焚きつけろ、ラッシャーズの炎を—双子部員がチームに勝利を呼び込む

アメリカンフットボール部

2021/05/12

アスリート&スポーツ

OVERVIEW

創部当時立教大学の教授であり、日本にアメリカンフットボールを持ち込んだ立役者、ポール・ラッシュ博士の名前にちなんでつけられたRushers(ラッシャーズ)。チーム名には「rush=前進する」という意味も込められている。その名の通り、かつてはどんな状況下でも前へ進み、チームを勝利へ導く「スーパースター」が存在していた。一人がビッグプレーを起こして一度火がつけば、もう誰にも止めることはできない。

アナライジングスタッフの兄・悠人(左)とオフェンスの要となるランニングバックを担う弟・将人(右)

ラッシャーズが「炎」に例えられてきたゆえんはここにある。だが、いまのラッシャーズにスーパースターはいない。

そこでチームを焚きつける起爆剤となるのが、双子の佐々木兄弟だ。共に小学校から立教に通う生粋の立教ボーイ。兄・佐々木悠人(済3)はAS(アナライジングスタッフ)として戦略面を担い、弟・佐々木将人(済3)は選手としてチームを次のステップへ引き上げる。

本気で勝ちに行く環境を求めて

富士見総合グラウンドのアメリカンフットボール場にて

「何やってんだろ」。途方に暮れた1年次の夏。体育会テニス部と迷った末にテニスサークルを選んだが、いままで本気で部活に打ち込んでいた兄・悠人にとって、勝敗にこだわらないサークルの雰囲気は違和感があった。「あくまでみんな楽しんでいるだけ、勝ちに行く気持ちはない」。自分は根っからの体育会系だったのだと気付いた。立教小学校時代から安全なアメフトと呼ばれるフラッグフットボールをプレーしていたこともあり、ラッシャーズを目に留めた。シーズンのほとんどの試合に足を運び、漠然とした思いが確信に変わる。「俺ってアメフト好きなんだな」。1年次の12月からASとして入部を決めた。

アメフトはスポーツの中でも特に戦略性が高く、チームの頭脳を担う人間が重要視される競技である。自陣や対戦相手を分析し、勝利につながる戦略を考えるのがASの役割。試合中には状況に合わせてプレーを選択する役目も果たすため、自身の判断によって勝敗が大きく左右されることも。その責任感から「試合中、作戦を出すとき足が震えることもあった」とこっそり教えてくれた。そんな大役だからこそ、勝利に貢献したときの喜びは選手以上だという。

もう一度、全力で挑む

立教小学校時代、フラッグフットボールチームで出掛けた横浜スタジアムにて

「自分の能力を出し切って負けた。悔しさはない」。高校時代のアメフト生活を振り返って、弟・将人は言う。アメフトはやり切ったと、大学では体育会でありプライベートの時間も確保できるヨット部への入部を決めた。初めは毎日が新しいことばかりで、チャレンジの連続だったが、1年次の秋頃には週2の練習に物足りなさを感じ始めた。そんなとき、古巣である立教新座高等学校アメフト部の友達から「帰ってこいよ」と声を掛けられる。しかし、なかなか決心が付かなかった。決断させてくれたのは、一足先に入部した兄の言葉だった。「一緒に慶應を倒さないか」。

——2人は1年次の途中からの入部ではあるが、いまではチームに欠かせない存在となった。来シーズンについて悠人は「スーパースターがいない分、みんなが自分の役割を全力で果たさなければならない」と話す。ラッシャーズが再びその炎を燃やし、リーグの最前線を走るには、火を焚きつける誰かが必要だ。佐々木兄弟がチームをけん引し、皆の闘志に火をつければ、ラッシャーズが甲子園ボウルやライスボウルを制覇することも夢ではないだろう。

「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「いま」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

writing /「立教スポーツ」編集部
経済学部会計ファイナンス学科3年次 川合晟生

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