ホスピタリティ・マネジメント講座観光研究所

立教大学が常設の公開講座「ホテル講座」開設を決めたのは、1946年の戦後間もない混乱の時期でした。
その後、日本経済の発展過程の中で観光事業は国際観光・国内観光とも著しい伸展を示すとともに、その経済的重要性はもとより、社会・文化的側面にわたる重要性も認識され、観光事業の幅広い専門的研究の必要性が要請されるようになってきました。
「ホテル・観光講座」はこのような社会的要請を背景として、常に新しい課題に取り組み、内容の充実を図ってきました。その成果は講座修了者の関係業界での優れた活躍となって現れております。

こうして半世紀以上の歴史ある「ホテル・観光講座」は2001年度より「ホスピタリティ・マネジメント講座」と改称し、再スタートしました。
講師陣はそれぞれの領域で活躍されておられる最も優れた専門家をお迎えして編成しております。皆様の受講を心より歓迎いたします。
講座の概要

プログラム概要

宿泊産業を中心とするホスピタリティ産業の経営を、理論的かつ実践的に学ぶための講座です。マーケティング、人事、デザイン、法規、地域振興、投資計画、アセットマネジメントなど多岐に渡る内容から業界の最新動向まで、各分野の専門家や業界を代表する経営陣をお迎えして講義を展開。観光・レジャー産業で働く方々はもちろん、就職活動にのぞむ学生にとっても有益な学びの機会を提供しています。

お勧めしたい方

・宿泊を中心とするホスピタリティ産業を目指す各大学、専門学校在学生及び卒業生
・関連業界に従事される社会人で、積極的に業界の最新動向を把握し、専門的な理論や知識を習得することで日々の業務や新規事業開拓に活かしたいとお考えの方

講座の特典・課外活動

・図書館利用
 希望者は申請すれば、講座期間中、立教大学池袋図書館・新座図書館を利用できます。

・ホテル見学会
 受講生のみが参加できる任意の課外活動です。但し、定員があるため事前申込制となり、ご希望にそえない場合があります。

講座パンフレットはこちら

講義案内 ~抜粋~(2025年度)
「未来を見据えた持続可能な地域観光戦略とじゃらん(OTA)戦略について」
講師:沢登 次彦(株式会社リクルート じゃらんリサーチセンター長、『とーりまかし』 編集長)
内容:観光産業は国にとって、地域にとって、成長を期待される希望の産業です。コロナ禍以降、予想以上に早く訪日外国人が戻ってきています。国内観光を維持しつつ、訪日外国人増による成長を創る持続可能な観光戦略とは? 未来を見据え、地域は何をしていくべきか?を、じゃらんリサーチセンターの調査及び研究内容を活用してお話しいたします。また、国内OTAじゃらんの戦略も同時にお話しいたします。

「旅館マーケティングの視点」
講師:井門 隆夫(國學院大學 観光まちづくり学部教授)
内容:中小企業の生産性向上が求められていますが、課題解決にはオペレーションだけではなく、資本のあり方まで注視する必要があります。1万年間の定住社会、200年間の余暇経済、50年間の観光バブルがリセットされた今、都市住民の遊動社会を支える社会資本としての地方宿泊業の新しい役割が見えてきています。宿泊業の多様な役割を活かし、資本性資金を調達するためには、観光=レジャーという狭い視野を広げるマーケティングの視点が求められています。

「本質から考える『ホテルの意義の再定義』」
講師:近藤 寛和(宿屋大学 代表)
内容:2020年に発生した新型コロナウィルス感染症により、「宿泊」という需要が大きく縮小しました。その結果、ホテルの本質は「宿泊する場所」ですが、宿泊だけに頼れなくなりました。新たなホテルの価値創造や、ホテルの在り方を模索していかねばならなくなりました。ポストコロナのホテルは、もはや非日常空間でもなければ、単なる寝床でもないと考え、新しい「体験」や「ライフスタイル」を共創する場所としてのホテルを目指すべきフェーズです。では、どのように新たなホテルの価値創造や在り方を考えたらよいか、講義で考察していきます。

