2020/07/15 (WED)
共生研センター メール・インタビュー(9)
立教大学共生社会研究センター リサーチ・アシスタント
李英美さん
はじめに
センター閉館、スタッフ在宅勤務中にはじめたメール・インタビュー。センターにスタッフが戻ってみると、他の仕事に追われてしまって次の記事の掲載ができずにおりました。しかしこの間も、いつでもどこでも頼りになるセンターのリサーチ・アシスタント(RA)のみなさんが、お互いにお互いをインタビューして記事を準備してくださっていたのでした。
というわけで、現在6名いるRAへのインタビュー第1号は李英美さん(一橋大学 社会学研究科 特任講師(ジュニアフェロー))、インタビューを担当したのは阿部晃平さんです!
というわけで、現在6名いるRAへのインタビュー第1号は李英美さん(一橋大学 社会学研究科 特任講師(ジュニアフェロー))、インタビューを担当したのは阿部晃平さんです!
メール・インタビュー センターRA・李英美さん ーセンターを活気のある空間にしていきたいー

みなさんこんにちは。
今年度、立教大学大学院文学研究科史学専攻の博士後期課程に進学しました、センターRAの阿部晃平です。
今回はおなじRAとして共生社会研究センターで働いており、今現在一橋大学大学院社会学研究科の特任講師をされている李英美さんにメール・インタビューをお願いしました!
今年度、立教大学大学院文学研究科史学専攻の博士後期課程に進学しました、センターRAの阿部晃平です。
今回はおなじRAとして共生社会研究センターで働いており、今現在一橋大学大学院社会学研究科の特任講師をされている李英美さんにメール・インタビューをお願いしました!
- まず、李さんの研究テーマや関心事をおしえてください。
戦後日本の出入国管理がテーマです。とくに、人の移動と国籍、帰属などシティズンスップに関する問題に関心があります。
- 李さんが大学院に進もうと思ったきっかけは何ですか?
大学院に入ろうと思ったのは、二つ理由があって。一つは、学部が教育学部的なカラーが強いところだったので、卒業後は教員に…という王道の進路コースがあるなかで、私は(小中高の教員)に向いていないな…と教員になる自信がなかったので、進学を決意。
二つ目は、学部論文で、戦後日本の出入国管理と難民(受け入れ)問題をテーマにした際に、もう少しこのテーマを勉強したいな、と思ったからです。進学時は、研究者になろうとは思っていませんでした。
- 李さんのご研究ではどのような資料をお使いになるのでしょうか?また、どのようなアーカイブズ機関を利用されたことがありますか?
私の研究では、国籍や出入国管理・「外国人」管理の問題を、主に、地域資料からみていくというスタンスを取っています。とくに博士課程で取り組んだのが、全国の地方自治体の公文書館(公文書館がない地域もありますが…)を訪ね歩き、自治体がつくって収集・保存してきた行政文書をとにかく見る、というのを続けました。そこから、同時代の地域と「外国人」問題の関係性やあり方、制度の実態について考えました。訪問した地域と文書館は、岩手、宮城、埼玉、千葉、長野、滋賀、京都、大阪、兵庫、高知、福岡、佐賀、長崎…かな?です。
- 共生社会研究センターとの関わりについて教えてください。
博士課程1年?(2014年)のときに、大学院の友人と、いちどセンターを訪ねました。そのとき、平野さんから、入管関係の資料は整理中だがあるというお話を伺い、実際に、ダンボール内の資料を整理している方(当時のRA?)ともお話をしました。それから数年は、センターの資料を見に行きたいとは思いつつ、なかなかタイミングが合わなかったのですが、ある日、一橋ゼミで、センターRAを募集しているというお知らせがあり、よしやるか、と思い応募しました。
- 李さんはこれまでRAとしてどのような仕事をされてきましたか?
コレクション括りだと、高畠通敏さん、吉川勇一さんの個人資料群の整理に携わりました。ある程度、埼玉大学時代にいちどは手がはいっていたものなので、ダンボールから一からという作業ではないですが、他のRAと共同で、目録作成から公開までの一連の作業に取り組みました。
- センターでの仕事を通して気づいたことや面白かったことはありますか?
チームを組んで作業に取りかかるので、それぞれのチームごとに作戦や整理方針の立て方に個性があるのが楽しい。あとは、ミニコミやビラ、運動資料の持つ力に惹かれます。なんか、資料から念のようなもの(笑)を感じます、資料の魅力は語り尽くせないので、別の機会に…
- これからセンターでやっていきたいこと、あるいはこうなったら良いなと思うことがあったら教えてください。
センター内外の人をも巻き込んで、センターの位置づけが、ただ資料があるところ、という箱としての機能だけではなく、なにかそこに集まる人々の生活や関係性にも互いに良い影響を与える活気のある空間にしていけたらなと思います。
- 最後に、李さんには小さなお子さんがいらっしゃると思いますが、子育てと研究生活はどのように両立させているのでしょうか?
