あとがき

☆敗戦以来、セキを切つたように民主々義の掛声が日本中に沸き上つた。けれど、いまだに現実はいつこう民主化されたようにない。
それどころか、うかうかすると「隠忍」一年機あらばと力を温存していた反動勢力が、またしてものさばり出きぬともかぎらぬ気配すらある。口先ばかりいくら叫んでみても行動が伴はなければ事態は一寸だつて動かないのだ。いろんな意味で今年ほ決戦の年だ。苦い経験は一度で澤山だ。今度こそは、みんなで確かり腕を組んで、反動を蹴あらし、民主日本の建設に具体的一歩を踏み出きねばならない。
★一九三○年代の危機解決にフアショ反動の途を選んだ日本、ドイツ、イタリーは、もう一つの途を選んだ民主々義諸国にてつてい的に打破られた。なぜ彼等は民主々義の道を選んだのか今こそわれわれは、三○年代のアメリカをもう一度ふりかへることによつて、そこから多くの教訓を汲み取らなければならないだろう。
☆本誌に対する読者の率直な批判が段々ふえて来た。どれも建設的な御意見で 深く感謝している。「読者の声」欄を設けるつもりでいるが、用紙難のために増頁が出来ず、スペースを出すの苦心している。次号あたりからぜひ実現したいと考えている。雑誌を良くするためには読者の協力が絶対必要だ。今後共益々支持して下さるようお願いする。

(編集部)