過去のイベント情報アメリカ研究所

2017年度

2017.06.06 ワークショップ「アメリカ福祉国家の政治文化史」
日時
2017年6月6日(火)15:30~20:00
 第1部 15:30~17:00
 第2部 18:20~20:00

場所
立教大学池袋キャンパス ライフスナイダー館レセプションルーム

講師
小滝 陽 氏(一橋大学大学院社会学研究科特任講師)
松原 宏之(立教大学文学部教授、アメリカ研究所副所長)
佐々木 一惠 氏(法政大学国際文化学部准教授)
Lisa McGirr氏(ハーバード大学歴史学部教授)

内容
アメリカ合衆国における国家機構・福祉国家の成長と変容をいかに捉え直すかは近年改めて注目を浴びている。国内での「貧困との闘い」とベトナム戦争とを視野におさめる小滝陽報告(第1部)と、第一次世界大戦期の連邦政府と民間団体との折衝過程を追跡する松原宏之報告(第2部)を起点に、ワークショップを催す。佐々木一惠氏のコメントとともに、McGirr氏の近著までを討議に付す。※第1部のみ、または第2部のみでもご参加いただけます。

第1部(15:30~17:00)
報告題目「Fixing Families in the War on Poverty and the Vietnam War: James R. Dumpson and the Transformation of Male-breadwinner Ideology in South Vietnam」
報告者:小滝陽

第2部(18:20~20:00)
報告題目「The Council of National Defense and the Woman's Committee: The State and American Women during World War I」
報告者:松原宏之

言語
英語(通訳なし)

対象
研究者、学生

主催
立教大学アメリカ研究所
(ramins@rikkyo.ac.jp 03-3985-2633)
2017.06.02 研究会「Understanding the American Right: Has Trump Proved Historians Wrong?」
日時
2017年6月2日(金)18:30~20:00

場所
立教大学池袋キャンパス12号館 第1・第2会議室(地下1階)

講師
Lisa McGirr氏(ハーバード大学歴史学部教授)

コメント
宮田 伊知郎 氏(埼玉大学人文社会科学研究科准教授)

司会
松原 宏之(立教大学文学部教授、アメリカ研究所副所長)

内容
先駆的業績Suburban Warriors: The Origins of the New American Right (Princeton UP, 2001)でカリフォルニア郊外の新保守主義運動の台頭を明らかにしたLisa McGirr氏に、長い20世紀の文脈に照らして現代アメリカ史をいかに論じうるかを問う。郊外史研究の宮田伊知郎氏のコメントとともに集中討議の機会としたい。

言語
英語(通訳なし)

対象
研究者、学生

主催
立教大学アメリカ研究所
(ramins@rikkyo.ac.jp 03-3985-2633)
2017.05.30 公開講演会「新保守主義の起源から考える現代アメリカ」
日時
2017年5月30日(火)18:30~20:00

場所
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館多目的ホール

講師
Lisa McGirr氏(ハーバード大学歴史学部教授)

通訳
小森 真樹 氏(東京外国語大学ジュニアフェロー)

司会
松原 宏之(立教大学文学部教授、アメリカ研究所副所長)

内容
ドナルド・トランプを大統領に選出したアメリカ合衆国の現状を、第二次世界大戦後の長いアメリカ史の射程で考える。カリフォルニア州における1960年代以降の新保守主義・新自由主義の台頭をいち早く俎上に載せていたLisa McGirr氏による講演と、学生との質疑応答セッションを開催する。

主催
立教大学アメリカ研究所

言語
英語(逐次通訳あり)

対象
学部生、大学院生

2016年度

2016.12.22 2016年度アメリカ学会清水博賞受賞記念研究会「「民衆」を描くということ—アメリカ労働史の歩みとその課題—」
日時:
2016年12月22日(木)18:30~20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス本館(モリス館/1号館)1階1104教室

講師:
南 修平 氏(弘前大学人文社会科学部准教授、立教大学客員研究員)

コメント:
藤野 裕子 氏(東京女子大学現代教養学部准教授)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
本研究会では、今年度のアメリカ学会清水博賞受賞者である南修平氏がアメリカ労働史の発展を振り返りつつ、それらが方法論として抱える課題と可能性を検討する。また日本民衆史の専門家である藤野裕子氏がコメントを行い、その後司会とフロアを交えたディスカッションを行う。

報告:
今年度『アメリカを創る男たち—ニューヨーク建設労働者の生活世界と「愛国主義」』という作品で同賞を受賞した南修平氏は、アメリカ労働史の発展を振り返りつつ、それらが方法論として抱える課題と可能性を検討した。また日本民衆史の専門家である藤野裕子氏がコメンテーターを務め、南氏の受賞作と当日の報告に対して、「民衆」という用語、「境界」なるもの、日常的実践(私領域の不在)、建設労働者の政治的保守性といった点に着目し、自著『都市と暴動の民衆史—東京・1905-1923 年』(2015 年)も引き合いに出し、鋭い議論を展開した。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2016.11.26 第8回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「モハメド・アリとは誰か—「アメリカン・レジェンド」の虚実—」
日時:
2016年11月26日(土)14:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス本館(モリス館/1号館)2階1202教室

講師:
藤永 康政 氏(日本女子大学文学部准教授)
中村 寛 氏(多摩美術大学美術学部准教授)

コメント:
坂下 史子 氏(立命館大学文学部准教授)

司会:
南 修平(弘前大学人文社会科学部准教授、立教大学客員研究員)

内容:
本研究会では6月に亡くなったモハメド・アリの人生とその時代に焦点をあて、アリの「ヒーロー」像の虚実を検討し、そこから現代アメリカ社会のリアルな姿を浮かび上がらせる。会ではそれぞれ分野の異なる専門家が講演及びコメントを行い、その後登壇者相互での議論やフロアを交えたディスカッションを行う。

藤永康政「モハメド・アリの生涯とその遺産——ブラック・パワー運動との関連で」
多くの人びとから愛され、それと同時にまた多くの人びとから憎まれた「偉人」の実像に迫るのは困難です。またそのような「実像」というものはほんとうのところ存在しないでしょう。モハメド・アリという「グレートな男」は、そのように、多くの人びとから愛され、また実のところ憎まれた人物でした。本報告では、同時代的な文脈のなかでモハメド・アリ(カシアス・クレイ)の来歴を確認しながら、上の前提を強く認識しつつも可能な限り「実像」へ接近し、この「グレートな男」がわれわれに何を残したのかを、ブラック・パワー運動との関連のなかで考えてみたいと思います。

中村 寛「モハメド・アリという現象——ストリート的所作、イスラームの魂、黒い身体」
「モハメド・アリ」は、ひとつの時代の象徴であり社会現象でした。たとえば彼は、「ストリート文化」の象徴であり、「黒人」や「抵抗」の象徴でありつづけてきました。そして、そうした象徴としてのアリの一面は、ネイション・オブ・イスラーム(ネイション)やマルコム・X、あるいは公民権運動やキング牧師などと同様に、動的な複数の声の混じりあうひとつの現象として語ることができるように思います。本報告では、理想化と外在的批評との誘惑をなるべく避けながら、とりわけ1950~70年代にかけてのアメリカでのイスラームの展開と受容との関係や、同時期のストリート上での文化表現との関係のなかで、象徴としてのアリの姿を捉えなおしてみたいと思います。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2016.11.08 公開シンポジウム「明治近代化とオヤトイ、宣教師」
日時:
2016年11月8日(火)18:30~20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館多目的ホール

講師:
Fernanda Perrone 氏(ラトガース大学准教授、立教大学招へい研究員)
村形 明子 氏(京都大学名誉教授)
石井 紀子 氏(上智大学外国語学部教授)

モデレーター:
阿部 珠理(立教大学社会学部教授、アメリカ研究所所員)

内容:
本シンポジウムでは明治初期に政府が招聘したオヤトイや宣教師が与えた日本の近代化への影響について検討を加える。各分野の専門家が講演を行ない、3氏による講演に続き、フロアとのディスカッションを行なう。

報告:
本シンポジウムには、ラトガース大学で長年日本人留学生ならびに日本に派遣された同大学卒業生の「お雇い」外国人に関する資料の維持、整理分類に主要な役割を果たしてきたFernanda Perrone 氏(立教大学招聘研究員)と、アーネスト・F・フェノロサ研究の第一人者である村形明子氏、そして日米女性文化交流史についての研究を進めている石井紀子氏を講師としてお招きした。講演題目はそれぞれ「The Rutgers Network in Early Meiji Japan」、「明治期日米文化交流史の一系譜——フェノロサ・ビゲロー・モース・岡倉」、「女性宣教師と女子教育」と付けられ、明治初期に政府が招聘したオヤトイや宣教師が日本の近代化へ与えた影響について多角的な視点から検討が加えられた。3 氏による講演に続き、フロアとのディスカッションを行なった。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2016.10.01 公開シンポジウム「2016年大統領選挙とアメリカの現在」
日時:
2016年10月1日(土)14:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D301教室

講師:
会田 弘継 氏(青山学院大学地球社会共生学部教授)
細野 豊樹 氏(共立女子大学国際学部教授)
西山 隆行 氏(成蹊大学法学部教授)

司会・討論:
佐々木 卓也(立教大学法学部教授、アメリカ研究所所員)

内容:
本シンポジウムでは11月に控える大統領選挙を見据え、「米大統領選挙と日米関係」、「議会選挙の展望とアメリカ政治」、「米大統領選挙とマイノリティの動向」といった観点から各分野の専門家が講演を行ない、3氏による講演に続き、討論を交え、フロアとのディスカッションを行なう。

会田弘継「大統領選挙と日米関係」
共和党大統領候補トランプの主張する「アメリカ・ファースト」は、今日の米国民の中にある孤立主義・保護主義への強い願望を映し出し、中産階級の反乱を巻き起こした。民主党候補クリントンも対応を迫られている問題だ。すでにTPP発効は難しくなっている。大統領選を経て、日米経済・安保はどうなるか、どうすべきか。中産階級の反乱の背景を分析しながら、考えてみたい。

細野豊樹「議会選挙の展望とアメリカ政治」
支持層の偏見・恐怖心に訴える共和党のドナルド・トランプと、アメリカ初の女性大統領を目指す民主党のヒラリー・クリントンの戦いは、連邦議会選挙にも波及する。ただし、連邦議会選挙には、現職優位の構造などの独自の力学も強く働く。また、有権者構成の変化や地域別の動向などの長期的趨勢もある。こうした連邦議会選挙特有の構造や長期トレンドに留意しつつ、2016年の連邦議会選挙の動向を分析するとともに、2017年以降をも展望したい。

西山隆行「米大統領選挙とマイノリティの動向」:
移民の国であるアメリカでは、中南米系とアジア系の移民が急増する一方、白人は2050年には50%を下回ると予想されている。このような人口変動を踏まえ、社会の多数派の地位を失うことを恐れる白人とマイノリティは、大統領選挙に際しどのように行動するのだろうか。大統領候補の発言や行動、世論調査の動向を踏まえて分析する。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2016.09.23 第3回アメリカ文化講話会「トマス・ウルフとその時代——映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』に触れて」
日時:
2016年9月23日(金)18:30~21:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8202教室

講師:
後藤 和彦(立教大学文学部教授、アメリカ研究所副所長)

上映:
『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』(2015年イギリス映画/英語/104分/原題:GENIUS/配給:ロングライド。10月7日(金)、TOHOシネマズ シャンテ先行公開。)

内容:
本イベントでは本学文学部教員が小説家トマス・ウルフの文学と人生について、編集者マックスウェル・パーキンズとの関係を踏まえ、講演を行い、その後、映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』を上映する(要事前申込)。
上映作品紹介:1920~30年代、 NYを舞台に、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドを発掘した実在した編集者マックス・パーキンズ。無名だった作家トマス・ウルフを世に送り出し、処女作をベストセラーへ導く。しかし成功の喜びも束の間、作家としての自立を求めるウルフとパーキンズの関係には次第に影が差し、父と息子のような立場を超えて生まれた二人の友情に、さらなる過酷な運命が待ち受ける。
(映画公式HP:http://best-seller.jp/)

主催:
立教大学アメリカ研究所

協力:
ロングライド

2015年度

2015.12.12 第1回「ジェンダーとアメリカ」研究会「アメリカ合衆国における同性婚と憲法」
日時:
2015年12月12日(土)15:00~18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館3階A303教室

