OBJECTIVE.
9月11日(土)、経営学部経営学科の有馬賢治教授が発表した論文「マーケティング視点からの企業組織の実証分析」が日本産業経済学会「2021年度奨励賞」を受賞しました。
奨励賞は日本産業経済学会により年1回選考が行われ、学術的に優れた研究であり、今後さらに研究の発展が認められるものに授与されるものです。
本論文は、企業のマーケティング行動と組織の関係についての実証的研究です。有効的かつ効率的なマーケティング行動を持続的に実行するためには、それに相応しい組織体制の解明は欠かせない課題であるにも関わらず、マーケティング分野において、マーケティング行動と組織の関係に関する研究は決して多くありません。本論文では、マーケティングの観点による組織の工夫の有無と工夫がある場合の組織形態に関して質問票調査を実施し、マーケティングの観点からの組織の工夫は調査対象企業の半数以下に留まること、および、組織の工夫が意識されている場合、企業規模により選択される組織形態には有意な差があることを差があることを明らかにしました。
本論文は、企業のマーケティング行動と組織の関係についての実証的研究です。有効的かつ効率的なマーケティング行動を持続的に実行するためには、それに相応しい組織体制の解明は欠かせない課題であるにも関わらず、マーケティング分野において、マーケティング行動と組織の関係に関する研究は決して多くありません。本論文では、マーケティングの観点による組織の工夫の有無と工夫がある場合の組織形態に関して質問票調査を実施し、マーケティングの観点からの組織の工夫は調査対象企業の半数以下に留まること、および、組織の工夫が意識されている場合、企業規模により選択される組織形態には有意な差があることを差があることを明らかにしました。
「マーケティング視点からの企業組織の実証分析」
本論では、既存研究での戦略に関する考え方を整理したうえで、企業のマーケティング管理者による戦略方針の捉え方の実態を調査・分析した。分析では、企業の業種と規模により戦略方針に違いが発生することを仮説として設定した。分析の結果、マーケティング管理者による戦略方針は、業種では有意な差は認められないが、規模では有意な差が認められた。 ※有馬賢治(2021)「マーケティング視点からの企業組織の実証分析」『産業経済研究』第21号, pp.90-100.
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2025/02/26 (WED)
コメント
COMMENT
経営学部経営学科教授
有馬 賢治
この度は拙稿「マーケティング視点からの企業組織の実証分析」を「日本産業経済学会奨励賞」に選出していただきまして、大変光栄に感じております。学会を通じてご指導くださった先生方に、この場を借りて感謝を申し上げます。マーケティング分野では、現代では応用研究が主流ですが、基本的概念を精査したうえでの基礎研究を評価いただけましたことは望外の喜びです。ニューノーマルなど新たな時代を迎えつつある世界環境ですが、思考を進めるうえで立つべき基盤となる概念枠組みに関わる研究が整理されたうえでの発展こそが研究領域の着実な成長には欠かせないと感じております。本論文がその一助となる存在になれば幸甚です。本論文を評価して頂いた学会の皆様、そして授賞を契機にご高覧頂いた皆様に深く感謝申し上げます。