2019/06/04 (TUE)

社会学部の井手口彰典准教授の著書が第49回日本童謡賞「特別賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

社会学部の井手口彰典准教授の著書『童謡の百年 ─なぜ「心のふるさと」になったのか』(筑摩書房)が、一般社団法人日本童謡協会の第49回日本童謡賞「特別賞」を受賞しました。

一般社団法人日本童謡協会(The Association of Children’s Song Writers in Japan 略ACS)は、1969年4月に創立されました。会員である詩人、作曲家は、先人のすぐれた童謡を受け継ぎ、現代の子どもたちに愛される新しい童謡の創作をめざしています。

同会では、毎年「童謡の日」(7月1日)に、前年度の全童謡業績を対象としてこれを審査したものの中から優秀なものに「日本童謡賞」を贈呈しています。
第49回目となる今回も、会員の作品に限ることなく広く一般から、雑誌、単行本(詩集・曲集)、その他出版物一般、放送、テープ、CD、DVD、MD他、映画、演奏等に発表されたものから選考されました。

受賞著書の概要
『童謡の百年 ─なぜ「心のふるさと」になったのか』
心にしみる曲と歌詞。まぶたに浮かぶ日本の原風景、童謡。だがそのイメージは常に今と同じであったわけではない。めまぐるしく変わる社会のなかで、童謡はどう歌われ消費されてきたのか。

なお、贈呈式は2019年7月1日(月)に東京ガーデンパレスにて執り行われます。

コメント

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社会学部メディア社会学科
井手口 彰典 准教授

この度、拙著『童謡の百年』が第49回「日本童謡賞特別賞」受賞の栄誉にあずかりました。本の内容を評価してくださった日本童謡協会、出版の労を取ってくださった筑摩書房、そして日々の研究を支えてくださった本学教職員の皆様に、心から感謝申し上げます。拙著では、童謡を取り巻く今日的なイメージ(日本人の心のふるさと)が実は歴史的・社会的に構築されたものであり、50年前・100年前には全く異なった文脈で童謡が語られていたことを明らかにしました。そうした議論が読者各位にとって少しでも面白いものであったならば、社会学者冥利に尽きます。今回の受賞を励みに、今後も知的にワクワクするような研究に向けて日々精進していきたいと思います。

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