2021/01/01 (FRI)

新年のごあいさつ「明るい未来を信じて」

キーワード:その他

OBJECTIVE.

郭総長より新年のご挨拶を申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げるとともに、2021年が皆様と立教大学にとって輝ける年になること、また世界に安寧と平和が訪れることを心よりお祈りいたします。

2020年はコロナウイルスで始まり、コロナウイルスで終わった1年となりました。その結果、日本だけではなく世界中で猛威を振るうコロナウイルスによって、今まで築き上げてきた価値観が揺らぎ、経済社会活動が大きな転換を余儀なくされました。本学においても2020年度の授業は、創立以来初めてすべての開講科目をオンラインで行ったばかりではなく、学生のキャンパスへの入構制限をとるとともに、教職員については在宅勤務を促すなど今までの教育研究、働き方が大きく変わりました。また、学生の皆さんにも入構制限をお願いしたことで、楽しみにしていたキャンパスでの学生生活も我慢してもらいました。
こうした厳しい状況のなか、教職員の皆様のご尽力・ご協力により大きな混乱もなくオンライン授業を開始することができました。とりわけ、オンライン授業実施に向けて関係部署の方々の昼夜分かたずのご尽力には改めて感謝申し上げます。これらはすべての学生のために「今こそ学びを止めない」という考えのもと実行されたものでした。まさに、危機にあって建学の精神に基づき行動した結果であると考えています。
一方、通信環境が整っていない学生・教員には、ノートパソコンやWi-Fiルータの貸出しをおこない、学習環境全般の整備のために「学習環境整備奨学金」を創設し、一人当たり一律5万円、総額10億円の奨学金を準備しました。さらに、従前の主たる家計支持者の失職、倒産、病気または死亡等により家計が急変し、学業継続が困難になった全課程学生を対象とした「立教大学緊急給与奨学金」についても、本学校友会の支援も受け採用枠を増やしました。また、秋学期からは教材印刷支援のため、コンビニプリントサービスも開始しました。
こうした様々な施策を実施した結果、大きな混乱もなく授業を実施・終了することができました。これらはすべての教職員の皆様、学生の皆さんのご協力のお陰です。

他方、コロナウイルスの感染拡大はいまだに収束の兆しが見えず、政府からは年末年始の生活も自粛が求められるなど、厳しい社会状況が続くなかで新年を迎えざるを得ませんでした。社会では新常態という言葉が生まれ、今までとは異なる生活様式が求められています。それは大学においても、かつての対面授業だけでは、ウィズコロナ/アフターコロナ時代に対応することはできず、新たな教育の在り方が求められています。そのためには、すべての構成員の叡智を集め、立教大学らしい大学運営を実施することが重要でしょう。
聖書の詩編126編5節には、次のような言葉があります。「涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる。」
これは苦しい中にあっても希望を持ち、イエスについていくなら、困難に打ち勝てるという意味です。

まさに、コロナ禍にあっても単に不安と恐怖に打ちひしがれるだけではなく、希望を持って新たな道を切り開くことが大切です。とくに本学は2024年に創立150周年を迎えます。それは本学の歴史と伝統を胸に刻み、建学の精神を再確認しながら新たなスタート、さらなる飛躍を目指そうというものです。それは新たな時代・大学の始まりになるでしょう。それがどのような時代の始まりなのか、どのような大学を創造すべきなのか、今まさにすべての構成員の気持ちを一つにしてこの事業に取り組む必要があります。その象徴的な取り組みの一つに、池袋、新座両キャンパスでのキャンパスメーキング構想があります。これは単に創立150周年事業としてだけではなく、本学が21世紀にも「栄光輝く」大学として歩み続けるために、今以上に研究・教育環境を充実させるための事業であります。そのための第一歩として2021年を位置づけ、明るい未来を信じて着実に前進していくことが必要でしょう。とくに、新年度からはさらなる大学の発展を期待しています。

最後になりますが、2021年がすべての皆様にとって恵み多き年になりますことを祈念して新年の挨拶に代えさせていただきます。

2021年 元旦
立教大学総長
郭 洋春

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