2018/01/09 (TUE)

観光学部の石橋正孝助教が「群像新人評論賞」を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

観光学部交流文化学科の石橋正孝助教が講談社「第61回群像新人評論賞」を受賞しました。

「群像新人評論賞」は、講談社が刊行する文芸誌『群像』が設けている賞で、従来は「群像新人文学賞」の下に小説部門と評論部門がありましたが、2015年からは評論部門が独立し、群像新人評論賞と名を変えて募集しています。

第61回の募集には185篇の応募があり、選考の結果、石橋助教の作品『なぜシャーロック・ホームズは「永遠」なのか──コンテンツツーリズム論序説』が当選作として選ばれました。

コメント

COMMENT

観光学部交流文化学科助教
石橋 正孝

このたび、拙論「なぜシャーロック・ホームズは「永遠」なのか——コンテンツツーリズム論序説」が、光栄にも第61回群像新人評論賞に選ばれました。

文学関係の論文は、一人で書くものというイメージが強いのではないでしょうか。が、今回の受賞は、幸運な巡り合わせが複数重ならなければ、ありえませんでした。拙論の出発点となった二つの文章は、二十年ぶりに再会した旧知のシャーロッキアン夫妻が、彼らの内輪の媒体という自由な場(鵜会通信)を提供してくれたからこそ、書かれました。それだけで書きっぱなしに終わっていたはずのところ、本学観光学部にて、「オルタナティブツーリズム」、「観光調査・研究法入門」を担当し、この話を学生の皆さんに聞いていただく機会を与えられたことで、キャラクターと観光の関係をめぐって、最初のアイデアが徐々に発酵していきました。こうして個人の歴史の中でまったく異なる文脈が結びつき、人文学における観光への注目の高まりと、ホームズ生誕130周年に「便乗」できた幸運は、本学の教職員の皆さんを筆頭に、日頃お世話になっている多くの方々のおかげ以外のなにものでもありません。深く感謝申し上げます。

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