講師:
白水 隆 氏(帝京大学法学部法律学科講師)

コメンテーター:
西山 隆行 氏(成蹊大学法学部教授)

司会:
佐々木 卓也(立教大学法学部教授・アメリカ研究所所員)

報告:
白水氏は、2015年6月にアメリカ合衆国最高裁で認容する判決が下された同性婚について、憲法学の観点から本判決の意義と課題について検討を加えた。さらにアメリカ政治を専門とする西山隆行氏によるコメントでは、同性婚をめぐる世論の状況を様々なデータを用いて解説するなど、当研究会では同性婚について多面的な観点から分析が加えられた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2015.12.05 公開シンポジウム「ベトナム戦争の『現在』——戦後40年と米越の新しい視点」
日時:
2015年12月5日(土)15:00~18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

講師:
藤本 博 氏(南山大学外国語学部教授)
中野 亜里 氏(大東文化大学国際関係学部教授)
古屋 博子 氏(The Gallup Organization契約コンサルタント、放送大学非常勤講師)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
1975年のベトナム戦争終結から40年が経過した。本シンポジウムでは各分野の専門家を招き、特に「戦後」のベトナムの国内政治や外交、アメリカの復員軍人によるベトナムとの「和解」運動、さらに在米ベトナム人と現在のベトナム政府の関係などについて講演を行う。

報告:
 このシンポジウムでは「戦後」のベトナムの国内政治や外交、アメリカの復員軍人によるベトナムとの「和解」運動、さらに在米ベトナム人と現在のベトナム政府の関係に詳しい専門家が講演を行った。
 まず登壇した中野亜里氏は、戦後にベトナムとアメリカが国交正常化するまでの過程を振り返り、さらに両国の関係が変化していく様子を詳らかにした他、ベトナム側のアメリカに対する視点を対中関係を視野に入れながら解説した。
 続いて藤本博氏は、ベトナム帰還兵によって展開されている「マディソン・クエーカーズ」プロジェクトについて詳細に紹介することで、市民レベルにおける「和解・共生」に向けた試みという視点を提供した。
 最後に「終わらない戦争—ベトナム政府と在米ベトナム人の40年」と題して講演を行った古屋博子氏は、写真やグラフといった様々な視覚資料を用いて、在米ベトナム人と母国の関係が変化していく様子や、彼らの反共活動の変化などについて検討を加えた。
 3氏の報告に引き続き、質疑応答も行なわれた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2015.10.24 研究会「2015年度アメリカ学会清水博賞受賞記念研究会」
日時:
2015年10月24日(土)15:00~18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 本館2階1202教室

報告:
受給者が紡ぎだす詩—第二次大戦後のアメリカにおける〈福祉の危機〉と全米福祉権団体
講師:
土屋 和代 氏(神奈川大学外国語学部准教授)
内容:
第二次大戦後のアメリカにおいて、要扶養児童家族手当(AFDC)の受給者はどのように位置づけられたのか。受給者は「福祉に依存する母親」という言説に対し、いかなる異議申し立てを行ったのか。受給者が綴った詩のなかから読み取るとともに、無力さを感じてきた個々の受給者が結束し共闘する〈場〉として1966年に誕生した全米福祉権団体(NWRO)設立の経緯を明らかにする。
コメント:
佐藤 千登勢 氏(筑波大学人文社会系教授)

報告:
「孤立主義」アメリカの外交構想力
講師:
三牧 聖子 氏(関西外国語大学外国語学部助教)
内容:
第二次世界大戦前のアメリカは、「孤立主義」の時代と理解されている。しかし人々の思考までもが「孤立」していたわけではない。そこでは、アメリカと世界との関わり合いについて、豊かな思索が展開された。今日、「アメリカの世紀」は過ぎ去り、アメリカは、変化する世界状況の中で新たな役割を模索している。未来のアメリカ外交についての手がかりは、過去のアメリカの外交構想の中にも隠されているかもしれない。
コメント:
森 聡 氏(法政大学法学部教授)

司会:
生井 英考(アメリカ学会副会長・立教大学社会学部教授)

企画概要:
アメリカ学会清水博賞とは、アメリカ学会に所属する若手研究者が最初に発表した研究成果の中から、特に優れた作品に与えられる賞で、立教大学名誉教授であった故清水博先生のご遺族からの寄付をもとに1996年に制定されました。当研究会は今年度の受賞者である土屋和代氏と三牧聖子氏が現在の研究課題をテーマに報告を行い、それぞれの報告に対し過去の同賞受賞者によるコメントが付きます。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2015.06.27 第7回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「弄(いじ)られる帝国・アメリカ——戦後日本の映画と文化をめぐって」
日時:
2015年6月27日(土)15:00~18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館3階A302教室

講師:
北村 洋 氏(ウィリアム・アンド・メアリー大学准教授)

コメンテーター:
新田 啓子(立教大学文学部教授)

司会:
佐々木 卓也(立教大学法学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
帝国・アメリカを「弄(いじ)って」戦後の復興・成長を果たした日本を、映画や文化の分析を通して検討し、外交史、社会史、文化理論などを横断する視座の提供を試みる。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2014年度

2014.11.29 公開講演会「Issues of Immigration and Social Inclusion in Japan」(主催:立教大学社会学部)
日時:
2014年11月29日(土)15:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス本館1202教室(2階)

講師:
Professor W. Lawrence Neuman(University of Wisconsin - Whitewater)

内容:
日本の人口学的な状況から、将来日本に居住する外国人が増大することが予想される。国の政策や世論はこれまで外国人受け入れに積極的ではなかったが、各地の市民社会においては、外国人受入に向けた動きも各種見られる。本講演では、日本における移民受け入れや多文化共生の研究と、海外における研究との比較、研究上の問題点について、政治社会学的に検討する。

言語:
英語(通訳あり)

主催:
立教大学社会学部

共催:
立教大学アメリカ研究所
2014.11.14 公開講演会「North American Indian Studies: Politics, Academic Scholarship, and "Rez" Realities」
日時:
2014年11月14日(金)18:30~20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館多目的ホール(3階)

講師:
チェザレ・マリノ博士(スミソニアン自然史博物館上級研究員、立教大学招聘研究員)

司会:
阿部 珠理(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所員)

報告:
スミソニアン自然史博物館上級研究員のチェザレ・マリノ氏が100枚に上る写真や画像を用いて、アメリカ先住民研究の歴史を丁寧に振り返るとともに、最新の動向や今後の展望についても語っていただきました。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2014.11.08 研究会「アメリカ先住民研究プロ・セミナー」
日時:
2014年11月8日(土)13:30~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館3階A302教室

講師:
チェザレ・マリノ博士(スミソニアン自然史博物館上級研究員、立教大学招聘研究員)

司会:
阿部 珠理(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所員)

内容:
スミソニアン自然史博物館上級研究員のチェザレ・マリノ氏が以下の内容についてのセミナー(90分×2)をおこないます。The Multi-faceted Indian Identity Issue -- History, Blood and Mixed-blood, Membership & Sovereignty, Federal Recognition。参加者には事前リーディングを送付します。

報告:
11月8日に開催されたアメリカ先住民研究プロ・セミナーでは、アメリカ先住民のアイデンティティについて多様な側面から検討を加えました。この発表では主に歴史、主権、連邦承認部族、部族成員(membership)、そして血統といったテーマについて論じられ、日本各地から集ったアメリカ先住民研究者との間で活発な議論が行われました。またマリノ氏は「A people without history is like wind on the buffalo grass」との格言を紹介し、現代のアメリカ先住民の諸問題を扱う上で歴史を知ることの重要性を説きました。

言語:
英語(通訳なし)

主催:
立教大学アメリカ研究所
2014.10.24 公開シンポジウム「岐路にたつオバマ政権——政治・外交・選挙」
日時:
2014年10月24日(金)18:30~20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス 14号館5階D501教室

講師:
佐藤 丙午 氏(拓殖大学国際学部教授)
渡辺 将人 氏(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授)
西川 賢 氏(津田塾大学学芸学部准教授)

司会・討論者:
佐々木 卓也(立教大学法学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
今年11月の中間選挙を前に、外交・安全保障、選挙・政治意識、政治史の専門家に報告をお願いし、アメリカの現状、オバマ政権の動向について考察します。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2014.10.04 第6回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「トマス・ナストの風刺画の世界——サンタクロースとアメリカ大統領をつくる」
日時:
2014年10月4日(土)15:00~18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館3階A302教室

講師:
貴堂 嘉之 氏(一橋大学大学院社会学研究科教授)

コメンテーター:
金澤 宏明 氏(明治大学兼任講師、都留文科大学非常勤講師)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所副所長)

内容:
19世紀アメリカを代表する政治風刺画家トマス・ナスト(Thomas Nast)のライフヒストリーをたどり、『ハーパーズ・ウィークリー』誌などに彼が描き残した作品の政治的影響力を問い直し、南北戦争・再建期アメリカ社会史を考察します。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2014.09.01 - 10.17 スター・キルト展示@新座
会期:
2014年9月1日(月)~10月17日(金)

場所:
立教大学新座キャンパス 1号館1階 新座情報ラウンジ丸善前壁面

スター・キルトとは:
スター・キルトは、19世紀末から東部の寄宿学校に送られたラコタ族の子女たちが、その技術を習得して持ち帰ったパッチワークが源だと言われている。ラコタ族にとって重要な意味を持つ明けの明星のデザインが入っているところからそう呼ばれ、現代では壁掛けやベッドカバーとして使われる他、人を顕彰する際、その人を肩から覆ったかつてのバッファローローブの代わりに使われる。ギブアウェイ(与え尽くし)の儀式における最上のギフトとなっている。
阿部珠理『アメリカ先住民の精神世界』(日本放送出版協会,1994年)125頁、他より

2013年度

2014.03.01 第2回アメリカ文化講話会「日米の電子書籍サービスと出版文化の未来——米国製「Kindle」と日本製「GALAPAGOS」の明暗」
日時:
2014年3月1日(土)15:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館3階A302教室

講師:
濱野 隆満 氏(株式会社ストラップ プロデューサー 兼 共立女子大学非常勤講師)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
電子書籍は米国での普及の度合いに比して日本では大きく遅れているといわれてきましたが、最近になって日本市場でもiPadの普及の陰で米「Kindle」も躍進し無視できなくなっています。これに対して日本では各規格が乱立したまま、先行きを期待されながら既に消えてしまったものまであります。「ガラパゴス化」は日本の携帯電話の高度で特殊な発達ぶりがかえって仇となったことを差す流行語ですが、これを逆手にとって商品名としたシャープの電子書籍も、あえなく失敗に終わりました。
本講話会では、一連の技術的経緯やビジネス戦略を加味した日米の類似電子書籍サービスの盛衰を分析し、アメリカのIT企業に端を発した電子書籍の潮流の理由と背景を読み解きます。またその潮流が今後どのように出版文化に影響していくかを考察してみたいと思います。

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所
2014.02.28 公開シンポジウム「20世紀の黒人世界—国家・抵抗・ディアスポラ—」
日時:
2014年2月28日(金)14:00-17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館3階A301教室

講師:
藤永 康政 氏(山口大学人文学部准教授)
荒木 圭子 氏(東海大学教養学部准教授)

コメンテーター:
峯 陽一 氏(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
アメリカ公民権運動史を世界史的な観点から再検討します。公民権運動における「暴力性」、黒人運動家マーカス・ガーヴィーの思想史的影響について報告し、南アフリカ研究の視点からコメントをします。さらに参加者との間でディスカッションを行う予定です。
報告1 「What's Love Got to Do With It? —公民権運動の記憶とブラック・パワー」……藤永 康政
報告2 「Africans at home and abroad—マーカス・ガーヴィーの運動と南アフリカ」……荒木 圭子

