強いRushers復活へ
—鍵を握る4人の下級生—

アメリカンフットボール部

2026/06/25

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

2025年度シーズンは強豪ひしめくTOP8の舞台で健闘するも、5位に終わったRushers(ラッシャーズ)。今シーズン、61年ぶりの甲子園ボウル(※)出場、そして日本一達成の鍵を握るのは4人の下級生だ。

※甲子園ボウル:全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝戦。立教大学は過去に6回出場し、4度の学生日本一を達成。最後の出場は1965年。

守りと土台を支える2人の新鋭

試合中、集中力を高める藤井祥(異2・#71)と中川龍之介(文2・#11)

チームの勝利を陰で支えるのが、25年4月入学のディフェンスバック(DB)の平田夢虎(文2)とオフェンスライン(OL)の藤井祥(異2)。2人の存在なしでは、25年度シーズンは語れない。

平田が担うDBは、フィールド最後のとりでとして対戦相手のパスやランを防ぐ守備の要。相手の意図を読み、わずかな隙を突いてボールを奪い取るインターセプトはアメリカンフットボールの中でも屈指の技術とされる。彼はインターセプトをシーズンで4本記録し、関東1部リーグTOP8全チームの中で1位に輝いた。ここぞという場面で結果を出す勝負強さが光ったのはシーズン最終戦。それは試合開始のわずか1プレー目だった。見事にインターセプトを成功させチームに勢いをもたらす。そのまま流れをつかみ、平田のプレーを起点に勝利を手にした。

「球際の勝負のプレーを改善していきたい」。結果を残してもなお、自らの課題を挙げる。その向上心こそが彼の強みだ。今シーズンもさらなる活躍に期待したい。

一方、OLの藤井は攻撃陣が躍動するためにフロントで相手を封じ続けるポジション。派手さはないが、オフェンスの成否を握るチームの土台だ。彼の強みは、相手の巧みな作戦に対して広い視野で察知する判断力。26年秋シーズンは留学のため不在となるが、その間もフィジカルを磨き続けると強く誓った。帰国後、さらにたくましくなった藤井がフィールドに戻る時、チームの前線はさらに厚みを増すだろう。

得点を生む攻撃の要

Rushersの得点の起爆剤としてクォーターバック(QB)の中川龍之介(文2)とランニングバック(RB)の阿曾奏人(異2)の2人にも注目したい。

QBはチームのオフェンス全体を指揮する司令塔。正確なパスと瞬時の判断力、仲間を鼓舞するリーダーシップが求められる。中川は持ち前の技術力で何度も得点をアシストしてきた。「自分のミスが多かったが、ディフェンスの選手がボールを奪ってきてくれたことで、攻撃の機会を多くもらえた」。リーグ戦での自らのミスを振り返る一方、守備陣への感謝を口にした。「チーム全員で勝利をつかみたい!」。強い信念を胸に、オフェンスの完成度を高めることに集中する。

そして中川と共にオフェンス陣を形成するRBの阿曾。QBからボールを受け取り、相手ディフェンスの隙を突いて前進する役割を担う。彼の武器は、相手守備を切り裂く突破力とスピード。しかし1年目、体重という壁に直面する。「体重が他の選手に比べて軽く、差をすごく感じた」。悔しさをバネに今シーズン掲げる目標は、フィジカル強化とスタメン定着。中川と阿曾が息を合わせる時、チームの攻撃力はさらに高まっていくだろう。

他にもワイドレシーバーの小林蹴人(ス2)、小寺成(済3)、ディフェンシブラインのマーティン明日敦(理4)など、昨年の主力が多く残っている新生Rushers。「フットボール界を驚かせる」。日本一に向けて覚悟を決めた彼らの躍進に期待したい。

小寺成(済3・#80)のもとへ駆け寄る 選手たち

相手選手と対峙する阿曾奏人(異2・#34)

フィールドへと走り出す選手たち

「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「いま」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

writing/「立教スポーツ」編集部
異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科2年次 大谷未來

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