「ショッピングツーリズムとは」
講師:新津 研一(一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会 代表理事/事務局長)
内容:世界のインバウンド市場は新たな変化と機会に直面しています。本講義では、市場規模や特徴、競合状況などの基礎知識を学ぶとともに、実際に外国人観光客に来店していただくために必要な考え方や取り組みを具体例を交えながらお話いたします。市場は完全回復しましたが、コロナ禍以前とは、外国人観光客の動向も競争環境も大きく変化しました。その変化に対応するため、具体的なアプローチや取り組みについても学びます。日本と世界のインバウンド市場を理解し、新たなビジネスチャンスを見極めるための知識を身につけましょう。

「ホスピタリティ空間」
講師:山口 有次(桜美林大学ビジネスマネジメント学群 教授)
内容:ホテルや観光・レジャー施設の経営者や担当者において、人をもてなし楽しませ、その魅力を集客につなげる「ホスピタリティ空間」の作り方に関する知識は不可欠である。空間の作り方に関する知見を持たず、計画を外部に委ねる場合でも、顧客満足度や従業員満足度が高く、かつ運営効率や収益性の高い空間とするためには、空間の作り方にも戦略が必要であり、そのための基礎的な考え方を習得しておくことが望まれる。ここでは、レジャー産業界における先進事例の考え方を読み解きながら、利用者の満足度を向上する集客戦略の方向性を、利用者行動からみた時間量・心理量・コミュニケーションの視点から考察する。

「ホテルの人材育成と人的資源管理論」
講師:飯田 広行(株式会社帝国ホテル 人事部人事課マネジャー)
内容:ホテルにとって上質な商品やサービスが成立する条件は、ハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアの3つが高品位にバランスよく調和することにあります。とりわけヒューマンウェア=人材の活用がその大きな鍵を握っています。日本の迎賓館の役割を担って誕生し、2025年に開業135周年を迎える帝国ホテルの事例を中心に、ホテル業における人材管理・人材活用について考察します。

「ホスピタリティ産業の環境経営」
講師:丹治 朋子(宮城大学食産業学群 准教授)
内容:地球環境問題がグローバルに深刻化する中で、企業は環境面でも持続可能な経営への移行が強く求められています。日本を含む多くの国が「2050年カーボンニュートラル」を掲げ、脱炭素社会の実現に向けた政策・制度が加速度的に展開されています。また、SDGsやESG投資の観点からも、企業の環境対応は競争力や信頼性を左右する重要な要素となっています。本講義では、ホスピタリティ産業が直面する環境対応の局面を概観した上で、この産業がどのように環境負荷の低減に取り組んでいるのか、具体的な事例とともに紹介し、課題等についても解説します。

「ホテルインテリアデザイン・観光デザイン」
講師:マーク 伊東(Mark Ito Design, Inc. 代表)
内容:ホテル及びそれを取り巻く観光産業のデザインや世界の潮流などを幅広く議論したいと思います。アメリカ・カリフォルニアに25年在住し、アメリカ屈指のホテルデザイン会社にてデザインの仕事を経験し、その後カリフォルニアにてデザイン事務所を運営した経験から、海外からの視点に立ち講義を進めます。まず、日本は世界から見ると非常に小さな国。そして人口も世界から比べれば2パーセント。言語も特殊。文化も特殊。これらを総合的に外国からの目線で俯瞰して日本を見た場合、日本の観光産業が何をするべきか、又は何が出来るかを議論したいと考えています。同時に、日本に住んでいると海外が見えないことを再度理解して頂きたいとも思います。日本の特殊性を理解すれば将来のHorizonは広がると確信しています。

