OBJECTIVE.
体育会山岳部の遠征隊が、ネパール・ヒマラヤに位置する「ピサンピーク(Pisang Peak)」(標高6,091m)への遠征を実施し、現地時間2025年10月15日11時50分に、5人の隊員全員が無事登頂を果たしました。
ピサンピーク山頂にて(前列左から関根さん、堀川さん/後列左から武井さん、門倉さん、佐藤さん)
遠征隊メンバー
- 隊長、法学部法学科4年次
堀川 菜々子さん
- 渉外、文学部文学科英米文学専修4年次
関根 完史さん
- 会計、文学部文学科英米文学専修3年次
武井 樹さん
- 装備、文学部史学科3年次
門倉 樂さん
- 医療、経済学部経済政策学科3年次
佐藤 仁美さん
近年、大学山岳部による海外遠征が減少する中、本遠征は、学生が主体となって計画・実行し、難易度の高い6,000m峰への挑戦を実現しました。公益社団法人日本山岳会からの「海外登山助成」を受けての今回の登頂成功は、学生たちの挑戦的かつ優れた遠征計画と、長期間にわたる周到な準備と卓越したチームワークが結実した快挙です。
今回登頂対象となったピサンピークは、ネパール・ヒマラヤのアンナプルナ山群に属し、マナン渓谷の北側に位置する標高6,091mの高嶺です。ネパール政府観光局が定める「トレッキングピーク」の中でも難易度が高いことで知られ、特に山頂へ続く上部の雪稜や岩壁は、高度な技術と慎重な判断が求められる困難なルートです。
今回登頂対象となったピサンピークは、ネパール・ヒマラヤのアンナプルナ山群に属し、マナン渓谷の北側に位置する標高6,091mの高嶺です。ネパール政府観光局が定める「トレッキングピーク」の中でも難易度が高いことで知られ、特に山頂へ続く上部の雪稜や岩壁は、高度な技術と慎重な判断が求められる困難なルートです。
ルートの全容が見え、いよいよ核心となる岩稜帯に取り掛かる
遠征隊は約1年にわたる計画と厳しい国内訓練を経て、ヒマラヤの地へと向かいました。10月3日にネパールの首都カトマンズに到着し、準備を整えたのち、アンナプルナ山群の山麓にあるピサン村(約3,200m)へ。8日に到着後、入念な高度順応を行い、10日にベースキャンプを設営しました。高所での体調変化に細心の注意を払いながら順応を進め、14日にハイキャンプ(約5,000m)へ前進。翌15日、夜明け前にアタックを開始しました。ハイキャンプ以降は、約1km以上にわたりロープを張りながら登る急な岩稜帯が続くルート。隊員全員が力を合わせ、ヒマラヤ山脈の山々を望む壮大な景色の中、標高6,091mの頂上に立ちました。
落石に注意し間隔を空けながら慎重に登る
頂上まで残り100メートルほど。最後のリッジを登る
近年、大学山岳部による海外の高峰への挑戦は減少傾向にあります。その中で、本学山岳部が学生主体で計画を立案し、資金調達からトレーニング、そして実践までを成し遂げ、今回6,000m峰の登頂を成功させたことは非常に価値ある成果です。
また、今回助成を受けた公益社団法人日本山岳会の「海外登山助成」は、困難への挑戦や独自の発想、斬新な切り口を持つ優れた海外登山計画を支援し、登山界全体の活性化を図ることを目的としています。本学山岳部がこの栄誉ある助成を受け目標を完遂したことは、学生による海外登山への挑戦の機運を再び高め、今後の大学登山界全体の活性化の一助となることが期待されます。
なお、2024年度には立教大学体育会山岳部の部員2名が他大学との合同隊で、ヒマラヤの未踏峰「Phungi(プンギ)」(標高6,524m)の登頂に成功しています。この快挙は部全体に大きな自信と刺激を与え、今回のピサンピークへの挑戦を決定づける原動力となりました。
また、今回助成を受けた公益社団法人日本山岳会の「海外登山助成」は、困難への挑戦や独自の発想、斬新な切り口を持つ優れた海外登山計画を支援し、登山界全体の活性化を図ることを目的としています。本学山岳部がこの栄誉ある助成を受け目標を完遂したことは、学生による海外登山への挑戦の機運を再び高め、今後の大学登山界全体の活性化の一助となることが期待されます。
なお、2024年度には立教大学体育会山岳部の部員2名が他大学との合同隊で、ヒマラヤの未踏峰「Phungi(プンギ)」(標高6,524m)の登頂に成功しています。この快挙は部全体に大きな自信と刺激を与え、今回のピサンピークへの挑戦を決定づける原動力となりました。
代表者コメント
アタック当日の出発時(右下:堀川さん、右上:佐藤さん、中央:関根さん、左下:門倉さん、左上:武井さん)
隊長、法学部法学科4年次
堀川 菜々子さん
日本初のヒマラヤ登頂隊が立教大学体育会山岳部であったことはご存知でしょうか。私たちはその伝統を胸に、「立教隊」として登ることに強いこだわりを持って今回の遠征に臨みました。山岳部の一員としてヒマラヤに挑むことは大きな誇りであり、代々受け継がれてきた志を自らの行動でつなぐ挑戦でもありました。
約1年前から計画と準備を重ね、国内合宿ではこれまで以上に厳しい環境の中で技術と体力を磨いてきました。思うように成果が出ない時期もありましたが、仲間と支え合いながら課題を乗り越えることで、隊としての結束を深めていきました。現地では標高6,000mを超える厳しい自然に直面しましたが、1年間の努力と絆、そして多くの方々からの支えを力に、全員で無事に登頂を果たすことができました。頂上に立った瞬間は、これまでの努力が報われたようで、言葉にならないほどの喜びに包まれました。
今回の遠征を支えてくださったOBOGの皆さま、大学関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
堀川 菜々子さん
日本初のヒマラヤ登頂隊が立教大学体育会山岳部であったことはご存知でしょうか。私たちはその伝統を胸に、「立教隊」として登ることに強いこだわりを持って今回の遠征に臨みました。山岳部の一員としてヒマラヤに挑むことは大きな誇りであり、代々受け継がれてきた志を自らの行動でつなぐ挑戦でもありました。
約1年前から計画と準備を重ね、国内合宿ではこれまで以上に厳しい環境の中で技術と体力を磨いてきました。思うように成果が出ない時期もありましたが、仲間と支え合いながら課題を乗り越えることで、隊としての結束を深めていきました。現地では標高6,000mを超える厳しい自然に直面しましたが、1年間の努力と絆、そして多くの方々からの支えを力に、全員で無事に登頂を果たすことができました。頂上に立った瞬間は、これまでの努力が報われたようで、言葉にならないほどの喜びに包まれました。
今回の遠征を支えてくださったOBOGの皆さま、大学関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
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2025/11/10 (MON)