公開シンポジウム「記憶・継承・形象——ヒロシマからわたしたちへ」

INFORMATION

  • 2020年3月14日(土)13:30~17:00
  • 池袋キャンパス 11号館2階 A203教室

「戦後生まれ」が日本の総人口の83%を越え、実体験をともなわない「戦争の記憶」が常態となった時代。「広島」という固有名は想像的で抽象的な「ヒロシマ」となり、わたしたちは「記憶」という言葉の曖昧で不確かな感触をとおして、互いの思いを分かち合うことになるのだろうか。

今回のシンポジウムでは彫刻家イサム・ノグチがデザインし、最終段階で却下された「広島原爆慰霊碑」案や、広島の高校生が1年をかけて描く原爆の絵の取り組み、地元で毎夏おこなわれるさまざまな実践などの事例を手がかりに、歴史的な体験に関する「記憶」の「形象」と「継承」について思いをめぐらせたい。また社会学、美術史、表象文化論、文化史などの面々がつどうことによって、諸分野を架橋しながら歴史と記憶をめぐる思考と方法への取り組みも試みたい。個々の記憶のよみがえりをうながす諸々の「形象」、それらを触媒として生まれる集合的な記憶の「継承」。「記憶」と「歴史」の対話をとおして、私たちの現在と未来に問いかけてみたい。

なお本シンポジウムは今年度末に本学社会学部を定年退職する生井英考氏の最終講義に代わるものである。

講師

帝京大学経済学部教授
松尾 浩一郎(まつお こういちろう) 氏

博士(社会学)(慶應義塾大学)。専門は都市社会学、社会調査史。主著に『原爆をまなざす人びと:広島平和記念公園のビジュアル・エスノグラフィ』(共編、新曜社、2018年)、『日本において都市社会学はどう形成されてきたか』(ミネルヴァ書房、2015年)。

本学社会学部准教授
小倉 康嗣(おぐら やすつぐ)
横浜美術館主任学芸員
中村 尚明(なかむら なおあき) 氏

『マックス・エルンスト——フィギュア×スケープ』展(2012年)、『蔡國強 帰去来』展(2015年)、『複製技術と美術家たち』展(2016年)、『イサム・ノグチと長谷川三郎-変わるものと変わらざるもの』展(2019年)などを担当。著書に『イサム・ノグチと長谷川三郎——変わるものと変わらざるもの』(共著、2019年、カリフォルニア大学出版局)などがある。

討論

神奈川大学外国語学部(2020年4月より国際日本学部)国際文化交流学科教授
熊谷 謙介(くまがい けんすけ) 氏

博士(パリ=ソルボンヌ大学)。専門はフランス文学、表象文化論。主著に『マラルメによる祝祭』(L'Harmattan)、編著に『破壊のあとの都市空間』(青弓社)。

本学社会学部教授、アメリカ研究所所員
生井 英考(いくい えいこう)

司会

本学アメリカ研究所特任研究員
江崎 聡子(えざき さとこ) 氏

専門はアメリカ視覚文化、アメリカ美術。主著に『アメリカ美術叢書Ⅱ 描かれる他者、攪乱される自己:アート・表象・アイデンティティ』(共著、2018年、ありな書房)、『ニューヨーク:錯乱する都市の夢と現実』(共著、2017年、竹林舎)。

詳細情報

名称

公開シンポジウム「記憶・継承・形象——ヒロシマからわたしたちへ」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

社会学部

共催

立教社会学会、アメリカ研究所

備考

お問い合わせ

社会学部教授、アメリカ研究所所員
生井 英考

アメリカ研究所(担当 奥村)