報告:
 藤永氏による報告では、公民権運動が人種的融和を説く非暴力の運動で、ブラックパワー運動が分離主義的で暴力に彩られた運動だという二元論的理解の再考が促されました。
 続いて登壇した荒木氏は、1920年代の南アフリカにおいて展開されたアフリカ人の抵抗運動が、マーカス・ガーヴィーの影響を色濃く受けていたことを指摘し、ヘルツォーク政権による人種差別的政策の徹底化と、抵抗組織内部での対立などにより、次第に当地のガーヴィー運動が急進化し、独自の展開を見せたことを報告しました。
 2名の報告に引き続き、峯氏からコメントがあり、質疑応答も行なわれました。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2014.01.14 - 03.31 スター・キルト展示@池袋
会期:
2014年1月14日(火)~3月31日(月)

場所:
立教大学池袋キャンパス 池袋図書館1階

内容:
アメリカ先住民ラコタ族は、重要な儀式のおりや大切な人に感謝をこめてスター・キルトを贈る習慣があります。このスター・キルトは2013年10月18日に立教大学で講演を行ったノラ・アントワン博士から本学アメリカ研究所にご寄贈頂きました。
2013.10.18 公開講演会「Culture & Connection: The Power of Tribal College & University (TCU) Relationships」
日時:
2013年10月18日(金)18:30~20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

講師:
ノラ・アントワン博士(シンテグレシュカ部族大学経営学部長)

司会・コメント:
阿部 珠理(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所員)

言語:
英語(同時通訳付き)

対象:
学生・教職員・一般

内容:
アメリカ合衆国内のインディアン保留地は、貧困、疾病、アルコール中毒など未ださまざまな社会・経済問題に苦しんでいる。そうした状況を打開すべく、1960年代の権利回復運動に始まり、アメリカ先住民族共同体は、果敢に社会・文化復興に取りくんでいるが、その中でも部族共同体再生に果たす、部族大学の役割は、ますます重要になりつつある。 このイベントは、アメリカ先住民部族大学の中で先駆的な役割を担うシンテグレシュカ部族大学(サウスダコタ州ローズバッド・インディアン保留地)経営学部長を務めるノラ・アントワン博士をお招きし、部族大学(Tribal College & Universities: TCUs)設立の背景と現状、部族大学が先住民社会の民族・文化再生に果たす役割、さらには将来的な展望などについてお話しいただきます。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2013.10.12 第1回アメリカ文化講話会「アメリカ社会とカントリー音楽~ジミー・ロジャースからテイラー・スウィフトまで~」
日時:
2013年10月12日(土)15:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

講師:
松田 武久 氏(ブロードキャスター)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

対象:
学生・教職員・一般

内容:
カントリー音楽は、時代の要請に応えて色々変化して斬新な音楽となった現在ではロック・ポップを凌ぐ程まで大ブレイクして来た一方、ルーツを大切にしている音楽でもある。その変遷を辿り、その背後にあるアメリカ文化を紐解きアメリカに対する理解を深める一助にしたい。

報告:
第1回アメリカ文化講話会では、米国カントリー音楽協会からInternational Broadcaster Awardを贈られたブロードキャスターの松田武久氏をお迎えし、カントリー音楽の変遷からその多様性、さらにアメリカ社会におけるカントリー音楽の位置づけなどについて講演していただいた。講演後にはカントリー歌手として活躍しているケン川越氏が登場し、見事な歌声を響かせ、会場の喝采を浴びた。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2012年度

2012.10.06 日本聖公会ウィリアムズ主教記念講座/公開シンポジウム「Religion and Civil Society in the Global Age : Voices from Japan and the US(グローバル時代における宗教と市民社会—日本とアメリカの対話)」
日時:
2012年10月6日(土)14:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

講師:
ロバート・N・ベラー博士(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)

パネリスト:
古矢旬(北海商科大学教授)
大澤真幸
ミラ・ゾンターク(立教大学文学部准教授)

司会:
生井英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)
奥村隆(立教大学社会学部教授)

主催:
立教大学
立教大学社会学部
ウィリアムズ主教記念基金

共催:
立教大学キリスト教学研究科
立教大学アメリカ研究所
関東社会学会

後援:
日本社会学会
2012.10.05 公開シンポジウム「2012年大統領選挙にみるアメリカ」
日時:
2012年10月5日(金)18:30~20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館3階D301教室

講師:
村田 晃嗣 (同志社大学法学部教授)
前嶋 和弘(文教大学人間科学部准教授)
平井 康大(成城大学社会イノベーション学部教授)

司会:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

対象:
学生・教職員・一般

内容:
現職のバラク・オバマ大統領(民主党)とミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事氏(共和党)の間で争われる2012年大統領選挙1ヶ月後に控え、外交・メディア・宗教の視点からこの選挙に現れるアメリカを読み解く。このシンポジウムでは、各分野の第一人者3名がそれぞれ講演を行い、さらに司会を加え、フロアとのディスカッションやと質疑応答を行う。

プログラム:
【報告1】アメリカの東アジア戦略の行方 …… 村田 晃嗣
【報告2】2012年大統領選挙とメディア …… 前嶋 和弘
【報告3】宗教右派としてのLDS(モルモン教徒) …… 平井 康大
【会場との質疑応答】(司会:生井英考)

主催:
立教大学アメリカ研究所
2012.07.28 第5回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「日本のファッションにみるアメリカの影響—洋装化、ジャパン・ファッションの衝撃、ストリートファッションの現在—」
日時:
2012年7月28日(土)15:00-18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館3階A303教室

講師:
渡辺 明日香 氏(共立女子短期大学准教授)

コメンテーター:
田中 里尚 氏(文化学園大学准教授)

司会・コーディネーター:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
日本の洋装化の背景には、西欧、とりわけアメリカの影響が色濃く反映されてきた。本報告では、戦後60余年におよぶ日本のファッション史を概観しながら、いかにアメリカを思慕し、ファッションへ表現してきたか視覚的に検証する。さらに、1980年代の西洋服の既成概念を超えた日本のデザイナーによるアプローチ、1990年代以降のストリートファッションをめぐるファッションの生成過程の変容を紹介しながら、グローバル化、情報化により従来の枠組みを超えて展開されるファッションの今日的な問題について検討する。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2012.07.14 公開シンポジウム「オバマ政権の対外政策をどうみるか—外交政策・援助政策・日本への示唆—」
日時:
2012年7月14日(土)14:00-16:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館3階A304教室

講師:
河﨑 信樹 (関西大学政策創造学部准教授)
藤木 剛康(和歌山大学経済学部准教授)
山縣 宏之(本学経済学部准教授、アメリカ研究所所員)

対象:
学生・教職員・一般

内容:
米軍再編と在日米軍基地を巡る混乱にとどまらず、緊迫するアジア太平洋地域における日本のポジションや日本の対外政策の展望を得るためには、やはりアメリカの対外政策について知ることは欠かせない。アメリカが「単独行動主義」の性格を強めたG.W.ブッシュ政権の後をうけ、2009年にオバマ政権が誕生した。オバマ政権は対話路線や核兵器廃絶構想を明らかにするなどブッシュ政権とは異なる対外政策理念を打ち出しつつも、現実には「対テロ戦争」を遂行し、米軍再編を進めてきた。2012年にかけての第1期オバマ政権の対外政策の本質は、どのように特徴づけられるのであろうか。そして再選が果たされた場合、第2期政権においては、いかなる対外政策を打ち出すことが予想されるであろうか。対アジア政策を軸とする外交政策の動向、そして対テロ戦争と密接にリンクしてきた援助政策の展開を検討し、オバマ政権の対外政策の「理念」と「現実」を考察するとともに、日本の対外政策への示唆についても触れてみたい。

プログラム:
【報告1】趣旨説明・オバマの直面した世界 …… 山縣 宏之
【報告2】オバマ政権の外交政策とアジア太平洋への戦略的基軸のシフト …… 藤木 剛康
【報告3】対テロ戦争の残したもの——援助政策の体系化とその帰結 …… 河﨑 信樹
【会場との質疑応答】

主催:
立教大学アメリカ研究所
2012.06.30 第4回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「ポピュラーカルチャーにおけるラティーノ性と黒人性の競合—ヒップホップからレゲトンまで—」
日時:
2012年6月30日(土)15:00-18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス7号館2階7201教室

講師:
三吉 美加 氏(東京大学・立教大学 兼任講師)

コメンテーター:
倉田 量介 氏(東京大学[ほか]非常勤講師)

司会・コーディネーター:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

内容:
ニューヨークのカリブ系にとって<ストリート>は、自らの居住空間の延長線上にある。しかし同時に、その場所は、「異文化」と出会う場所であり、自らが何者であるかを常に問いかける「鏡」でもある。とりわけ、若い人びとは、他者とのつながりを求めにストリートへと繰り出し、互いに緊張感を保ちつつも、音楽やダンスなど精一杯に身体を使ったパフォーマンスを交し合う。本発表では、商業化したヒップホップやレゲトンを介して、プエルトリコ系およびドミニカ系が人種やエスニシティにまつわる表現を探りながら、それぞれの文化観の再考に取り組む様子を報告する。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2011年度

2012.01.14 第3回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「揺らぐアメリカ民主主義—行為と構造の連関から—」
日時:
2012年1月14日(土)15:00-18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館6階D602教室

講師:
本田 量久 氏(東海大学准教授)

コメンテーター:
明戸 隆浩 氏(東京歯科大学非常勤講師)

司会・コーディネーター:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所員)

内容:
1950年代半ばになると、冷戦イデオロギー対立に伴うソ連の反米プロパガンダの展開、アジアやアフリカにおける反人種差別・反植民地支配運動の活発化といった国際情勢、公民権政策の推進や公民権運動の活性化といった国内情勢を背景として、アメリカ民主主義の正統性は急速に揺るがされていった。本報告は、以上の時代的文脈において、白人中心的な権力構造に組み込まれながらも、それに対する葛藤を抱き、新たなアメリカ民主主義の構築を求めた黒人の行為とその帰結について社会学的に検討する。

報告:
第3回研究会で報告をした東海大学の本田量久氏は、アルチュセールやグラムシ、ギデンス、ダールなどによる権力構造とイデオロギーに関する理論を踏まえ、議論を展開した。本田氏は白人中心的な権力構造が、黒人の自発的服従などといった日常的行為に支えられて再生産されてきたことを指摘した。そしてその権力構造が1950年代半ば以降に変化していった背景には、さまざまな国内情勢や国際情勢だけでなく、黒人による能動的かつ戦略的な行為が存在し、新たなアメリカ民主主義が構築されたことを社会学的に明らかにした。続いて明戸隆浩氏からコメントと問題提起があり、さらに参加者と講師らの間で様々な角度からの質疑応答がなされた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2011.12.03 第2回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「映像消費の時代における脱社会的社会批判—アンディ・ウォーホルのポップアートを巡って—」
日時:
2011年12月3日(土)15:00-18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館6階D602教室

講師:
日高 優 氏(群馬県立女子大学専任講師)

コメンテーター:
佐藤 良明 氏(元東京大学教授)

司会・コーディネーター:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所員)

内容:
社会に開かれたアートとしてのポップアートのアクチュアリティを、「死と惨禍」シリーズを中心とするアンディ・ウォーホル作品を手掛かりに探る。フランクフルト学派のマルクーゼは『一次元的人間』(1964)で、効率化・合理化した高度管理社会を否定性の契機を喪失した社会と批判した。それとほぼ同時期、ウォーホルはオートマティックな大量生産システムを自らの制作方法として選び取る。両者は間逆をいっているのだろうか?機械的反復や無関心の視角でながらく語られてきたウォーホル作品に潜在する、否定性の契機を見出したい。

報告:
第2回研究会では群馬県立女子大学の日高優氏が社会に開かれたアートとしてのポップアートのアクチュアリティを、アンディ・ウォーホルの作品を手掛かりに探った。社会体制へ同化してみえるウォーホルの作品は「一次元的アート」とも評されたが、日高氏は特に「死と惨禍」シリーズにフォーカスし、ウォーホルの作品の中に社会批判的な契機が潜在していることを論じた。発表後には佐藤良明氏から日高氏の発表の方法論などについてコメントをいただき、質疑応答が行なわれた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2011.11.26 公開シンポジウム「金融危機後のアメリカ経済を読み解く—「オバマの経済政策」の到達点と課題—」
日時:
2011年11月26日(土)14:00-16:00

場所:
立教大学池袋キャンパス10号館2階X204教室

パネリスト:
河音 琢郎 (立命館大学経済学部教授)
豊福 裕二 (三重大学人文学部准教授)
長谷川 千春 (立命館大学産業社会学部准教授)
福島 清彦 (本学経済学部特任教授)
山縣 宏之 (本学経済学部准教授)

