2004年度立教大学アメリカ研究所主催 連続公開講演会

検証!アメリカン・ポップ・カルチャー

(全4回)

 立教大学アメリカ研究所では、2004年度、現代のアメリカ大衆文化について文学、音楽、映画などの視点から読み解く連続公開講演会「検証!アメリカン・ポップ・カルチャー」を開催いたします。11月18日の文学編を皮切りに、12月2日のディズニー編、さらに12月11日の音楽編と12月20日の映画編でそれぞれの分野の研究者をお招きし、多角的に検討することで、アメリカ文化の今の姿を解き明かします。

  

12/02

ディズニーの帝国 ~テーマパークの文化戦略~

能登路雅子

日時: 2004年12月 2日(木)18:30-20:00
場所: 立教大学池袋キャンパス7号館7102教室
講演者: 能登路雅子(東京大学総合文化研究科教授)
司会: 三浦雅弘(アメリカ研究所所長・本学教授)
予約不要・入場無料

 

報告

全4回で構成される2004年度のアメリカ研究所公開講演会シリーズ「検証!アメリカン・ポップ・カルチャー」の第2回(ディズニー編)では、東京大学教授である能登路雅子氏が「ディズニーの帝国」と題した講演を行った。能登路氏は大衆文化を「不特定多数に認知され、鑑賞され、消費される文化」と位置づけ、その研究の意義として、大衆文化がその背景にある価値観とテクノロジーを知る適切な切り口になっていることを挙げた。そしてディズニーはメディアを支配することで世界にその価値観を浸透させており、その意味で帝国的といえることを指摘した。またミッキーマウスに関する引用、絵、そして漫画を読み解くなかで、帝国の行方はそれを受け止め、消費し、解釈する人の動きそのもので変わってくることを明らかにした。

当日は学部生を中心に約150名の参加者を得て、講演後には能登路氏と参加者との間で活発な質疑応答が行われた。この場を借りて、能登路先生と参加者の方々に感謝の意を伝えたい。

奥村理央

立教大学アメリカ研究所

参加者の声

 この講演で初めてディズニーランドを楽しむ場という視点ではなく文化という視点で見ることができた。そうすると今まで見えなかった背景が浮き彫りになった。それは人々の期待を裏切らないように、人工的でコントロールされた安心感を与える楽園という夢の世界を求められ、そのように変化していったものが今のディズニーランドだということだ。何度行こうと「また行きたい」と思う理由は、ここにあったのだと、今までの疑問が解けた気がした。そして、どうして日本は他の国々に比べてディズニーを受け入れ、賛美しているのかという新しい疑問も生まれた。機会があれば、是非自分なりに考えてみたい、興味深い研究題材だと思った。

立教大学

 ディズニーランドは1テーマパークではあるが、それが世界中に影響を与え、またディズニーランド自体も影響を受けて成長してきているのだと感じました。一つの文化としてディズニーというものを考えることにとても興味を覚えました。大学の授業の中でディズニーランドに触れる時は、そのホスピタリティの具体性について挙げられます。「ディズニーランドのこういう部分が今、受け入れられて成功している」という視点から考えるものばかりでした。今日は、アメリカ文化の中でのディズニーランドを考えるきっかけを与えていただいたと思います。

亜細亜大学経営学部

 今回の講演で、一番興味をもったことは、ディズニーが歴史や事実をそのまま再現するのではなく、人々の中にあるイメージをよく勉強して、それに合致するようにしているということだった。たしかにディズニーランドやディズニー映画を見ると、自分のイメージとかけ離れていることはあまりなく、その分すんなりと受け入れることが出来る。人々に共通するイメージを現実化するのは、大変難しいことだと思うが、それを実現することが出来るのがディズニーの強みなのだろう。

立教大学社会学部

 アメリカが生み出したモノが世界各地に進出したときに、進出したそれらは「アメリカ」色が強いままに浸透していくだけではなく、ディズニー帝国は、受け手側の消費の仕方や解釈の仕方次第で将来どう変化するかわからない、という点が印象深かった。ディズニーランドは、単に「アメリカ的」なわけではなく、多文化主義を視野に入れたテーマパーク作りをしているのは、訪れる度に感じるが、それを踏まえた上で、世界各地のテーマパークにディズニーワールドを訪れた人たちの思想だとか、価値だとか、感動を統一していくことすごさを感じるし、そんな中の一人として、行き続けたい反面、恐さのようなものを感じる。僕らの頭の中にある、イノセントな部分をディズニーは形にしているからこそ、そこは清潔だし、悪い人がいないのだし、永遠に夢見る世界なのだと思った。

立教大学社会学部現代文化学科


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