという彼女は、立教大学でどんなキャンパスライフを過ごしたのだろう。

法学部の幡野ゼミで先生を囲んで

幼い頃、祖父から日本出張の話を聞くのが大好きだったアンナ・ミラーさん。大学で法学を専攻すると同時に、日本語と日本文化を本格的に学ぼうとフランス国立東洋言語文化研究所(INALCO)にも通った。

「法学はパリ第5大学(ルネ・デカルト)で学び、卒業後はパリ第1大学(パンテオン・ソルボンヌ)の大学院を経て、パリ第9大学(パリ・ドフィーヌ)の大学院を修了。司法試験にも合格したので、INALCOの修士として長い間の夢だった留学に挑戦しました。立教大学を選んだのは、日本で法学を学ぶならとフランスの先生に薦められたからです」

留学中は、法学部の研究室がキャンパスライフの拠点となった。

立教大学国際交流寮の仲間と

「幡野弘樹教授との最初の面談は緊張しましたが、フランス法や民法を専門分野とする先生とは、フランス語での会話もはずみ、これから始まる留学生活が素晴らしいものになると確信したことを覚えています」

研究テーマは『フランスと日本の薬害AIDS事件の法律的比較』。フランスでも大きな社会問題となった事件に、両国の法制度がどのように機能し判決へと至ったのか比較分析した。

「専門用語には苦労しましたが、先生や研究室の仲間がいつもサポートしてくれました。大学院生たちと一つのテーマについて真剣に語り合う時間は充実していましたし、昼食に“OBENTO”を持参して一緒に食べるのが楽しみでした」

横浜の中華街

留学期間中は、立教大学国際交流寮で暮らした。

「日本人学生と留学生が共に生活する寮では、英語と日本語が共通語。さまざまな国の学生たちと友情を育むことができました」

池袋キャンパスもお気に入りで、ベンチに座って友人とおしゃべりしたり、読書にふけったりして過ごした。立教大学の海外向けプロモーション動画の撮影に協力し、留学生たちと池袋の街を満喫したことも鮮やかな思い出だ。

茨城県水戸の偕楽園「水戸の梅まつり」

「立教大学はインターナショナルな環境で、教職員の方々が留学生を親身に支えてくれる大学だと感じました。慣れない環境でも、自由に、ストレスなく、勉強に専念することができたのは、いつも周囲の皆さんに温かく見守ってもらえたおかげです」

アンナさんは、7月に留学を終え、帰国後は司法修習を行う。将来は、日本とフランスをまたぐ案件に関わる弁護士になるのが目標だ。留学で一段と高めた語学力と、異なる文化的背景で暮らした経験を生かして、国際渉外に強みを持った弁護士として活躍するに違いない。

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