2005年度立教大学アメリカ研究所主催

連続セミナー 視覚文化論
(全4回)

 立教大学アメリカ研究所では、2005年度「視覚文化論(Visual Culture Studies)」について4回にわたる連続セミナーを開催します。「ヴィジュアル・スタディーズ」は、「ニュー・アート・ヒストリー」以後の美術史とメディア研究と映画史を架橋するかたちで台頭してきたといえます。このセミナーでは、こうした理論的・歴史的状況を含めて、視覚文化論に流れ込んでいる方法論や概念を映画史、美術史、写真史のそれぞれの視点から実践的に検討します。このセミナーは単なるヴィジュアル・カルチャー紹介講義ではなく、参加者自身も含めた実践の場を志向します。

 

12/17

視覚文化論の実践的検討(3)--写真史

日高 優

日時: 2005年12月17日(土)17:00-19:00
場所: 立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室
講演者: 日高優氏(群馬県立女子大学専任講師)

対象:

学生(主に大学院生)、研究者、一般
予約不要、入場無料

報告

 第4回セミナーでは、日高優氏が画像を用いて写真史という観点から視覚文化論について講演を行った。日高氏は、ピクトリアリズムからストレート・フォトグラフィ、そしてピュア・フォトグラフィへと連なる写真史の流れを確認した。そしてMoMAの写真部局長の変遷とその影響を考察し、ジョン・シャーカフスキーが提起する「写真を見る5つの視点」を紹介した。さらにその視点をモデルとしてスティーヴン・ショアが『写真の性質』で「変形」という視点から写真を捉えたことを論じ、その手段を読み解いた。このセミナーでは、写真の歴史において駆動されたポリティクスの存在を指摘し、新しい歴史記述の可能性を示唆することが目指された。

奥村理央

立教大学アメリカ研究所


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