「ライフスタイルホテルのコンテンツと成功のためのエッセンス」
講師:細野 康英(いちご地所株式会社 代表取締役社長)
内容:日本のホテルマーケットにおけるライフスタイルホテルをご紹介いたします。 
既存のホテルとは異なるレストラン、ラウンジ、パブリックエリアに宿泊ゲストと地元のゲストが一緒に集まる場所を創り、文化と流行の発信地とする手法と出店戦略についてKNOTのブランドを具体例に話をしていきます。  

「新たな旅館経営とDX化について」
講師:宮﨑 知子(株式会社陣屋 代表取締役女将)
内容:神奈川県にある創業106年の旅館を2009年に継承し、経営改善の為、クラウド型宿泊基幹システムを自社開発。2012年より同業他社へのライセンス販売と陣屋での運営ノウハウを他社へも提供を始める。現在は地域連携DXシステムの提供も始め、湯村温泉(兵庫)、別所温泉(⻑野)で別ブランドの旅館を新たに開業。実際に自分達で事例を作りながら地域連携に邁進している。

「ファミリービジネスのホテル運営」
講師:山下 智司(株式会社呉竹荘 取締役会長)
内容:昭和二十三年、静岡県浜松市にて和食料亭としてはじまった「呉竹荘」は、ホテル、結婚式場、レストランとサービスを多様化しながらも、観光事業への注力を行っています。
この講義では、前半においては呉竹荘グループの経営について、その発展の歴史とその中で直面した様々な課題とその克服、ファミリービジネスとしての経営の実態をお話しします。
また、後半では、呉竹荘グループのホテルである「蒲郡クラシックホテル」についてご紹介し、クラシックホテルの意義と運営の実態についてお話しします。

「ホスピタリティ産業のデータ活用-テーマパークを中心に-」
講師:河田 浩昭(東洋大学 国際観光学部)
内容:デジタル化の進展に伴い、スマートテクノロジー(webサイト、アプリ、ソーシャルメディアなど)が観光行動において利用されるようになっています。スマートテクノロジーは観光者に利便性を提供するだけでなく、事業者にとって位置情報や購買履歴、予約情報などの行動履歴データの取得に役立ち、取得したデータを分析することでマーケティング等の意思決定に活用することができます。本講義ではホスピタリティ産業のうち、テーマパークを題材として、データ活用の考え方と活用方法について事例を交えて考察していきます。

「世界のガストロノミーツーリズムの潮流『食文化振興による地域づくりと生態系回復』」
講師:齋藤 由佳子(イタリア土と生態系回復コンソーシアムJINOWA代表)
内容:世界的に関心が高まる環境課題を前に、観光を通して持続可能な地域づくりを行うことは、観光事業者の社会的ミッションです。特に食・ガストロノミーツーリズムは環境配慮型が求められる観光領域であり、旅先での食は美味しさだけでなく、地域にどのような付加価値をもたらすべきかを、イタリアやスペインの先進事例を交えながら考えていきます。

「リゾート、ホテルと地方創生」
講師:澤田 裕一(株式会社リゾートプラス 代表取締役)
内容:リゾートやホテルの開業、運営について大切なことは何か、どのようにして競争力のある施設を創っていくのか。そして、その施設が、いかにして地方の魅力を価値に変えていくことができるのか。沖縄を中心にして、地域振興に宿泊産業がどのような貢献ができるのか、お話しします。

「地方での観光業の起業について」
講師: 石坂 大輔(株式会社ヤドロク 代表取締役社長)
内容:東京・金融業界出身の若者が地方に移住していかに旅館を立ち上げたのか、江戸時代から続く老舗の旅館が多い温泉街でどのように他の旅館と差別化を図って顧客を増やしていったのかを実例を挙げながら講義をします。昨今「地域活性化」や「SDGs」という文脈において地方での生き方を模索する人々が増えてきていますが、一方で地方の観光業においては今なお人材不足が続いている状況です。地方経済においては「観光」が基幹産業として大きな影響を与えることが多く、観光業の盛衰が地域の発展を左右します。旅館経営と同時に人材紹介や旅行業を通して地方に人材を供給する「新しい宿のカタチ」を作り続ける講師の地域づくりモデルをお話しします。

