2022/03/03 (THU)

法学部の倉田徹教授が第38回「大平正芳記念賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

法学部政治学科 倉田徹教授の著書『香港政治危機 圧力と抵抗の2010年代』(東京大学出版会 2021年)により第38回「大平正芳記念賞」を受賞しました。

『香港政治危機 圧力と抵抗の2010年代』(東京大学出版会 2021年)表紙

本賞は、1985年から公益財団法人 大平正芳記念財団より「環太平洋連帯構想」の発展に貢献する政治・経済・文化・科学技術に関する優れた著作に対し授与されるものです。

授賞式は6月10日(金)に執り行われる予定です。


倉田 徹教授の研究について
1997年の中国への返還後を中心に、香港の政治や香港と中国大陸の関係について、自治・民主化やアイデンティティなどの分野に注目して研究を行ってきた。特に近年は香港の社会運動・民主化運動の高まりを同時代的に分析・観察してきた。

コメント

COMMENT

法学部政治学科
倉田 徹 教授

政治学科の竹中千春先生をはじめ、多くのアジア研究の先輩方が受賞されてきた大平正芳記念賞を頂けることを、大変光栄に思っております。私が受賞作『香港政治危機』で扱ってきた2010年代は香港政治の激動の時代であり、私自身も民主主義を求める人々の熱意や、権威主義体制の政権維持への執念の強さに、それまでの認識を大いに改めさせられました。現在、国際関係は明らかに流動化の時代に入っており、世界では様々な悲劇も起きています。「環太平洋連帯構想」の発展という、大平正芳氏が遺された理念の実現のため、アジア・中国・香港の研究を通じて貢献できるよう、引き続き努力していきたいと考えています。

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