対象:
学生・教職員・一般

内容:
アメリカ発金融危機は一段落したが、世界経済の本格回復はいまだならず、アメリカ経済の行く末もいぜんとして不透明である。このシンポジウムは、最新のアメリカ経済の動向とオバマ政権の経済政策の展開について、学内外の第一線の若手研究者が多角的に報告する。さらに福祉資本主義を展望する経験豊富な研究者を交えた討論を通じて、「オバマの経済政策」の到達点と課題を明らかにすることを試みる。

プログラム:
【企画・趣旨説明 】 …… 山縣 宏之
【報告1】 オバマ政権期のアメリカ経済—マクロパフォーマンスとその意味 …… 山縣 宏之
【報告2】 サブプライムローン問題の帰結と本格回帰なき住宅市場 …… 豊福 裕二
【報告3】 深刻化する連邦財政赤字とその持続可能性 …… 河音 琢郎
【報告4】 ゆらぐアメリカ医療保障制度—オバマ政権の医療保険改革を巡って …… 長谷川千春
【コメント・討論】 座長:福島 清彦

主催:
立教大学アメリカ研究所
2011.10.29 第1回「アメリカの社会とポピュラーカルチャー」研究会「創られる労働者文化—20世紀のブルックリン」
日時:
2011年10月29日(土)15:00-18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス10号館1階X108教室

講師:
南 修平 氏(立教大学兼任講師)

コメンテーター:
土屋 和代 氏(神奈川大学助教)

司会・コーディネーター:
生井 英考(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所員)

内容:
それぞれ異彩を放つ5地区で構成されるニューヨーク市にあって、1898年に同市に編入されたブルックリンはその中でも独特な労働者文化を有している。様々な移民が集い、働き、コミュニティを形成する中で、人々は、中心たるマンハッタンに強い対抗意識を持ちつつ、独自の文化を創り出してきた。本報告では、そうしたブルックリンの労働者文化を当地における20世紀以降の労働民衆史的観点から検証し、その意味を問う。

報告:
第1回研究会では南修平氏が20世紀前半のブルックリン(ニューヨーク市)の労働者文化について発表を行った。南氏は橋脚やトンネルの建設、さらには海軍造船所といった現場で働く移民労働者の日常を労働民衆史的観点から描出し、1950年代に起きた労働者階級の生活世界の変容とブルックリン・ドジャースの西海岸移転という事態の関連性を解き明かした。発表後には神奈川大学の土屋和代氏によるコメントがあり、ブルックリンにおける黒人やプエルトリカン、そして白人女性労働者の存在について質問がなされた。さらに参加者からも多くの質問や意見が寄せられ、活発な質疑応答が行われた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2011.07.28 公開講演会「Yes We Can?: President Barack Obama and the White Racial Frame」
日時:
2011年7月28日(木)18:20-19:50

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D402教室

講師:
Adia Harvey Wingfield 氏(立教大学招聘研究員、ジョージア州立大学社会学部助教授)

言語:
英語(通訳あり)

通訳:
Cristiana Celli 氏 (社会学研究科博士後期課程)

内容:
2008年のアメリカ大統領選挙におけるオバマ大統領のキャンペーンをケーススタディとして取り上げて分析する。このキャンペーンの成功についてはアメリカにおける人種差別主義(racism)の終焉とみなされることが多かったが、競合する政治的アクターが人種差別主義的な枠組みを用いていたことを明らかにする。
Many analysts suggested that Barack Obama's successful campaign for the presidency indicated the end of racism in the United States. However, using events from this campaign as case study data, I explore its many striking racial dimensions. Building on Feagin's (2010) concept of the white racial frame, I identify various ways that racial markers, language, and stereotypes shaped key aspects of the 2008 presidential campaign. Rather than revealing the end of racism, I contend that competing political actors continued to use racial framing to shape this historic election.

主催:
立教大学社会学部

共催:
立教大学アメリカ研究所

2010年度

2010.12.04 研究会「公有地におけるアメリカ・インディアンの聖地保護と合衆国憲法修正第1条」
日時:
2010年12月4日(土)15:00-17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館A201教室

講師:
藤田 尚則(創価大学法科大学院教授)

司会:
阿部 珠理(立教大学社会学部教授、アメリカ研究所所長)

主催:
立教大学アメリカ研究所
2010.11.11 公開シンポジウム「アメリカの民主主義を支える非営利セクターと制度」
日時:
2010年11月11日(木)18:30-20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8202教室

パネリスト:
渡辺 靖(慶應義塾大学環境情報学部教授)
黒田 かをり (CSOネットワーク 共同事業責任者)
渡辺 元 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授、公益財団法人トヨタ財団プログラム・ディレクター)

コーディネーター:
長 有紀枝 (立教大学社会学部教授、21世紀社会デザイン研究科教授)

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所

協力:
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科
2010.07.10 公開シンポジウム「ネイティブ・マインドⅡ」
日時:
2010年7月10日(土)17:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス7号館7102教室

内容:
「北米インディアン—その神話と実像」
講師:横須賀孝弘(NHKエンタープライズ 自然・科学番組 エグゼクティブ・プロデューサー)
内容:奇妙なことに、日本人は、異国の先住民であるインディアンについて、自国の先住民に対する以上に多彩なイメージを抱いている。それは何故か。自己の内面への批判的な検証を通して、「我々にとってインディアンとは何か?」を考える。

「私の見たマヤ人—協働の経験から」
講師:藤岡美恵子(法政大学非常勤講師)
内容:内戦後のグァテマラの先住民族コミュニティの組織化・教育プロジェクトでの協働を通じて感じた、マヤの若者にとってのマヤ・アイデンティティと先住民族の権利回復運動の高揚、そして先住民族文化を語る「私たち」の視線について語る。

「チベット人の聖なる山—カワカブ」
講師:小林尚礼(フリーカメラマン)
内容:東チベットの聖山カワカブ(梅里雪山)で遭難した友人を探すため、10年以上麓の村へ通ってきた。現地のチベット人と生活をともにした経験から、チベット人の山への思い、それを知った自分のものの見方がどう変化したか紹介する。

「アイヌ民族に18年寄り添って—カムイ(神)の存在」
講師:宇井眞紀子(フリーカメラマン)
内容:小さな子どもが床のコップに足をひっかけて水をこぼしてしまった。それを見ていた大人は「あ~、そこに水を飲みたいカムイ(神)がいたんだねぇ」。アイヌ民族にとって大きな、そして身近なカムイの存在を感じて私が思うこと。

司会:
上田 信 (立教大学文学部教授、アジア地域研究所所長)

主催:
立教大学アメリカ研究所、立教大学ラテンアメリカ研究所、立教大学アジア地域研究所、立教大学日本学研究所
2010.06.12 公開講演会「From “Yellow Peril” to “Model Minority”: Japanese Americans and Racial Ideology in U.S. History」
日時:
2010年6月12日(土)15:00-16:30

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D302教室

講師:
Dr. Scott Kurashige(ミシガン大学准教授)

司会:
阿部珠理(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

主催:
立教大学アメリカ研究所

2009年度

2009.12.12 公開講演会「ネイティブの国々を覆い隠す絨毯としての国家」
日時:
2009年12月12日(土)15:00-16:30

場所:
立教大学池袋キャンパス5号館5221教室

講演:
北山耕平氏

司会:
阿部珠理(立教大学教授、立教大学アメリカ研究所所長)

共催:
立教大学アジア地域研究所
立教大学ラテンアメリカ研究所
立教大学日本学研究所

対象:
学生、教職員、一般

内容:
グローバル化が進む現代では多面的な視点を持つことが不可欠です。1つのテーマに異なる地域から様々な光を当てるため、立教大学に属する4地域研究所による地域横断的な連続講演会を企画しました。初年度の今年は「ネイティブ・マインド 」を統一テーマに世界の土地固有の文化に深く結びついた人々の在り方を紹介します。アメリカ研究所が担当する第3回講演会は、約30年にわたり環太平洋の先住民族とその精神世界を探求し続けている北山耕平氏を招聘し、アメリカ先住民と国家の関わりについて講演していただきます。

主催:
立教大学アメリカ研究所

備考:
本イベントは、立教大学地域系研究所共催連続公開講演会「ネイティブ・マインド」の一環として開催された。
2009.11.14 立教大学アメリカ研究所設立70周年記念シンポジウム「1939/2009—アメリカ研究の軌跡と展望」
日時:
2009年11月14日(土)13:00-16:30

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D301教室

内容:
第一部:対談「アメリカ研究の軌跡」
◆富田虎男 (立教大学名誉教授・立教大学アメリカ研究所元所長)
◆有賀夏紀 (埼玉大学教授・アメリカ学会会長)

第二部:パネル・ディスカッション「アメリカ研究の展望」
◆中野 聡 (一橋大学教授)
◆大津留(北川)智恵子 (関西大学教授)
◆巽 孝之 (慶應義塾大学教授)

司会:
阿部珠理 (立教大学教授・立教大学アメリカ研究所所長)

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所
2009.10.03 公開シンポジウム「オバマの経済政策をどう見るか」
日時:
2009年10月3日(土)14:00-17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D201教室

講演:
◆福島清彦 (立教大学教授・立教大学アメリカ研究所所員)
「オバマがつくる福祉資本主義」
◆五十嵐武士 (桜美林大学大学院教授・東京大学名誉教授)
「三つの危機とオバマ政権」
◆芳賀沼千里 (野村證券金融経済研究所ストラテジスト)
「株式市場から見たアメリカ経済」

司会:
林 倬史 (立教大学教授)

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所
2009.07.06 公開講演会「米国人ベストセラー作家が語る医療ミステリーの世界」
日時:
2009年7月6日(月)18:30-20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D501教室

講演:
ロビン・クック博士(作家、医学博士)

司会:
阿部珠理(立教大学教授、立教大学アメリカ研究所所長)

通訳:
あり(逐次通訳)

対象:
学生、教職員、一般

内容:
立教大学アメリカ研究所設立70周年記念レクチャー・シリーズの一環として行う本講演会は、「医療ミステリー」という新しい分野を確立したと言われる当ジャンルの第一人者ロビン・クック博士が講演を行います。彼が書く小説は幹細胞研究、臓器提供、遺伝子工学、不妊治療、体外受精といった現代医療の最新トピックを扱っており、その倫理的問題などについて読者の認識を高めています。本講演では、医師の資格を持つクック博士が作家を目指すに至った過程や、現代医療の諸問題をスリル溢れるミステリー仕立てで描きだし、ベストセラー小説を生みだす創作の楽しさ、苦悩について語っていただきます。(逐次通訳付き)

主催:
立教大学アメリカ研究所

共催:
米国大使館
2009.06.03 公開講演会「Crossing the Indian Color Line: A Family Memoir」
日時:
2009年6月3日(水)17:00-18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D501教室

講演:
Dr. Philip J. Deloria(ミシガン大学教授、President of the American Studies Association)

司会:
阿部珠理(立教大学教授、立教大学アメリカ研究所所長)

言語:
英語(通訳なし)

対象:
学生、教職員、一般

報告:
デロリア氏は祖父母と大伯母の個人史を語ると同時に、彼らが人種を隔てる境界線を越えてきた歴史を繙いていった。まずアメリカ先住民初の民族学者である大伯母エラ・デロリアの歴史を物語る中で、デロリア氏はエラの人生が地理・人種・性別といった様々な境界を越え続けたことを明らかにした。また祖父ヴァイン・デロリア・シニアについては、天性のアスリートであったことや米国聖公会の寄宿学校で学んだことを紹介し、先住民の血を引く彼が学生時代から異文化の中で育まれたことを詳らかにした。そして祖母バーバラ・スロート・イーストバーンは典型的な入植者にルーツを持つ白人一家に生まれたが、幼少時から先住民文化に親しんでいたことを挙げ、その過程でエラとイーストバーン一家の交流があったとした。後にエラの紹介でヴァインとバーバラが知り合い結婚するに至るが、サウス・ダコタでの結婚生活においてはお互いの人種が顕在化する事態が頻発し、人種の境界線を越える際に起こり得る負の側面が提示された。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2009.06.02 公開講演会「From Sit-Ins To Fish-Ins: Broadening the American Civil Rights Movement to Include Native Americans」
日時:
2009年6月2日(火)18:30-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D402教室