「雪国文化を軸とした新たな観光ブランディング戦略」
講師:井口 智裕(株式会社いせん ISEN corp.代表取締役)
内容: Eastern Washington University経営学部マーケティング科卒業。大学を卒業後、温泉旅館の4代目として家業を継ぐ。2005年に社長に就任し、「湯沢ビューホテルいせん」を「越後湯澤HATAGO井仙」として大幅リニューアル。2008年には周辺7市町村で構成する「雪国観光圏」をプランナーとして立ち上げ、その後15年間にわたり地元の事業者と共に地域独自の暮らしや文化を観光資源に変える取組を実践。2019年には南魚沼市にある老舗旅館の経営を引き続き、雪国を感じる古民家ホテルryugonとして大規模にリニューアル。地域での体験を軸とした新しい旅館づくりを進める。2023年には来訪者に宿の仕事を体験してもらうことで、地域により関わってもらう「さかとケ」という取組を開始。旅館経営者と地域づくり法人の代表という二つの視点から、持続可能な新たな旅行の形を模索している。

「都市マネジメントとしてのホテル開発」
講師:足立 充(立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授、元三井不動産ホテルマネジメント取締役会長)
昨今、新規開発ホテルの主流となっている「宿泊主体型ホテル」。事業開始40年余りの歴史の中で、その先達としていち早く宿泊主体型ホテルに舵を切った三井ガーデンホテルズの経緯を日本の宿泊・観光の発展におけるポジションと共に紹介する。また、本来、イベントリスクに耐性のあるホテル運営カテゴリーではあるものの、未曾有の新型コロナ禍におけるその対処を通じて次世代のホテルを展望する。
一方、機能としてのホテルに加え、街づくりを 標榜するデベロッパーを母体とするホテル運営会社にとっての都市マネジメントにおけるホテルの在り様にも触れる。

「外食産業の持続的成長に向けて」
講師:菊地 唯夫(ロイヤルホールディングス株式会社 代表取締役会長)
内容:日本経済はいま大きな転換点を迎えております。デフレからインフレ、過去にない賃上げラッシュ、金利上昇など、久しく見ていなかった景色が広がっております。サービス産業がこの転換期を乗り越え、深刻化する人手不足を克服するためには、過去の延長線上にはない、解を求めていく必要があります。サービス産業におけるデジタル化の本質は何か、人が価値創造を行うホスピタリティにおけるマルチステークホルダーマネジメントはどうあるべきかなど、各種経営テーマを皆さんと考える機会にしたいと思います。

「宿泊施設におけるレベニューマネジメント」
講師:平佐多 彬(IDeaS Revenue Solutions シニアリージョナルディレクター,セールス APAC)
内容:宿泊施設を経営・運営し、継続的に売り上げを上げていくために欠かせない手法であるレベニューマネジメント。この手法が宿泊業界に紹介されて既に数十年が経ちますが、その役割は時代の流れに合わせて変化してきています。講義ではレベニューマネジメントの手法に焦点をあて、そのセオリーをいくつかご紹介することで、聴講者の方が自ら実践に移していくためのきっかけを提供いたします。内容は、宿泊施設で実際に販売活動に携わっている方、宿泊施設を運営されている方、経営されている方に、より適しています。レベニューマネジメントの知識は必ずしも必要とされません。

「ホテル資産投資の概要」
講師:沢柳 知彦(立教大学観光学部 特任教授、株式会社ブレインピックス 代表取締役)
内容:ホテル事業は労働集約的であると同時に資本集約的な産業である。ホテル経営論では触れられる機会の少ないホテル資産投資について概説するとともに、オペレーターとオーナーの契約関係をわかりやすく解説する。また、ホテルの収益構造やアセットマネジメントといったホテル事業全般の基礎知識を広めることを企図する。

