あとがき

 GI の衣更えで季節を知るまでにアメリカ人はわれわれの身近なものになつてきた。不安と猜疑の眼で彼等の進駐を迎えた頃を思うと、日本人の気持の上にもづいぶん大きな変化があるうようだ。ジャズとギヤングしか知らされづ、またそんなお粗未な知識で満足していたわれわれのアメリカ観が、どんなにまちがつていたかを、アメリカ人は身をもつて知らせてくれた。なぜ彼等はあんなに明るいのだろう。なぜ彼等はあんなに能率的なのだろう。そこには今までの上すべりな一而的アメリカ観からは理解出来ない、何かがあるようだ。「生活」の而からこの問題を考えてみようとしたのが今月のこゝろみである。飯島氏の論文はアメリカの大きな特色である「高能率」の問題をアメリカ文化との関係において解答を出そうとしたものである。アメリカの哲学といわれるプラグマチズムはどのようにいきいきと彼等の実生活に体現されているか、坂西氏は明快にこれを示している。清水氏のダニエル・ブーンもフロンティア精神のみなもとを知るとゆう意味で今日のアメリカ的性格の形成につながるものであろう。
 日本の民主化に役立つものほどしどしと取入れてわれわれの血肉としなければならない。「アメリカ文化」はその産婆役を念願しているが、かえりみて意に満たないところも少くない読者の御批判と御協力を期待してやまない。(編集部)