2020/07/15 (WED)

理学部生命理学科の末次正幸教授が「第4回 バイオインダストリー奨励賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

理学部生命理学科の末次正幸教授が、一般財団法人バイオインダストリー協会が主催する「第4回 バイオインダストリー奨励賞」を受賞しました。

「バイオインダストリー奨励賞」は、一般財団法人バイオインダストリー協会の30周年記念事業として2017年度に創設されました。
本賞はバイオサイエンス、バイオテクノロジーに関連する応用を指向した研究に携わる有望な研究者を表彰するもので、この分野のさらなる飛躍と研究成果の産業化推進の観点で、表彰を通じて受賞者の業績が幅広く認知されバイオテクノロジーの重要性への理解が深まり、研究開発が一層促進されることを目的としています。

末次教授の研究「染色体複製サイクルの再構成とその応用」では、生命の設計情報であるゲノムDNAの複製システムを人工的に試験管内に再現する合成生物学の研究を進め、ゲノムレベルの巨大なDNAを増幅する世界初の技術を生み出しました。また、デザインされた長大なDNAを人工合成する技術も開発しています。

なお、表彰式は10月14日(水)にBioJapan 2020会場(横浜パシフィコ)にて開催される予定です。

コメント

COMMENT

理学部生命理学科教授
末次 正幸

栄誉ある賞をいただき大変光栄です。生命とは何か?という理学的な基礎探求から生まれた革新的なDNA技術です。多様な分野への応用が期待されます。最近では新型コロナウイルスに対して、ゲノムに基づく感染能に関する共同研究や、ワクチン開発の研究も開始しました。また一昨年には、この技術をもとにバイオベンチャー(OriCiro Genomics)を起業しています。今後も、"生命理学の探求”と"合成生物学の社会実装"の両輪で、地球規模の課題の解決に迫るような研究を目指していきたいと思います。

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