大学日本一を糧に次なる目標へと突き進む

女子ラクロス部

2022/02/21

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

2年前学生の頂点に立った女子ラクロス部「ULTIMATES」。2019年、第11回ラクロス全日本大学選手権大会で優勝という大きな夢を達成した彼女たちは歓喜に沸いた。チャレンジャーから待ち受ける立場に変わったことで多くの大学から注目を集め、女子ラクロス界での影響力は大きなものとなった。それでも彼女たちの軸にあったのは「ずっと強い立教」と「社会で活躍する女性を輩出する」という2つの理念の追求であった。

優勝後のチームの変化に応えるため、それぞれが努力を重ねてきた。「プレッシャーに感じることは無い」と語る彼女たちからは確かな自信がうかがえる。優勝から得たことや今後の展望から、176人の大きなチームを見つめる。

「日本一のチーム」という肩書き

全国優勝を成し遂げた際の集合写真(2019年全日本大学選手権大会)

優勝後も「今まで通り」を貫き、謙虚な姿勢と感謝の気持ちを忘れなかった。練習や試合に関わっているすべての人に対し、常に感謝をする。優勝を経験しその気持ちはさらに強まった。2年前の決勝戦には多くの体育会員やOG、保護者らが会場に足を運び、優勝祝賀会では大学関係者も多数お祝いに駆けつけた。どれだけたくさんの人に支えられてきたか身をもって感じたという。それからは、毎年作成している広報誌に部員直筆の手紙を添えて郵送するなど、感謝を部の外の人にも向けるよう心掛けた。

また、彼女たちに芽生えたのは「大学日本一のチーム」という自覚だ。外部からの注目度が高まったことを受け、責任のある行動が求められるようになった。しかし、彼女たちはその立ち位置をプレッシャーに感じることなく、それぞれが成長できるいい機会だと捉えた。部内で2つの理念を読み解き、自分の言葉に置き換えるワークを行い、理念の追求に努めた。「日本一」という称号は彼女たちの誇りとなり、さらなるモチベーションの向上につながった。

2度目の頂点へ

優勝経験は、「日本一」を夢ではなく具体的な目標として身近に捉えるきっかけとなった。目指す目標地点から逆算し、明確な課題を見つけ練習に取り組む中で、21年現在の主将・渋谷早紀(文4)は「一人一人が自分の強みを発揮して活躍できるような“スター型組織”のチーム作り」を掲げている。一人一人の練習の質を向上させるために、目標設定・振り返りを毎日実施し、個人としてもチームとしても成長するためのミーティングを行っているという。

新型コロナウイルス感染症の影響で活動が制限されている中でも、2つの理念の追求と優勝という目標の達成に向けた練習は怠らない。今できることを模索し、Instagramからのコンテンツ発信やYou Tubeで試合の中継を行うなど、新しいことにも挑戦しさらなる高みを目指している。感謝の気持ちと成長し続ける姿勢こそが彼女たちを優勝に導いたのだろう。渋谷率いるULTIMATESは再び頂点を目指し進み続ける。

ボールを運ぶ安田悠乃(済4)(写真左)

試合後、観客席に向かって感謝の礼をする選手たち

「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「いま」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

writing /「立教スポーツ」編集部
文学部文学科文芸・思想専修3年次 坂東和奏

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