2020/01/01 (WED)

新年のごあいさつ「栄光輝く150周年に向けて」

キーワード:その他

OBJECTIVE.

郭総長より新年のご挨拶を申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げるとともに、2020年が皆様と立教大学にとって輝ける年になること、また世界に平和が訪れることを心よりお祈りいたします。

2019年は日本においては31年ぶりに皇位継承が行われ、スポーツ界ではラグビーワールドカップが開催され、日本中が「One Team」に沸いた年でした。スポーツであれ、組織であれすべての人が心を一つに合わせることの素晴らしさ・偉大さを改めて実感することができる機会でした。
2020年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催され、日本はもとより世界中から大勢の人が日本・東京を訪れます。立教大学も創立150周年を4年後に控え、さらなる飛躍を遂げる年にしていきたいと考えています。そして、社会正義の実現と世界平和に貢献できる次世代の若者を育成していきたいと思います。それこそが創立者チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教が目指した、人間をあらゆる束縛から解放し、自由に真理を求めることのできる場へ導こうとする「キリスト教に基づく教育」を建学の精神とする、本学の21世紀の姿であると考えるからです。その飛躍を前に、私はイザヤ書第43章18~21節の言葉を思い出します。

「先の事どもを思い出すな。昔の事どもを考えるな。見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。野の獣、ジャッカルや、だちょうも、わたしをあがめる。わたしが荒野に水をわき出させ、荒地に川を流し、わたしの民、わたしの選んだ者に飲ませるからだ。わたしのために造ったこの民はわたしの栄誉を宣べ伝えよう。」(新改訳聖書より)

「先の事ども」、「昔の事ども」とは、過去の歴史においてイスラエルが経験した神の救いの御業のことだといわれています。具体的には出エジプトの出来事のことを指していると思われますが、そうした先の事ども、昔の事どもを思い出すな、考えるなというのは、主は新しいことをするからであり、それは彼らがこれまで経験したこととは全く比べものにならないほどスケールの大きなことをするということです。今、それが起ころうとしているので、それを見よということだと思います。そのスケールの大きなこととは、イスラエルをバビロンから解放するということです。しかし、イスラエルがバビロンから解放され祖国エルサレムに帰還する際には、荒野を通らなければなりませんでした。道のない荒野を進むことがどんなに困難なことであり、水のない荒地を進むことがどんなに危険なことであるかは、行ったことのない人でなければわからないことかもしれませんし、とても危険で苛酷なことだったでしょう。主はそんな荒野に道を造り、荒地に川を設けて、彼らが安全に、安心して帰還できるようにしてくださる。たとえそこに道がないようでも、主が道を造られる、ということを説いた節です。

まさに私たちは創立150周年という他大学でもほとんど経験のしたことのない壮大な事業を行おうとしています。それは本学の歴史と伝統を胸に刻み、それらに裏打ちされた新たなスタート、さらなる飛躍を目指そうというものです。それは誰も踏み込んだことのない経験であり、時代の始まりでしょう。それがどのような時代の始まりなのか、どのような大学を創造すべきなのか、今まさにすべての構成員の気持ちを一つにしてこの事業に取り組む必要があります。言い換えれば、立教大学も創立150周年に向けてOne Teamでこの事業に取り組みたいと思います。2020年は、それに向けてすべての構成員の心を一つにして取り組む年にします。

最後になりますが、2020年がすべての方にとって恵み多き年になりますことを祈念して新年の挨拶に代えさせて頂きます。
 
2020年 元旦
立教大学総長
郭 洋春

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