「国際ホテル経営論」
講師:阿部 博秀(立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 特任教授、H. A. Advisors, Limited 代表取締役(元日本ハイアット代表))
内容: 外資系ホテルオペレーターは凄まじい勢いで新たなプロジェクトをすすめています。スーパーラグジュアリー、ライフスタイル、ブランデッドレジデンスからオールインクルーシブや旅館、さらに宿泊主体型ホテルのリブランド、コンバージョンまで拡大しています。一方で国内系ホテルオペレーターも静かに着実に大きな変革をすすめています。これらの外資系ホテルオペレーターの経営戦略、開発戦略、競合状況について考えるとともに、日本のホテルオペレーターがどう対抗していくかについても議論します。

「シティホテルの運営について ホテルマネジメント契約の現在地と求められる総支配人像」
講師:後藤 克洋(アーク&カンパニー 代表)
内容:日本のホテル市場は今、ラグジュアリーセグメント及びセレクトサービスやライフスタイルセグメントを中心に外資系ホテルチェーンの戦略的展開が相次ぎ、その訴求市場は旅館あるいは道の駅にも、また、首都圏のみならず地方都市やリゾート地にまで拡大している。その進出形態の多くは所有と運営の主体の分化が前提となるホテルマネジメント契約方式によるもの。本講義では、このホテルマネジメント契約が規定するオーナーとオペレーターの義務と権利の現状を理解するとともに、この契約下で運営を差配する役割を担う総支配人に求められる像をその資質、技術、経験、知識等の観点から明らかにする。

「ホスピタリティアセットマネジメント」
講師:池尾 健(一般社団法人Intellectual Innovations 代表理事)
内容:ホテルはゲストに客室やサービスを提供する施設であることはもちろん、その施設を使って事業を行い収益を生み出す「不動産」でもあります。ホテルを収益不動産と捉え、そのホテルへ投資するとはどういうことか、そしてホテルの価値をどのように捉え、どのようにその価値を上げていくのか、改めてそれぞれの言葉の意味を拓きながら紹介していきます。

「ホテル業とキャピタルマーケット」
講師:平 浩一郎(一般社団法人日本宿泊産業マネジメント技能協会 副理事長)
内容:装置産業であるホテル業は、施設の市場性とは別要因であるキャピタルマーケットにその成否がより大きく左右される業態であり、90年代のバブル崩壊、リーマンショック等の業界への多大な影響を顧みれば明らかである。一方で国内のホテル経営者の多くはこの視点が欠けており、キャピタルマーケットに主戦場をもつ金融プレーヤーに受動的に翻弄されている状況が続いている。コロナ収束後の急速な市場回復が続く一方で労働者不足やトランプショックにより、今後国内ホテル業にどのような影響を与えるのかを過去のケースを参考に検証する。

「ホテル旅館の法規」
講師:小池 修司(畑法律事務所 弁護士)
内容:ホテル・旅館事業を営むにあたっては旅館業法の許可が必要であり、許可を受けた事業者は法の定める様々な事項を遵守しなければなりません。このような公法上の規制が何のためにあるのかを概説し、住宅宿泊事業法(民泊法)の制度設計との比較もしてみたいと思います。また、宿泊客との関係性においては、宿泊約款に基づく契約の内容を理解する必要があり、これに付随して、宿泊客の荷物に関する寄託契約の成否や、宿泊客に対する事業者の安全配慮義務なども問題になります。公法と私法、それぞれの視点からホテル・旅館業の実像を見ていきます。