講師:
Dr. Glenn T. Eskew(ジョージア州立大学准教授)

司会:
Dr. John T. Dorsey(立教大学文学部教授)

言語:
英語(通訳なし)

対象:
学部生、大学院生、研究者、一般

報告:
エスキュー氏はまず1960年にグリーンズボロの食堂で始まったシット・イン運動を取り上げ、この非暴力闘争が発火点となり拡大した公民権運動を概説し、その後制定された公民権法や投票権法といった成果について振り返った。だがブラック・パンサー党のような、より過激な分離主義のグループが多くのマイノリティ運動に内在していたことも指摘した。また公民権運動から派生した様々な運動についても言及し、次第に反戦運動へと変容したフリー・スピーチ運動などの学生運動や、公民権運動から締め出された女性達がジェンダーにテーマを換えて主導した女性運動、さらに現在でも盛んに論じられている同性愛者らの権利獲得運動、そしてヒスパニック系アメリカ人の権利獲得を求めたチカーノ運動について解説した。しかし60年代に勃興したこれらのマイノリティ運動が現行システムの恩恵を白人と同等に享受できる権利を求め、類似した軌跡を辿った一方、アメリカ先住民による運動はアメリカ社会への同化ではなく「自決」(self-determination)を求めたとして、その特異性を明示した。このアメリカ先住民の運動としては、伝統的な漁業権を守ろうとしたフィッシュ・イン運動や1969年にアルカトラズ島を占拠したレッド・パワー運動などが分析された。そしてエスキュー氏は彼らのすべての運動が当初の目的を達成したわけではなかったが、他の様々なマイノリティ運動と同様、これらの活動によりアメリカ社会が抱いていた個々のマイノリティに対する認識が変化したと論じた。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2008年度

2009.01.10 公開シンポジウム「南北アメリカ外交の「変革」」
日時:
2009年1月10日(土)17:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス5号館5121教室

講演:
◆上村直樹 (広島市立大学教授)
「オバマ次期政権の対外政策—ラテンアメリカ政策を中心に歴史的視点からの考察」

◆遅野井茂雄 (筑波大学教授)
「ラテンアメリカの政治変革—左派政権の挑戦と課題」

司会:
林みどり(立教大学文学部教授)

内容:
今年度、アメリカ研究所とラテンアメリカ研究所が共催する公開シンポジウムのテーマは「変革」です。アメリカ合衆国では新たな大統領が誕生し、ラテンアメリカ諸国では左派政権が台頭している昨今、両地域の外交関係は大きく変化しようとしています。このシンポジウムでは、広島市立大学の上村教授にアメリカ合衆国側の視点からアメリカのラテンアメリカ政策を語っていただき、筑波大学の遅野井教授にはラテンアメリカ諸国の左傾化の動きとそれに伴うアメリカとの関係の変化について語っていただきます。二氏によるそれぞれ60分ほどの講演に引き続き、質疑応答やディスカッションの時間も設けます。

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所、立教大学ラテンアメリカ研究所
2008.10.03 公開シンポジウム「2008年アメリカ大統領選挙—「変化」するアメリカ」
日時:
2008年10月3日(金)17:00-19:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8202教室

講演:
◆中山俊宏 (津田塾大学准教授)
「オバマ現象の意味—そのエネルギーと動員力」

◆西村陽一 (朝日新聞編集局長補佐兼ネットディレクター)
「大統領選挙と日米関係」

◆佐々木卓也 (立教大学法学部教授)
「大統領選挙が映すアメリカの変容」

司会:
李鍾元(立教大学法学部教授)

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所
2008.07.11 研究会「Understanding War and American Society」
日時:
2008年7月11日(金)16:30-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館ホール(3階)

講師:
G. Kurt Piehler(テネシー大学准教授、Director of the Center for the Study of War and Society)

司会:
阿部珠理(立教大学教授、立教大学アメリカ研究所所長)

言語:
英語(通訳なし)

対象:
研究者、大学院学生

内容:
この研究会は、アメリカ軍事史研究の第一人者であるテネシー大学のカート・ピーラー氏を招き、アメリカの戦争を軍隊の成り立ちとの関連で概観するとともに、軍隊における人種及びエスニック・グループ構成がいかにアメリカ社会を反映するかも考察します。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2008.06.17 公開シンポジウム「America as a Pacific Nation」
日時:
2008年6月17日(火)18:30-21:00

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館ホール(3階)

講演:
◆Gary Y. Okihiro (コロンビア大学教授)
“America's Pacific Destiny”

◆Stephen H. Sumida (ワシントン大学教授)
“Hawai'i, Okinawa, and the American Popular Imagination”

◆矢口祐人 (東京大学准教授)
“The Pacific as an Inland Sea”

司会:
John T. Dorsey(立教大学文学部教授)

言語:
英語(通訳なし)

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所

2007年度

2008.01.12 公開シンポジウム「南北アメリカの開発と環境」
日時:
2008年1月12日(土)17:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館2階8202教室

講演:
◆石山徳子(明治大学政治経済学部准教授)
「開発と環境正義-アメリカ先住民の闘い」

◆丸山浩明(立教大学文学部教授・ラテンアメリカ研究所所長)
「蝕まれるアマゾン・パンタナール-農業開発の光と陰」

司会:
阿部珠理(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

対象:
学生・教職員・一般

内容:
本シンポジウムは、立教大学総合研究センターの傘下にあるアメリカ研究所とラテンアメリカ研究所が、合同で行うシンポジウムです。米国における環境正義運動やゴシュートインディアン居留地における核廃棄物施設誘致に関する著書をもつ石山徳子氏(明治大学政治経済学部准教授)とブラジル・パンタナールの開発や環境保全について研究を進める丸山浩明氏(本学ラテンアメリカ研究所所長)がそれぞれ講演を行います。

主催:
立教大学アメリカ研究所、立教大学ラテンアメリカ研究所
2007.12.01 公開シンポジウム「北米先住民における経済開発と文化再生」
日時:
2007年12月1日(土)13:00-16:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館2階8202教室

講師:
青柳清孝(国際基督教大学名誉教授)
スチュアート ヘンリ(放送大学教授)
渥美一弥(自治医科大学准教授)
立川陽仁(三重大学准教授)

司会:
阿部珠理(立教大学社会学部教授・アメリカ研究所所長)

対象:
学生・教職員・一般・研究者

主催:
立教大学アメリカ研究所
2007.11.08 研究会「アメリカ先住民アートの模倣問題——概況と現状認識」
日時:
2007年11月8日(木)18:30-21:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室

講師:
Tony Eriacho, Jr.(ズニ、アーティスト)
Alvin Taylor(ホピ、アーティスト)
Gerald Lomaventema(ホピ、アーティスト)
Merle Namoki(ホピ、アーティスト)
伊藤敦規(東京都立大学大学院生、国立民族学博物館特別共同利用研究員)

司会:
阿部珠理(立教大学教授・アメリカ研究所所長)

使用言語:
英語(通訳なし)

主催:
立教大学アメリカ研究所

2006年度

2007.01.13 公開シンポジウム「南北アメリカ先住民族の世界」
日時:
2007年1月13日(土)17:00-19:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館3階8304教室

講師:
阿部珠理(本学社会学部教授・本学アメリカ研究所所員)
実松克義(本学社会学部教授・本学ラテンアメリカ研究所所長)

司会:
小林憲二(本学文学部教授・本学アメリカ研究所所長)

対象:
学生・教職員・一般

主催:
立教大学アメリカ研究所、立教大学ラテンアメリカ研究所
2006.11.23 研究者セミナー「Native Reality and Ethos in American Indian History」
日時:
2006年11月23日(祝・木)10:30-12:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A204教室

講師:
Donald Fixico氏(アリゾナ州立大学教授)

司会:
阿部珠理(立教大学教授・アメリカ研究所所員)

内容:
Native people who are close to their traditions, think differently from the American mainstream. Indian people possess a native ethos of how they "see" the universe in a particular way due to their native cultures. This perception with tribal values determines their logic and influences their decision-making. It has been said that historians of the history discipline are not aware of this and they ignore this perception in their writings about American Indian history. Furthermore, Indian reality is various tribal realities, based on the physical and metaphysical reality as one combined and historians seem to not know this.

使用言語:
英語(通訳なし)

主催:
立教大学アメリカ研究所
2006.11.23 研究者セミナー「American Indian Gaming: Myth and Reality」
日時:
2006年11月23日(祝・木)13:30-15:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A204教室

講師:
Donald Fixico氏(アリゾナ州立大学教授)

司会:
阿部珠理(立教大学教授・アメリカ研究所所員)

内容:
This seminar addresses the complexity of Indian gaming today. After briefly covering the origin of Indian gaming and how it began, discussion will include the transition of Indian bingo to unregulated gaming to the results following the Indian Gaming Regulatory Act of 1988. The successful operation of over 200 Indian gaming operations will be analyzed in general as well as the failure of three-fourths of Indian gaming ventures. Finally, the seminar will address "what is the future of Indian gaming and its benefits?"

使用言語:
英語(通訳なし)

主催:
立教大学アメリカ研究所
2006.11.22 公開講演会「American Indian Leadership in History to the Present」
日時:
2006年11月22日(水)18:30-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館1階8101教室

講師:
Prof. Donald Fixico(アリゾナ州立大学教授)

司会:
阿部珠理(立教大学教授・アメリカ研究所所員)

使用言語:
英語(同時通訳あり)

主催:
立教大学アメリカ研究所
2006.06.17 公開講演会「Native Americans and Media History」
日時:
2006年6月17日(土)15:00-16:30

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A204教室

講師:
Curtis Marez(南カリフォルニア大学助教授)

司会:
阿部珠理(立教大学教授・アメリカ研究所所員)

使用言語:
英語

内容:
立教大学アメリカ研究所は2006年度第一回の講演会として、University of Southern California の映画・TV学科で教鞭をとるCurtis Marez氏をお招きします。Marez氏はアメリカ研究のみならず、ラテンアメリカ研究やアジア・太平洋研究を研究領域とし、映画を中心にポピュラー・カルチャーを素材に研究を進めています。今回は、写真やハリウッド映画に見られるネイティヴ・アメリカンの表象とその影響について講演していただきます。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2005年度

2006.01.07 公開シンポジウム「ボーダーに消える女たち~米国・メキシコ国境にひろがる暗い影~」
日時:
2006年1月7日(土)16:30-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス12号館地下第1・2会議室

講師:
齋藤修三(青山学院女子短期大学助教授)
伊高浩昭(ジャーナリスト、ラテンアメリカ講座講師)
井上正子(立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻博士課程前期課程修了)

司会:
小林憲二(立教大学教授・アメリカ研究所所長)

協賛:
立教大学ジェンダーフォーラム

内容:
立教大学アメリカ研究所は2004年度に引き続き、ラテンアメリカ研究所と共催でシンポジウムを開催します。今年度は「ボーダーに消える女たち~米国・メキシコ国境にひとがる暗い影~」と題し、Lourdes Portillo監督によるドキュメンタリー映画『Senorita Extraviada/Missing Young Woman』が提起するさまざまな問題を検証します。第一部では映画の一部上映と井上正子氏による解説、そして第二部では齋藤修三氏と伊高浩昭氏によるコメントとディスカッションを行います。
米国と国境を接するメキシコの町フアレスでは、90年代中頃から次々と若い女性が誘拐され殺害される事件が相次ぎ、その数は数百件に及びました。その裏にあるのは麻薬取引か、腐敗した警察か、それとも米国資本による工場「マキラドーラ」の存在か‥。サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したドキュメンタリー映画が描き出す米墨国境の町を舞台に、ジェンダー・エスニシティ・グローバリゼーション等のテーマを議論します。

主催:
立教大学アメリカ研究所、立教大学ラテンアメリカ研究所
2005.12.17 連続セミナー 視覚文化論「視覚文化論の実践的検討(3)——写真史」
日時:
2005年12月17日(土)17:00-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室

講演者:
日高 優 氏(群馬県立女子大学専任講師)

