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立教大学アメリカ研究所設立70周年記念レクチャーシリーズ
<Native American Dialogue>
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立教大学アメリカ研究所設立70周年記念レクチャーシリーズ「Native American Dialogue」の一環として行う本研究会では、OAH/JAAS Short Residency Programによる派遣研究者として来日するGlenn T. Eskew氏を講師に迎え、公民権運動と公民権法がアフリカン・アメリカンやネイティブ・アメリカンをはじめとする合衆国のマイノリティ・グループに与えた影響を考えます。特に中産階級のアフリカン・アメリカンに恩恵をもたらした公民権政策も貧困層や他のマイノリティへの効果は限定的であったことについて考察していく予定です。60分ほどの講演に引き続き、質疑応答やディスカッションの時間も設けます。
開催日時、場所などの詳細は以下のとおりです。予約不要・入場無料ですので、奮ってご参加ください。

 

2009/6/2
From Sit-Ins To Fish-Ins:
Broadening the American Civil Rights Movement to Include Native Americans

 

 

 

ポスター
日時:
2009年6月2日(火)18:30-20:00
場所:
立教大学池袋キャンパス14号館D402教室
 
講師:
Dr. Glenn T. Eskew
(ジョージア州立大学准教授)
   
司会:
Dr. John T. Dorsey(立教大学文学部教授)
言語:
英語(通訳なし)
対象:
学部生、大学院生、研究者、一般
予約:
不要
入場:
無料

 

 

 

 
報告

エスキュー氏はまず1960年にグリーンズボロの食堂で始まったシット・イン運動を取り上げ、この非暴力闘争が発火点となり拡大した公民権運動を概説し、その後制定された公民権法や投票権法といった成果について振り返った。だがブラック・パンサー党のような、より過激な分離主義のグループが多くのマイノリティ運動に内在していたことも指摘した。また公民権運動から派生した様々な運動についても言及し、次第に反戦運動へと変容したフリー・スピーチ運動などの学生運動や、公民権運動から締め出された女性達がジェンダーにテーマを換えて主導した女性運動、さらに現在でも盛んに論じられている同性愛者らの権利獲得運動、そしてヒスパニック系アメリカ人の権利獲得を求めたチカーノ運動について解説した。しかし60年代に勃興したこれらのマイノリティ運動が現行システムの恩恵を白人と同等に享受できる権利を求め、類似した軌跡を辿った一方、アメリカ先住民による運動はアメリカ社会への同化ではなく「自決」(self-determination)を求めたとして、その特異性を明示した。このアメリカ先住民の運動としては、伝統的な漁業権を守ろうとしたフィッシュ・イン運動や1969年にアルカトラズ島を占拠したレッド・パワー運動などが分析された。そしてエスキュー氏は彼らのすべての運動が当初の目的を達成したわけではなかったが、他の様々なマイノリティ運動と同様、これらの活動によりアメリカ社会が抱いていた個々のマイノリティに対する認識が変化したと論じた。

(文責 奥村理央)

 

講師紹介
Prof. Glenn T. Eskew

◆Glenn T. Eskew(Georgia State University)

1993年にジョージア大学にて博士号取得。1988年から1991年までジョージア大学、1993年からジョージア州立大学で教鞭をとる。アメリカ南部の歴史、公民権運動の記憶や記念碑などを中心に研究を進める。主な著作にJohnny Mercer: A Biography and Autobiography (Athens, GA: University of Georgia Press, forthcoming in 2009), Paternalism in a Southern City: Race, Religion, and Gender in Augusta, Georgia (co-edited with Edward J. Cashin) (Athens, GA: University of Georgia Press, 2001), But for Birmingham: The Local and National Movements in the Civil Rights Struggle (Chapel Hill: University of North Carolina Press, November 1997).などがある。

 

 


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