「ホスピタリティ産業の課題と展望-ホテル事業を中心として-」
講師:藤崎 斉(日本ホテル株式会社 常務取締役 東京ステーションホテル 総支配人)
内容:世界を覆ったコロナ禍の中、国内需要はもちろん、消失したインバウンドビジネスの影響で未曽有の打撃を受けた業界ではあるが、2022年10月に水際対策が緩和され、その後日本人気も有り一挙にインバウンドツーリストによるビジネスが回復した。また円安の影響も含む外部環境を受け、昨今大都市圏を中心に価格高騰も叫ばれる。その状況下であらためてホテル業の形態や、リーダーシップ論等も含めて、観光立国を支えるべきホテル業の課題と展望を考察する。
日程・募集要項(2025年度)
2025年度ホスピタリティ・マネジメント講座の詳細については、講義時間表と募集要項をご覧ください。

申込期間:
個人申込:2025年8月1日(金)~9月2日(火)13:00
法人一括申込:2025年7月22日(火)~8月7日(木)
※但し、定員になり次第締め切ります。

お問い合わせ:
立教大学観光研究所事務局
kanken@rikkyo.ac.jp
※在宅勤務とキャンパス勤務を併用しているため、お問い合わせはメールでお願いいたします。
※立教大学夏季一斉休業期間(8月9日~20日)は観光研究所も閉室いたします。
ホテル見学会
ホスピタリティの現場を体感できるホテル見学会を毎年行っています(対象:講座受講生)。
受講生の声

人から生まれるおもてなしを学んで

最初に、4ヶ月にわたりお忙しい中で貴重な講義を頂きまして、御礼申し上げます。講座を通しまして講師の皆様から最新情報や新しい知識を得たこと、熱弁をふるい私たちへ何かを継承(経験・執念・発想などからのCS)しろとおっしゃっているようでした。講義では、内部の貴重な資料をもとに説明され、また資料が出せない情報をOHPで説明されるなどして、学生時代のように必死にメモを取っていた自分を記憶しております。「ホスピタリティ」に対しての視点・視野が多角的に広がり、自己のスキルアップや今後の将来、ビジョンを思考していくうえで大変役立った講座でありました。(社会人・男性)

視野を広げる

将来サービス業に就きたいと考えており、今年大学3年という就職活動が始まる前のこの年に講座を受けておきたいと思いました。また、昨年の夏、1か月間ホテルにてインターンシップに参加したことにより接客について深く考えるようになったこともきっかけです。この講座を通して、ホテルは、経営や人材教育など様々な面から成り立っており、特に、顧客満足度や社員満足度が重要であると強く感じました。ホテルが成長して日本の観光産業がより発展していくためには、社員一人一人が自分のできることを最大限に行う心のこもったおもてなしをすることから始まります。お客様のことを知り、覚えること。お客様が言葉にされないニーズを先読みすることが感動を生む。おもてなしは全て人から生まれるということをこの講座を受けていて一番感じたことです。(学生・女性)

「人間」としての成長

ホスピタリティ・マネジメント講座は、毎回行くのが楽しみになる講座です。私は結婚式場でアルバイトをしており、ブライダル業界の仕組みや観光・宿泊産業の現状と未来について学ぶことで、今後の業務や将来の職業選択に役立てたいと思い受講しました。様々なステージで活躍される講師陣の方々に、普段は聞くことのできないお話を伺えることがこの講座の最大の魅力だと思います。参加者は、その生き様に感銘を受けることでしょう。私も、ゴミが落ちていないか常に意識しながら歩くようになりました。本講座を受講してもちろん知識もつきましたが、何よりホスピタリティに対する視野が広がります。問題点を発見して自分なりの考えを持つこと、そして人間としてどう立ち振る舞うかを学ぶことができた有意義な講座でした。(学生・男性)

一回も聞き逃したくない充実の3ヶ月!

