2023/12/22 (FRI)

体育会野球部に関する調査委員会報告を受けての今後の対応

キーワード:その他

OBJECTIVE.

週刊誌等で報道された本学野球部の不適切事案に関しては、皆様に多大なご迷惑・ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。2023年12月8日、「第三者を含めた調査委員会(以下、調査委員会とします)」から、本件の調査報告書が総長に提出されました。
本学は、2021年に公表した「立教大学ヒューマン・ディグニティ宣言」に基づき、あらゆる暴力・ハラスメントを許さない方針のもとで運営を行って参りました。今回、このような事案が発生し、混乱を招いたことに対し、大学として深く反省しております。二度と同じ過ちを起こさないために、そして、誰もが安心・安全に活動できるキャンパス環境を維持するために、全力を尽くして参ります。
以下、報告書の概要と、それを踏まえた本学の対応を示します。

報告書の概要

  1. 報道された事案の確認
    「口頭の指導から暴行へのエスカレート」、「未成年喫煙・飲酒の強要」、「バットによる前歯損傷」等の報道された不適切事案については、概ね事実であったことが確認されました。
  2. 野球部及び大学の認識と対応
    野球部および大学による「もみ消し」や「隠ぺい」の事実は確認されませんでした。しかし、野球部内に留められている不適切事案がありました。この点は、「野球部におけるガバナンスの欠如」であるとの指摘を受けております。

本学の対応

  1. 管理・監督者責任への対処
    調査報告書を受けて、野球部監督を2023年12月14日付けで契約解除いたしました。野球部長からは、すでに辞表が提出されておりますが、野球部において再発防止策の策定ならびに遂行等の整理がなされた段階をもってこれを受理することといたします。
  2. 部員への対応
    学則上の対応が必要と認識される野球部員に対しては、教育的指導も含めて適切に対応いたします。
  3. 大学におけるマネジメント問題への対応
    調査報告書において、第三者委員から、「大学には、大学に在籍する学生に対する安全配慮義務があり、部活動に関しても違法ないし不適切な行為を防止するための体制、インシデント発生時に適切な対応を行うための体制を整備し、実際に事案が発生した時には適切な対応を行う責務がある」との指摘がありました。野球部内において不適切事案が生じているにもかかわらず、大学として迅速に対応できなかったことは事実であります。今後、体育会各部と学生部間のコミュニケーションのあり方を含め、適切に対応できるようなマネジメント体制を整備してまいります。
  4. 再発防止策
    同様の不適切事案を発生させない、もしくは、仮に発生した場合にも迅速に対応するため、以下を実施することといたします。
    ①野球部による再発防止策の策定
    ②体育会各部の指導者および部員を対象としたハラスメント・コンプライアンス研修の徹底
    ③体育会活動に対するマネジメントのあり方の見直し
      具体的には、以下が必要であると考えます。
・部活動に関わるリスク管理についての大学内各部局の所掌事務の範囲や権限分配の基準の明確化
・監督ら指導者に対して行う管理・監督体制の整備
・学生部と体育会各部の情報共有の在り方の見直し
・体育会各部による問題対応に関するチェック体制の整備(通報方法の見直しおよび周知を含む)


2023年12月22日 
立教大学総長 西原廉太

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