対象:
学生(主に大学院生)、研究者、一般

内容:
立教大学アメリカ研究所では、2005年度「視覚文化論(Visual Culture Studies)」について4回にわたる連続セミナーを開催します。「ヴィジュアル・スタディーズ」は、「ニュー・アート・ヒストリー」以後の美術史とメディア研究と映画史を架橋するかたちで台頭してきたといえます。このセミナーでは、こうした理論的・歴史的状況を含めて、視覚文化論に流れ込んでいる方法論や概念を映画史、美術史、写真史のそれぞれの視点から実践的に検討します。このセミナーは単なるヴィジュアル・カルチャー紹介講義ではなく、参加者自身も含めた実践の場を志向します。

報告:
第4回セミナーでは、日高優氏が画像を用いて写真史という観点から視覚文化論について講演を行った。日高氏は、ピクトリアリズムからストレート・フォトグラフィ、そしてピュア・フォトグラフィへと連なる写真史の流れを確認した。そしてMoMAの写真部局長の変遷とその影響を考察し、ジョン・シャーカフスキーが提起する「写真を見る5つの視点」を紹介した。さらにその視点をモデルとしてスティーヴン・ショアが『写真の性質』で「変形」という視点から写真を捉えたことを論じ、その手段を読み解いた。このセミナーでは、写真の歴史において駆動されたポリティクスの存在を指摘し、新しい歴史記述の可能性を示唆することが目指された。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2005.12.10 連続セミナー 視覚文化論「視覚文化論の実践的検討(2)——美術史」
日時:
2005年12月10日(土)17:00-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室

講演者:
榑沼範久氏(横浜国立大学助教授)

対象:
学生(主に大学院生)、研究者、一般

内容:
立教大学アメリカ研究所では、2005年度「視覚文化論(Visual Culture Studies)」について4回にわたる連続セミナーを開催します。「ヴィジュアル・スタディーズ」は、「ニュー・アート・ヒストリー」以後の美術史とメディア研究と映画史を架橋するかたちで台頭してきたといえます。このセミナーでは、こうした理論的・歴史的状況を含めて、視覚文化論に流れ込んでいる方法論や概念を映画史、美術史、写真史のそれぞれの視点から実践的に検討します。このセミナーは単なるヴィジュアル・カルチャー紹介講義ではなく、参加者自身も含めた実践の場を志向します。

報告:
第3回セミナーでは、榑沼範久氏が美術史の視点からレオ・スタインバーグによる論文"Other Criteria"(他の批判基準)を取り上げて講演を行った。"Other Ctiteria" は、「たった一つの基準」に対抗しており、その例としてケネス・ノーランドらの作品を挙げた。さらに1950年代から60年代の絵画は水平的な「フラットベッド画面」と化しているとスタインバーグが論じたことを紹介し、典型的な例としてラウシェンバーグの作品について具体的に検討した。垂直な画面から水平な画面への方向転換が起きており、これを画面と観客の関係性の変化という視点から捉える必要性を指摘していることに言及した。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2005.12.03 連続セミナー 視覚文化論「視覚文化論の実践的検討(1)——映画史」
日時:
2005年12月3日(土)17:00-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室

講演者:
小林憲二氏(立教大学教授、立教大学アメリカ研究所所長)

対象:
学生(主に大学院生)、研究者、一般

内容:
立教大学アメリカ研究所では、2005年度「視覚文化論(Visual Culture Studies)」について4回にわたる連続セミナーを開催します。「ヴィジュアル・スタディーズ」は、「ニュー・アート・ヒストリー」以後の美術史とメディア研究と映画史を架橋するかたちで台頭してきたといえます。このセミナーでは、こうした理論的・歴史的状況を含めて、視覚文化論に流れ込んでいる方法論や概念を映画史、美術史、写真史のそれぞれの視点から実践的に検討します。このセミナーは単なるヴィジュアル・カルチャー紹介講義ではなく、参加者自身も含めた実践の場を志向します。

報告:
第2回セミナーでは、当研究所所長の小林憲二氏が映画を切り口として視覚文化論について講演を行った。小林氏は、まず19世紀のアメリカ文化の流れを振り返る過程で、当時のミンストレル・ショーに注目し、そこでなされるブラックフェイスについて検討を加えた。さらにその大衆行動としてのシャリバリなどを例に出し、19世紀中ごろ以降の大衆行動には、背後に移民の取り込みがあったことを指摘した。セミナーの後半では、映画Uncle Tom's CabinとThe Birth of a Nationの関連について読み解き、さらにユ ダヤ人の白人化とブラックフェイスという視点から映画The Jazz Singerを検討した。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2005.11.26 連続セミナー 視覚文化論「序 視覚文化論の射程と可能性——「文化」の概念と理論」
日時:
2005年11月26日(土)17:00-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室

講演者:
生井英考氏(共立女子大学教授)

対象:
学生(主に大学院生)、研究者、一般

内容:
立教大学アメリカ研究所では、2005年度「視覚文化論(Visual Culture Studies)」について4回にわたる連続セミナーを開催します。「ヴィジュアル・スタディーズ」は、「ニュー・アート・ヒストリー」以後の美術史とメディア研究と映画史を架橋するかたちで台頭してきたといえます。このセミナーでは、こうした理論的・歴史的状況を含めて、視覚文化論に流れ込んでいる方法論や概念を映画史、美術史、写真史のそれぞれの視点から実践的に検討します。このセミナーは単なるヴィジュアル・カルチャー紹介講義ではなく、参加者自身も含めた実践の場を志向します。

報告:
第1回セミナーでは、生井英考氏が視覚文化論の特徴や歴史について講演を行った。生井氏は、視覚文化論というフィールドを、これまでの視覚芸術に関する様々な研究分野が相乗りしたバスと表現し、その特徴として次の3つを挙げた。第一にこれは近代における視覚の専制、支配に対して批判的に検討しようとするものであり、第二に視覚の自明性に疑いを挟むものである。そして第三に人類学的な発想が色濃く投射されていると指摘した。また1950年代から80年代を振り返り、写真の社会的ポジションの変遷を論じ、視覚文化論研究の素地について検討した。さらに「文化」の概念について言及し、国民性研究の蓄積やヴァナキュラー概念の写真への適用へと議論を展開した。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2004年度

2005.01.22 公開シンポジウム「国境を喰い破れ——南北アメリカを接合するカルチャー/クルトゥーラ」
日時:
2005年1月22日(土)16:30-18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8303教室

パネリスト:
野谷文昭(立教大学教授・ラテンアメリカ研究所所長)→ラテンアメリカ文学・映像
越川芳明(明治大学教授)→アメリカ文学
竹村 淳(音楽ジャーナリスト)→ラテンアメリカ音楽
一ノ瀬和夫(立教大学教授)→アメリカ演劇

司会:
三浦雅弘(立教大学教授・アメリカ研究所所長)

内容:
本シンポジウムは、立教大学総合研究センターの傘下にあるアメリカ研究所とラテンアメリカ研究所が初めて合同で行うシンポジウムです。双方とも地域研究を専門としており、地域的にも接点が多いため、研究所間の共催行事の先駆けとして開催する運びとなりました。今回は、アメリカ大陸におけるボーダー、「国境文化」をテーマに、映画、文学、音楽、演劇を切り口としてディスカッションを行います。

主催:
立教大学アメリカ研究所、立教大学ラテンアメリカ研究所
2004.12.20 連続公開講演会 検証!アメリカン・ポップ・カルチャー「リメイク~反復するアメリカ映画~」
日時:
2004年12月20日(月)18:30-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス7号館7101教室

講演者:
篠崎誠(映画監督)

司会:
三浦雅弘(アメリカ研究所所長・本学教授)

報告:
全4回で構成される2004年度のアメリカ研究所公開講演会シリーズ「検証!アメリカン・ポップ・カルチャー」の第4回(映画編)では、映画監督の篠崎誠氏が、「リメイク」というテーマにつながるいくつものシーンをスクリーンで紹介しながら講演を行った。篠崎氏は、リメイクが相次ぐ近年のハリウッド映画について、その動きをアメリカ映画の独創性の喪失と見るのは大きな間違いであり、一つのアイディアや大ヒットした映画を何度も作り直すのは、実は映画の創成期の頃からの常套手段であったと指摘した。さらに映画全体のリメイクだけでなく、ある1シーンのリメイク/反復について、それは単に創造性を欠いた行為ではなく、過去の夥しい映画のシーンをまったく違う文脈のなかで復活させることであり、これが得意なのがアメリカ映画の特質であると議論を展開した。
当日は学部生を中心に約110名の参加者を得て、講演後には篠崎監督と参加者との間で活発な質疑応答が行われた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2004.12.11 連続公開講演会 検証!アメリカン・ポップ・カルチャー「“黒い”サウンドとは?~アメリカ・ポピュラー音楽を分析する~」
日時:
2004年12月11日(土)15:00-16:30

場所:
立教大学池袋キャンパス7号館7102教室

講演者:
佐藤良明(東京大学総合文化研究科教授)

司会:
三浦雅弘(アメリカ研究所所長・本学教授)

報告:
全4回で構成される2004年度のアメリカ研究所公開講演会シリーズ「検証!アメリカン・ポップ・カルチャー」の第3回(音楽編)では、東京大学教授である佐藤良明氏が「黒い」サウンドについて、多くの音源を用いて講演を行った。元来は「白い」とか「黒い」という音楽はなく、こちら側がいろいろな作用を受けつつ、どちらかに振り分けているのではないかという指摘から議論を始め、ロックンロールについても、その起源を理解する背景として、それまでは音楽的な違いではなく、人種と階級にまつわる社会心理的な原因によって分離していた(されていた)音楽が、いくつかのきっかけを経て接触したのではないかと論じた。また音楽の「黒さ」について、リズムやその特徴から説明を加え、さらに黒人音楽観の時代的変遷を追っていくことで、その受容の変化を検討した。
当日は学部生を中心に院生や研究者など、100名以上の参加者を得て、講演後には佐藤氏と参加者との間で活発な質疑応答が行われた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2004.12.02 連続公開講演会 検証!アメリカン・ポップ・カルチャー「ディズニーの帝国 ~テーマパークの文化戦略~」
日時:
2004年12月2日(木)18:30-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス7号館7102教室

講演者:
能登路雅子(東京大学総合文化研究科教授)

司会:
三浦雅弘(アメリカ研究所所長・本学教授)

報告:
全4回で構成される2004年度のアメリカ研究所公開講演会シリーズ「検証!アメリカン・ポップ・カルチャー」の第2回(ディズニー編)では、東京大学教授である能登路雅子氏が「ディズニーの帝国」と題した講演を行った。能登路氏は大衆文化を「不特定多数に認知され、鑑賞され、消費される文化」と位置づけ、その研究の意義として、大衆文化がその背景にある価値観とテクノロジーを知る適切な切り口になっていることを挙げた。そしてディズニーはメディアを支配することで世界にその価値観を浸透させており、その意味で帝国的といえることを指摘した。またミッキーマウスに関する引用、絵、そして漫画を読み解くなかで、帝国の行方はそれを受け止め、消費し、解釈する人の動きそのもので変わってくることを明らかにした。
当日は学部生を中心に約150名の参加者を得て、講演後には能登路氏と参加者との間で活発な質疑応答が行われた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2004.11.18 連続公開講演会 検証!アメリカン・ポップ・カルチャー「文学からみたアメリカン・ポップ・カルチャー」
日時:
2004年11月18日(木)18:30-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス7号館7102教室

講演者:
青山南(早稲田大学教授・翻訳家)

司会:
小林憲二(立教大学文学部教授・アメリカ研究所所員)

報告:
全4回で構成される2004年度のアメリカ研究所公開講演会シリーズ「検証!アメリカン・ポップ・カルチャー」の第1回(文学編)では、アメリカ文学の研究者であり、数々の翻訳を手掛ける青山南氏をお招きし、「文学からみたアメリカン・ポップ・カルチャー」というタイトルで講演をいただいた。青山氏は、アメリカン・ポップ・カルチャーは「消費文化」全般を含んでいるという視点から講演を行った。まずAndy WarholeやRoy Lichtensteinらの作品を画像を交えて紹介し、ポップ・アートの世界から見える消費文化の姿を指摘した。そしてアメリカで本格的な大量生産や消費文化が台頭してきた1950年代に注目し、そのなかで文学の面では、Norman MailerやJohn Updikeらが消費文化をテーマとした作品を発表し、アメリカン・ポップ・カルチャーに対してまじめに、あるいは挑戦的に取り組んだと論じた。さらに文学上の消費文化の帰結点として、Raymond Carverに代表される1980年代のKマート・リアリズムの動きに触れ、アメリカ文学とポップ・カルチャーの関係性の展開について検討を加えた。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2003年度

