2005年度立教大学アメリカ研究所主催

連続セミナー 視覚文化論
(全4回)

 立教大学アメリカ研究所では、2005年度「視覚文化論(Visual Culture Studies)」について4回にわたる連続セミナーを開催します。「ヴィジュアル・スタディーズ」は、「ニュー・アート・ヒストリー」以後の美術史とメディア研究と映画史を架橋するかたちで台頭してきたといえます。このセミナーでは、こうした理論的・歴史的状況を含めて、視覚文化論に流れ込んでいる方法論や概念を映画史、美術史、写真史のそれぞれの視点から実践的に検討します。このセミナーは単なるヴィジュアル・カルチャー紹介講義ではなく、参加者自身も含めた実践の場を志向します。

12/10

視覚文化論の実践的検討(2)--美術史

榑沼 範久

日時: 2005年12月10日(土)17:00-19:00
場所: 立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室
講演者: 榑沼範久氏(横浜国立大学助教授)

対象:

学生(主に大学院生)、研究者、一般
予約不要、入場無料

報告

第3回セミナーでは、榑沼範久氏が美術史の視点からレオ・スタインバーグによる論文"Other Criteria"(他の批判基準)を取り上げて講演を行った。"Other Ctiteria" は、「たった一つの基準」に対抗しており、その例としてケネス・ノーランドらの作品を挙げた。さらに1950年代から60年代の絵画は水平的な「フラットベッド画面」と化しているとスタインバーグが論じたことを紹介し、典型的な例としてラウシェンバーグの作品について具体的に検討した。垂直な画面から水平な画面への方向転換が起きており、これを画面と観客の関係性の変化という視点から捉える必要性を指摘していることに言及した。

奥村理央

立教大学アメリカ研究所


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