2020/04/28 (TUE)

金星大気のスーパーローテーションの維持メカニズムを解明
‐理学部の田口真教授と福原哲哉助教が参加する「あかつき」研究グループ‐

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

北海道大学、JAXA宇宙科学研究所などの研究者からなる国際研究グループは、金星探査機「あかつき」による観測データに基づいた金星大気の高速回転(スーパーローテーション)の維持メカニズムを解明した論文が、米国の科学雑誌Science電子版に2020年4月23日(日本時間4月24日)に掲載されたことを発表。本学理学部の田口真教授、及び福原哲哉助教が同研究グループに参加しています。

今回明らかになったスーパーローテーションの維持機構の模式図(©Planet-C project team)

金星大気のスーパーローテーションの維持メカニズムは長年にわたって金星大気の大きな謎の一つとされてきて、その解明は金星探査機「あかつき」の主要な目的でした。研究グループは「あかつき」に搭載されている紫外イメージャおよび中間赤外カメラのデータを用いて、金星大気中に発生する風速、波、乱流の様子をこれまでにない精度で可視化。その結果、「熱潮汐波」と呼ばれる大気中を伝わる波がスーパーローテーションの維持に重要な役割を果たしていることが分かりました。また熱潮汐波以外の波や乱流がスーパーローテーション維持にはマイナスに働いていることも明らかになりました。

田口教授と福原助教らの研究グループは熱潮汐波の検出に重要な役割を果たした中間赤外カメラの開発・運用に責任を持ち、同装置によって得られたデータを用いた研究を主導しています。

この研究についての詳細は、以下のJAXAウェブサイトのプレスリリースをご覧下さい。
https://www.jaxa.jp/press/2020/04/20200424-1_j.html

【論文情報】

掲載誌:Science (2020)
論文タイトル:How waves and turbulence maintain the super-rotation of Venus' atmosphere
著者:Horinouchi, T. et al.
DOI:10.1126/science.aaz4439
著者名:Takeshi Horinouchi, Yoshi-Yuki Hayashi, Shigeto Watanabe, Manabu Yamada, Atsushi Yamazaki, Toru Kouyama, Makoto Taguchi, Tetsuya Fukuhara, Masahiro Takagi, Kazunori Ogohara, Shin-ya Murakami, Javier Peralta, Sanjay S. Limaye, Takeshi Imamura, Masato Nakamura, Takao M. Sato, and Takehiko Satoh