2003.12.20 公開シンポジウム「アメリカの報道写真~キャパ・ヴェトナム・9.11~」
日時:
2003年12月20日(土)15:00-18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8202教室

パネリスト:
石川 文洋(写真家)
生井 英考(共立女子大学教授)
服部 孝章(立教大学教授)

司会:
三浦 雅弘(立教大学教授、アメリカ研究所所長)

内容:
20世紀のアメリカ社会を様々な側面から切り取り世界に伝えたロバート・キャパを始めとする写真家集団マグナムや、アメリカ社会がメディアを通して戦場を体験したヴェトナム戦争、さらには記憶に新しい2001年9月11日に発生した同時多発テロ事件やそれ以降のアメリカにおける戦争報道写真。これらを題材として取り上げるこのシンポジウムでは、従軍記者としてヴェトナム戦争を経験し、現在はフォト・ジャーナリストとして活躍する写真家の石川文洋氏と、ヴェトナム戦争の文化表象をめぐる著作をもち、主に映像史とアメリカ研究を専門とされている生井英考氏、そして放送制度やマスメディア法、さらには人権と報道をめぐる諸問題の研究をされている服部孝章氏のそれぞれによる講演と、三氏による議論を展開していただきます。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2002年度

2002.11.16 公開シンポジウム「マイノリティと文化創造」
日時:
2002年11月16日(土)14:00-17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8303教室

講演者:
岩本 裕子(浦和大学教授)
島田 法子(日本女子大学教授)
野谷 文昭(立教大学教授)
阿部 珠理(アメリカ研究所所長・立教大学教授)

司会:
三浦 雅弘(立教大学教授)

報告:
立教大学アメリカ研究所は、2001年9月11日以降、アメリカにおいて市民的自由の抑圧という社会状況におかれたエスニック・グループに焦点を当て、歴史的にいかに彼らがその抑圧の中で自分たちの文化を創造してきたかを検討するシンポジウムを開催した。このシンポジウムでは、それぞれ対象とするマイノリティが異なる4人の講演者ーー19世紀から20世紀に至る黒人女性史を、主に映像文化を切り口に研究されている岩本裕子氏、戦時中の西海岸やハワイにおける日系アメリカ人の強制収容問題などを研究されている島田法子氏、スペイン文学や現代ラテン・アメリカ文学について研究されている野谷文昭氏、ネイティヴ・アメリカン、ことにラコタ・スー族の文化変容について、フィールドワークを基盤に研究されている阿部珠理氏ーーを迎え、共通の「文化創造」というテーマについて様々な角度から議論が行われた。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2001年度

2001.12.13 連続公開講演会 女性と政治「近代国民国家とジェンダー」
日時:
2001年12月13日(木)17:30-19:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8303教室

講演者:
江原 由美子(東京都立大学教授)

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

報告:
江原氏は、女性兵士問題、ドメスティック・バイオレンス、従軍慰安婦問題などの「性・暴力・ネーション」をめぐる現在の諸問題を具体的に検討しながら、それらの諸問題は無関係に存在するのではなく、すべて近代国民国家によるジェンダーの利用に端を発する問題なのだということを広いパースペクティヴのなかで検証した。ジェンダーの問題を考える際、近代(国民国家)の再検討はもはや避けて通ることのできない課題であること明らかにされた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2001.11.30 連続公開講演会 女性と政治「The Challenge of Change ~変革へのチャレンジ~」
日時:
2001年11月30日(金)17:30-19:30

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館多目的ホール

講演者:
Nancy Kassebaum Baker(ナンシー・カセバウム・ベーカー 元米国上院議員・駐日米国大使夫人・中西部日米協会会長)

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

報告:
米国駐在大使夫人でもあるベーカー氏は、米国と日本を同時に見渡す現在の視座と、長年にわたる米国上院議員としての豊富な経験から、民主主義社会における参加の重要性、そしてそれによる社会変革の可能性を強調した。また、講演参加者との活発な質疑応答のなかでは、自身の個人的な経験を紹介しながら、女性にとっての家庭生活と仕事の両立、職場での男性との関係のありかたなどについてざっくばらんな議論が行われた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2001.11.16 連続公開講演会 女性と政治「Women in the U.S. House of Representatives~米国議会の女性たち~」
日時:
2001年11月16日(金)18:30-20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8201教室

講演者:
Katherine G. Aiken(キャサリン・G・エイキン アイダホ大学教授)

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

報告:
エイキン氏は、米国における議会政治と女性の政治参加の問題を浮き彫りにするため、アイダホ州初の女性議員グレーシー・ポストに焦点を合わせ、公的な領域においては特に男性中心的であった1950年代の米国社会のなかで、いかに彼女が従来型のジェンダー規範を侵犯/越境しながら米国の議会政治に政治家として参加していったかを具体的に検討した。「男性的」であると同時に「女性的」(=家庭的)であることを要求された一人の女性議員の政治的な身振りを通して、米国における政治と性役割の関係が明らかにされた。

主催:
立教大学アメリカ研究所

2000年度

2000.12.05 セミナー「メディア時代の文化比較──日米3連符ソング考」
日時:
2000年12月5日(火)18:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス5号館4階 5401教室

講演者:
佐藤 良明(東京大学総合文化研究科教授・メディア文化,ポピュラー音楽)

司会:
阿部 珠理(研究所所長・本学教授)

内容:
立教大学アメリカ研究所では、6月に行ったセミナー「ポピュラー音楽の学際研究」(講師:三井徹氏)を引き継ぎ、『J-POP進化論』の著者であり、東京大学教授の佐藤良明氏を講師に迎え、「メディア時代の文化比較──日米3連符ソング考」と題した研究セミナーを行います。佐藤氏は、アメリカ研究所が行ったアンケート「日本のアメリカ研究には何ができるか」(『立教アメリカン・スタディーズ』第22号所収)に、次のような回答を寄せています(一部抜粋)。「文化研究においては、地域文化としてのアメリカの特異性ではなく、メディアを通して世界を覆う「アメリカ」のダイナミクスについての考察がなされなくてはならない。日本人としてそれに関わるためには、部分的にはかなり激しく“アメリカナイズ”され続けてきた我々自身の心のうちを生け捕るような視点と方法が必要となる」。今回の研究セミナーの講義では、実際の曲を聴きながら、日本の(歌謡曲の)ヒット曲とアメリカのヒット曲を題材に「3連符」に注目した日本とアメリカの文化比較研究となります(具体的には「ヒット曲の文化ダイナミクス」(『メディア──表象のポリティクス 表象のディスクール5』所収)をもとに、若手の研究者に向けてアップデートされたものとなる予定です)。講義後には、質疑応答を行います。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2000.11.17 研究所設立60周年記念連続講演会:アメリカの100年──政治・経済・文化「アメリカ文化の100年──アメリカ大衆文化と日本」
日時:
2000年11月17日(金)18:30-20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8201教室

講演者:
亀井 俊介(岐阜女子大学教授)

司会:
阿部 珠理(研究所所長・本学教授)

内容:
立教大学アメリカ研究所では、設立60周年を記念し、1999年から2000年にかけて、記念公開講演会を開催しております。本年度は、20世紀におけるアメリカを政治・経済・文化の各分野ごとに振り返り、アメリカ、日本、そして世界の、未来像について考える全3回の連続公開講演会「アメリカの100年──政治・経済・文化」を開催いたします。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2000.10.26 研究所設立60周年記念連続講演会:アメリカの100年──政治・経済・文化「アメリカ政治・外交の100年──デモクラシー大国と20世紀の世界」
日時:
2000年10月26日(木)18:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8202教室

講演者:
有賀 貞(獨協大学教授)

司会:
阿部 珠理(研究所所長・本学教授)

内容:
立教大学アメリカ研究所では、設立60周年を記念し、1999年から2000年にかけて、記念公開講演会を開催しております。本年度は、20世紀におけるアメリカを政治・経済・文化の各分野ごとに振り返り、アメリカ、日本、そして世界の、未来像について考える全3回の連続公開講演会「アメリカの100年──政治・経済・文化」を開催いたします。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2000.10.23 研究所設立60周年記念連続講演会:アメリカの100年──政治・経済・文化「アメリカ経済の100年──企業の生成とそのエシックス」
日時:
2000年10月23日(金)18:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス8号館8202教室

講演者:
寺島 実郎 (三井物産戦略研究所所長)

司会:
阿部 珠理(研究所所長・本学教授)

内容:
立教大学アメリカ研究所では、設立60周年を記念し、1999年から2000年にかけて、記念公開講演会を開催しております。本年度は、20世紀におけるアメリカを政治・経済・文化の各分野ごとに振り返り、アメリカ、日本、そして世界の、未来像について考える全3回の連続公開講演会「アメリカの100年──政治・経済・文化」を開催いたします。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2000.06.07 セミナー「ポピュラー音楽の学際研究」
日時:
2000年6月7日(水)18:30-20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス5号館5306教室

講演者:
三井 徹(金沢大学教授・音楽学)

司会:
阿部 珠理(研究所所長・本学教授)

内容:
立教大学アメリカ研究所では、三井徹氏を講師に迎え、「ポピュラー音楽の学際研究」と題した公開セミナーを行います。ロック、ラップ、歌謡曲、Jポップなどを包括した意味でのポピュラー音楽の研究が、英語圏を中心にして一つの研究分野(popular music studies)として確立して きています。今回のセミナーでは、1981年に学際学会として国際ポピュラー音楽学会 が発足と、それに伴う学際誌Popular Music (Cambridge University Press) の創刊以降の同分野の展開を概観してみます。三井徹氏は、英米文学研究を出発点としながら、アメリカでの民俗音楽研究を基礎に、アメリカの大衆文化、とりわけポピュラー音楽への研究をされています。主な著書としては『ブルーグラス音楽』(1967年)を皮切りに、『カントリー音楽の歴史』 (71年)、『ロックの美学』(76年)、『黒人ブルースの現代』(77年)『ユーアー マイサンシャイン物語 アメリカ南部の音楽と政治』(89年)『ブルーズの世界』( 95年)等があり、英米ポピュラ-音楽に関する訳書も多数あります。近年は金沢大学 教育学部、同教育学研究科で音楽学を講じながら、国際ポピュラー音楽学会会長(1993-97年)としても活躍されています。

主催:
立教大学アメリカ研究所

1999年度

2000.02.02 連続講座:「アメリカ」と映像のポリティクス「『ピクチャー・ブライド』のポリティクス」
日時:
2000年2月2日(木)18:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス本館1102教室

講演者:
矢口祐人(東京大学大学院総合文化研究科アメリカ大平洋地域研究センター助教授)

司会:
山越邦夫(研究所特別所員)

報告:
日系を含むアジア系アメリカ人女性たちがインディペンデントで製作しアメリカ国内で高い評価を得た『ピクチャーブライド』は、「写真花嫁」として海を渡り遠いハワイへ嫁いだ日系移民女性たちの姿を描いた多文化主義の時代にふさわしい「アメリカ」映画である。矢口氏は、実際の映像を見ながら、この映画の中の日系移民女性像をおさえたうえで、映画の物語が設定されている1918年当時の日系新聞に掲載されていた日系移民女性の結婚の顛末をあつかった連載小説、日系移民女性の結婚にまつわる実際の記事を参照しながら、映画には描かれていない「別の」日系移民女性像を浮かび上がらせ、映画という「ナラティヴ」形式のもつポリティクスについて検証を行った。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2000.01.29 連続講座:「アメリカ」と映像のポリティクス「日米開戦前夜の反日プロパガンダ──ハリウッドと立花事件」
日時:
2000年1月29日(土)14:00-16:30

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

講演者:
ユウジ・イチオカ(カリフォルニア大学ロスアンジェルス校・歴史学教授)