「また来年も受講したい。」講座を振り返っての率直な感想である。私は一つのホテルで運営側の立場で勤務をしているが、今後のキャリアを見据えた時に、考え方に偏りが出てしまうのではないかという気持ちからこの講座を受講した。各回、講師の皆様からのトピックは実に幅広い切り口で語られ、新しい発見と吸収の連続であった。講義では一貫して、ホテルを取り巻く環境の変化や、消費者の価値観の多様化が触れられると同時に、「民泊」などの最新トピックも取り上げられ、とても新鮮であった。また、週3回の講義を3ヶ月継続して受講することは決して楽ではなかったが、習慣化することで日常のタイムマネジメントもうまくできるようになったと感じる。今後は、この講座で学んだことを日常業務に直接的に活かし、これからの時代を勝ち抜けるホテル運営を考えていきたい。受講料もこの内容に比してリーズナブルな設定であり、幅広く多くの方にお勧めしたい。(社会人・男性)

ホスピタリティの奥深さを実感した3か月

公務員として勤務し、人材育成を担う中、住民の方に、もっと満足していただける対応をホスピタリティの専門家から学び、仕事に活かしたいと考え受講を希望しました。講師陣は各分野の第一線でご活躍の方ばかりで、講座としてのコストパフォーマンスの高さに驚きました。皆様、最新の課題や工夫等を丁寧に実践的にご講義いただき、毎回が真剣勝負でした。すぐに人材育成研修に活用できる内容も多く、仕事上も非常に有用でした。また、多方面のプログラムから思考の幅を広げることもできました。毎週3回という濃密な研修のおかげで、受講生同士、何度も顔を合わせる内に講義の感想やお互いの受講目的などを講義前後に話したことをきっかけに、交流が始まりました。多業種の皆様と情報交換できる関係が築けたことは、今後に続く大きな財産となりました。様々な人と出会い、交わり、更に大学図書館で知識の補強ができた、最高の3か月間でした。(社会人・女性)

誰でも学べる熱意ある講座

ホテルを不動産や収支という観点から捉える仕事に携わっていますが、偶然、本講座の案内を目にして、ホテルに関する幅広い知識を身につけたいと思い、受講を決意しました。日頃、ホテルを限られた側面からしか見ていませんでしたが、それぞれの分野で活躍されている先生方の講義を受け、多様な専門分野と奥深さを知りました。また、多業種の方が受講されていることから、他の受講生との会話も新鮮で、本講座で知り合えた方々との繋がりは、他には代え難いものであると感じています。3ヶ月間、週3回の時間の捻出は大変でしたが、集中講座だからこそ、講座で得た知識がすぐ身になっていくことを実感できました。これで採算が合うのだろうかと、こちらが心配になるほど、受講料に対して充実の内容でしたが、この不釣り合いの理由は、先生方の熱意に他ならないと感じました。幅広いテーマの熱い講義だからこそ、どのような年齢、職種、立場の人でも何かしら新しいことに気付いて、学ぶことができ、間違いのない講座であると、自信を持って薦めることができます。(社会人・男性)

書籍や業界誌だけでは得難い最前線についての学びの場

私はホテルで働いて21年になりますが、ホスピタリティ産業について体系的に包括的に学んだことがありませんでした。本講座がその様々な分野について学べると知り、自分の学びの不足分を学べると考え受講を申し込みました。各分野の中心で今まさに活躍中のそうそうたる講師の皆様方による講義では、書籍・業界誌等では得られない講師の皆様の信念・意気込み・経験談等や質問に対するご意見を直接伺えて、本当に貴重な経験になりました。講師の皆様、事務局の皆様、鋭い質問により新たな気づきを与えてくださった受講生の皆様、私を講座に送り出してくれた職場の皆様、応援してくれた家族に感謝いたします。至らぬ点ばかりの私ですが、講義での学びを胸に講義での出会いを大切にして、お客様にいつも喜びや感動を提供できるような人材になることを目指して参ります。本講座が、今後もホスピタリティを学ぶ皆様に末永く開かれ続けていくことを祈念いたします。(社会人・男性)

お問い合わせ

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