とにかく、まとまった時間が取れないので、限られた時間に集中してタスクを終わらせるようにしています。育児タイムは、息抜きと切り替えて、散歩や運動の時間にしています。が、そう上手くもいかないので、締め切り前に真っ白な原稿…など悲惨な現状を目の当たりにしても、あまり深刻にならないこと、よく寝ることを心がけています。健康第一!
*スタッフより:李さんが記事を書いてくださったセンター広報誌「PRISM」No.14(2020-02)もぜひご一読ください。
戦後日本の出入国管理がテーマです。とくに、人の移動と国籍、帰属などシティズンスップに関する問題に関心があります。
- 李さんが大学院に進もうと思ったきっかけは何ですか?
大学院に入ろうと思ったのは、二つ理由があって。一つは、学部が教育学部的なカラーが強いところだったので、卒業後は教員に…という王道の進路コースがあるなかで、私は(小中高の教員)に向いていないな…と教員になる自信がなかったので、進学を決意。
二つ目は、学部論文で、戦後日本の出入国管理と難民(受け入れ)問題をテーマにした際に、もう少しこのテーマを勉強したいな、と思ったからです。進学時は、研究者になろうとは思っていませんでした。
- 李さんのご研究ではどのような資料をお使いになるのでしょうか?また、どのようなアーカイブズ機関を利用されたことがありますか?
私の研究では、国籍や出入国管理・「外国人」管理の問題を、主に、地域資料からみていくというスタンスを取っています。とくに博士課程で取り組んだのが、全国の地方自治体の公文書館(公文書館がない地域もありますが…)を訪ね歩き、自治体がつくって収集・保存してきた行政文書をとにかく見る、というのを続けました。そこから、同時代の地域と「外国人」問題の関係性やあり方、制度の実態について考えました。訪問した地域と文書館は、岩手、宮城、埼玉、千葉、長野、滋賀、京都、大阪、兵庫、高知、福岡、佐賀、長崎…かな?です。
- 共生社会研究センターとの関わりについて教えてください。
博士課程1年?(2014年)のときに、大学院の友人と、いちどセンターを訪ねました。そのとき、平野さんから、入管関係の資料は整理中だがあるというお話を伺い、実際に、ダンボール内の資料を整理している方(当時のRA?)ともお話をしました。それから数年は、センターの資料を見に行きたいとは思いつつ、なかなかタイミングが合わなかったのですが、ある日、一橋ゼミで、センターRAを募集しているというお知らせがあり、よしやるか、と思い応募しました。
- 李さんはこれまでRAとしてどのような仕事をされてきましたか?
コレクション括りだと、高畠通敏さん、吉川勇一さんの個人資料群の整理に携わりました。ある程度、埼玉大学時代にいちどは手がはいっていたものなので、ダンボールから一からという作業ではないですが、他のRAと共同で、目録作成から公開までの一連の作業に取り組みました。
- センターでの仕事を通して気づいたことや面白かったことはありますか?
チームを組んで作業に取りかかるので、それぞれのチームごとに作戦や整理方針の立て方に個性があるのが楽しい。あとは、ミニコミやビラ、運動資料の持つ力に惹かれます。なんか、資料から念のようなもの(笑)を感じます、資料の魅力は語り尽くせないので、別の機会に…
- これからセンターでやっていきたいこと、あるいはこうなったら良いなと思うことがあったら教えてください。
センター内外の人をも巻き込んで、センターの位置づけが、ただ資料があるところ、という箱としての機能だけではなく、なにかそこに集まる人々の生活や関係性にも互いに良い影響を与える活気のある空間にしていけたらなと思います。
- 最後に、李さんには小さなお子さんがいらっしゃると思いますが、子育てと研究生活はどのように両立させているのでしょうか?
とにかく、まとまった時間が取れないので、限られた時間に集中してタスクを終わらせるようにしています。育児タイムは、息抜きと切り替えて、散歩や運動の時間にしています。が、そう上手くもいかないので、締め切り前に真っ白な原稿…など悲惨な現状を目の当たりにしても、あまり深刻にならないこと、よく寝ることを心がけています。健康第一!
*スタッフより:李さんが記事を書いてくださったセンター広報誌「PRISM」No.14(2020-02)もぜひご一読ください。
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