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

報告:
第2回「日米開戦前夜の反日プロパガンダ──ハリウッドと立花事件」では、日本未公開の反日プロパガンダ映画『リトル・トーキョー U.S.A.』(1942)のヴィデオ上映(約60分)とユージ・イチオカ氏による講義と質議応答を行った。『リトル・トーキョー U.S.A.』は、20世紀フォックス製作のB級プロパガンダ映画にすぎないが当時、日本のためにスパイ活動を行う日系人の姿を描いたその内容が、事実に反するだけでなく人種差別的でアメリカ合州国の戦争遂行にとっても好ましくない映画だとして戦時情報局OWI(Office of War Information)から批判されたという、いわくつきの作品でもある(詳しい経緯については、村上氏の『イエロー・フェイス』(朝日新聞社)の第3章などを参照されたい)。イチオカ氏は歴史学の立場から、自身が発掘した資料をもとに、この映画が描いたような日系人スパイは存在しなかったという定説を突き崩す検証を行った。

主催:
立教大学アメリカ研究所
2000.01.21 連続講座:「アメリカ」と映像のポリティクス「ヒッチコックとアメリカ──多文化主義的読みの有効性をめぐって」
日時:
2000年1月21日(月)18:00-20:00

場所:
立教大学池袋キャンパス5号館5307教室

講演者:
斉藤綾子(東京国立近代美術館フィルムセンター客員研究員,明治学院大学講師)

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

報告:
第1回「ヒッチコックとアメリカ──多文化主義的読みの有効性をめぐって」では、斎藤綾子氏による講義「アメリカの分析家としてのヒッチコック」、関連する研究発表(飯岡詩朗「『救命艇』試論──ヒッチコックによる黒人表象とアメリカの「縮図」」)、質疑応答を行った。アメリカの映画研究家エラ・ショハットは「関係としての民族性」と題する論文の中で、アメリカ映画の多文化主義的な読解の実践として、人種や民族性といった問題を直接扱っている作品ばかりでなく、一見したところ人種や民族性といった問題と関わりがないような作品、つまりありとあらゆる作品を人種や民族性といった観点から読み直す必要性を提起している。こうしたショハットによる提起への応答として、斉藤氏は、映画学(映画理論)の立場から、一見人種や民族性と最も関わりないように見えるヒッチコックの作品群をテクストに、実際の映像を見ながら、映画への多文化主義的なアプローチの有効性をめぐる検証を行った。

主催:
立教大学アメリカ研究所
1999.12.06 研究所設立60周年記念講演会「Democracy: A Shared Value 民主主義──その価値の共有にむけて」
日時:
1999年12月6日(月)13:00-14:00

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3F多目的ホール

講演者:
トーマス・S・フォーリー駐日米国大使

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

通訳:
実松克義(本学社会学部助教授)

報告:
フォーリー大使は日米関係の歴史を振り返り、両国関係の重要性を再確認し、来るべき21世紀においても両国が共有する「民主主義」の理念をもとに、より強固な協力関係を構築していくことの重要性を強調された。また、学生に向けては、より「民主的」な社会を実現していくには、個人の政治への積極的な参加が不可欠であり、ことに若い世代の政治への関心が今後の社会変革への希望であるとのメッセージを送られた。

主催:
立教大学アメリカ研究所
1999.11.29 研究所設立60周年記念講演会「日本におけるアメリカ研究——その歴史と今後の課題」
日時:
1999年11月29日(金)17:00-19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

講演者:
斎藤眞(東京大学名誉教授・アメリカ学会名誉会員)

司会:
阿部珠理(研究所所長・本学教授)

報告:
1999年に設立60周年を迎えた研究所は、11月29日に日本のアメリカ研究の第一人者である斎藤眞氏を講師に迎え「日本におけるアメリカ研究──その歴史と今後の課題」と題する記念講演会を行った。当日は学内外の学生、研究者、教員など多数の参加者が、会場から溢れるほどであった。深い専門的な知識に裏打ちされながら、わかりやすい言葉で語られた今回の講演は、日本におけるアメリカ研究の歴史を振り返り、今後の課題を提起するものであったが、アメリカ研究に馴染みのない学部生などの若い世代の興味も大いに喚起した。

主催:
立教大学アメリカ研究所

1998年度

1998.12.19 公開シンポジウム「文化はいかに国境をこえるか──人種・民族・国籍をめぐって」
日時:
1998年12月19日(土)13:30-17:30

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

報告者:
本橋哲也(東京都立大学・英文学)
巽孝之 (慶應義塾大学・アメリカ文学)
金石範 (作家)

司会:
小林憲二(研究所所長・本学教授)

内容:
今回のシンポジウムでは、報告者の方々にまず各々30分程度の持ち時間で現在最も関心を持たれている内容にそくして話していただき、その後報告者相互または会場の参加者からの質問を受け、それに応答し、最後に報告者三人の方々から10分程度で締め括りの意見を述べてもらいます。本橋哲也さんには、ヨーロッパ系の白人が打ち立てた近代の文化的覇権主義が、いまどのように組み直されようとしているのかを、カチュラル・スタディーズの動向をふまえてお話していただきます。巽孝之さんには、アメリカ合衆国の歴史的な状況をふまえて、アメリカ文化の問題点をイギリス文化や日本文化とからめつつ問題提起していただきます。金石範さんには、1998年という時点において、日本・韓国・北朝鮮の関係を在日作家の立場から文化と国籍というようなテーマでお話していただきます。

主催:
立教大学アメリカ研究所
1998.12.11 公開講演会「多文化主義時代と映像——ハリウッド映画の中のアジア人」
日時:
1998年12月11日(金)16:30-18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

講演者:
村上由見子(ノンフィクションライター)

司会:
一ノ瀬和夫(本学助教授・アメリカ演劇)

報告:
 日本人最初のハリウッド・スターといわれる早川雪洲が活躍した1910年代から、多文化主義の時代といわれる現代まで、ハリウッド映画がアジア人や国内のマイノリティであるアジア系アメリカ人をどのように描いてきたのかを、実際の映画(ヴィデオ映像)をスクリーンに上映しながら検証していただきました。ハリウッド映画におけるアジア人の表象をめぐる議論にとどまらず、ハリウッドに進出したアジア人映画監督(アン・リー、ウェイン・ワン、ジョン・ウー等)や、アジア系アメリカ人映画監督・映像作家の話まで広がりを見せました。
 学内外の学生、研究者、教員、一般から多数の参加者があり、講演後、活発に質疑応答がなされました。年齢の高い参加者の中には、講演に、反米的な、ナショナリスティックな意図を読み込まれた方もいたようですが、村上氏は、そのような意図は毛頭ないし、現在は、アメリカ人(欧米の白人)がアジア人をどのように表象してきたか、よりもむしろ、日本人(アジア人)が欧米の白人をどのように表象してきたか(欧米の白人がどのようにステレオタイプ化されてきたか)、に関心がある、と最後に述べられました。
 同日、関連企画として、講演の前に『チート』(The Cheat, 1915/1918)を参考上映しました。当日配付した作品に関する解説資料(画質はよくありません)を pdf ファイルでご覧いただけます(CHEAT.pdf) 。
 なお、当日上映した『チート』は、1915年版のインタータイトルを差し換えた1918年版です(この改訂に関する事情は解説資料、および村上氏の著書『イエローフェイス ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』(朝日新聞社,1993)をご参照ください)。

主催:
立教大学アメリカ研究所
1998.0803-4 ワークショップ「黒人・映画・ドキュメンタリー」
日程:
1998年8月3日~4日

講師:
水田寿一

主催:
立教大学アメリカ研究所

1997年度

1997.11.25 連続講座:アメリカ文化の現在──映画・演劇・写真「アメリカの現代写真──1960年代から現代へ」
日程:
1997年11月25日(火)

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

講師:
生井英考氏(共立女子大学助教授)

司会:
小林憲二(本学教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1997.11.21 連続講座:アメリカ文化の現在──映画・演劇・写真「アメリカ演劇──21世紀への胎動」
日程:
1997年11月21日(金)

場所:
立教大学池袋キャンパス セントポールズ会館2階

講師:
小池美佐子氏(東北大学教授)

司会:
一ノ瀬和夫(本学助教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1997.11.12 連続講座:アメリカ文化の現在──映画・演劇・写真「アメリカ映画の構造と歴史」
日時:
1997年11月12日(水)18:30-20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館3階多目的ホール

講演者:
加藤幹郎氏(京都大学総合人間学部助教授)

司会:
小林憲二(研究所所長・本学教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1997.05.19 フィルム・レクチャー『アミスタッド』上映+解説
日程:
1997年5月19日

講師:
小林憲二(研究所所長・本学教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所

共催:
立教大学文学部英米文学科

1996年度

1996.12.14 公開シンポジウム「アメリカの光と影──多文化主義をめぐって」
日程:
1996年12月14日

講師:
荒このみ(東京外国語大学教授)
越智道雄(明治大学教授)
野村達朗(愛知学院大学教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所

1995年度

1995.11.30 連続講演会:世界とアメリカを考える「日米・米中関係の構図」
日程:
1995年11月30日(木)

講師:
高原明生(本学法学部助教授)
松田宏一郎(本学法学部助教授)
佐々木卓也(本学法学部助教授、アメリカ研究所所員)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1995.11.20 連続講演会:世界とアメリカを考える「アメリカにおける多文化主義」
日程:
1995年11月20日(月)

講師:
Ronald T. Takaki(カリフォルニア大学教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1995.11.14 連続講演会:世界とアメリカを考える「国際金融・経済から見た日米関係」
日程:
1995年11月14日(火)

講師:
斉藤精一郎(本学社会学部教授)
小西一雄(本学経済学部教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所

1994年度

1994.12.08 連続講演会:現代の日米関係を考える「世界の中の日米関係」
日程:
1994年12月8日

講師;
市岡揚一郎 氏(日本経済新聞論説主幹)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1994.12.01 連続講演会:現代の日米関係を考える「日米経済摩擦」
日程:
1994年12月1日

講師:
グレン・フクシマ 氏(在日米国商工会議所副会頭、元米国通商代表部日本部長)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1994.11.24 連続講演会:現代の日米関係を考える「現代の日米関係」
日程:
1994年11月24日

講師:
松永信雄 氏(対外関係日本政府代表、元駐米大使)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1994.11.17 連続講演会:現代の日米関係を考える「アメリカ社会の変容」
日程:
1994年11月17日

講師:
本間長世 氏(東京女子大学教授、東京大学名誉教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1994.06.30 公開講演会「1830年代のアメリカの鉄道業をめぐって—経済学から/文学から—」
日程:
1994年6月30日

講師:
高浦忠彦(本学経済学部教授)
Scott H. Slovic

主催:
立教大学アメリカ研究所

1993年度

1993.12.13 公開講演会「ネイティヴ・アメリカンの口承文学」(講師:金関寿夫)
日程:
1993年12月13日

講師:
金関寿夫(東京都立大学名誉教授)

主催:
立教大学アメリカ研究所
1993.11.24 公開講演会「コロンブスを迎えた人々──文化人類学から見たアメリカ先住民」(講師:Stewart Henry)
日程:
1993年11月24日

講師:
Stewart Henry

主催:
立教大学アメリカ研究所
1993.10.18 公開講演会「米国先住民の歴史」(講師:富田虎男)
日程:
1993年10月18日

講師:
富田虎男

主催:
立教大学アメリカ研究所
1993.06.18 公開講演会「An Introduction to Utopian Film」(講師:Peter Fitting)
日程:
1993年6月18日

講師:
Peter Fitting

主催:
立教大学アメリカ研究所

1992年度

1992.10.10 研究会「日系アメリカ人一世をめぐって」(講師:Yuji Ichioka)
日程:
1992年10月10日

講師:
Yuji Ichioka

主催:
立教大学アメリカ研究所

1990年度

1990.5.23 研究会「1960年代のアメリカと私の歴史研究」(講師:Howard Zinn)
日程:
1990年5月23日

講師:
Howard Zinn

主催:
立教大学アメリカ研究所

1987年度

1987.10.27 研究会「日米文化の可能性と限界」(講師:Ivan P. Hall)
日程:
1987年10月27日

講師:
Ivan P. Hall

主催:
立教大学アメリカ研究所

1986年度

1986.05.27 研究会「ハワイ日系移民の歴史」(講師:Ronald T. Takaki)
日程:
1986年5月27日

講師:
Ronald T. Takaki

主催:
立教大学アメリカ研究所