2020/06/02 (TUE)プレスリリース

企業の採用活動におけるオンライン面接の可能性と課題についての調査報告書を発表
学生と採用担当側両者へ調査を実施

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

立教大学経営学部(学部長:山口和範)の中原淳研究室は、5月31日、調査報告書“オンライン面接はどんな特徴をもち、何が可能で、何が課題なのか?「面接形態による比較」と「学生-採用担当者の比較」を通して”を公開しました。

この調査は、新型コロナウイルス感染症の広がりを受けて企業の採用活動において急速に広まっているオンライン面接が、どのように実践され、どのような可能性と課題をもっているのかを定量的に調査したものです。同研究室に所属し、就職活動中の学生2名(柴井伶太さん、佐藤智文さん、ともに経営学部4年次)が実際にオンラインでの面接や面談を経験する中で不安を感じた一方、企業の採用担当側もこの急速な変化に試行錯誤していることを想像し、学生と採用担当の両者の視点に立って実態を明らかにすることが、これからの就活・採用活動についての建設的な議論が行われる一助になるのではないかと感じ、自身の就職活動と並行して調査を行いました。

調査の特色

  1. 対面面接とオンライン面接を比較したこと
  2. 学生と採用担当者双方から回答を集め、その結果の比較を行ったこと

調査で判明したこと(報告書抜粋)

  1. 1次面接の95.6%はオンラインで行われている(19P)
  2. 就職活動開始時期の早期化が進み、3年生の春学期から46%は動いている(20P)
  3. ITスキルが今後の就活・採用においては必須となる(10P)
  4. オンライン面接のネガティブな側面として、「働くイメージ」や「従業員の様子」が伝わりにくい(11P)
  5. オンライン環境での就活は、より孤独にならないことが重要となる(12P)
  6. 今後は、対面面接とオンライン面接のブレンデッド型が重要になってくるであろうこと(13P)
※出版・印刷物等へデータを転載する際は”柴井伶太・佐藤智文・中原淳(2020)「立教大学経営学部 中原淳研究室 オンライン面接の実態に関する調査報告書」”と記載していただき、可能であれば報告書URLの記載もお願いいたします。

ご参考:調査概要

[調査名称]
立教大学経営学部 中原淳研究室 「オンライン面接の実態に関する調査」
[調査目的]
COVID-19(新型コロナウイルス)による新卒としての就職活動への影響を踏まえ、オンラインによる面接の実態と効果性に関して、採用担当者と学生、対面とオンラインの比較より定量的に把握することとする。
[調査⼿法]
スノーボールサンプリング・インターネット定量調査
[調査期間]
①学生調査:2020年04月29日-05月15日
②採用担当者調査:2020年04月28日-05月03日
[調査対象者]
①学生調査:N=232(質問項目ごとによって有効回答数は異なる)
②採用担当者調査:N=176(質問項目ごとによって有効回答数は異なる)
[資料の構成(全72ページ)]
  1. 調査概要
  2. 主要な発見事実(エグゼクティブサマリー)
  3. 調査からの提言
  4. オンライン面接の実施の社会的背景
  5. 採用担当者と学生の比較結果
  6. オンラインと対面の比較結果
  7. 採用担当者結果
  8. 学生調査結果

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