理学部による女子中高生向けプログラム「チャレンジ・ラボ」

会社見学&交流会 第3回「オリンパス株式会社」

2019/09/20

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

2019年8月7日、理学部「科学の未来を創る女子中高生チャレンジ・ラボ ~家族・先生と一緒に知ろう!! 多彩な理系の未来~」の一環で、第3回会社見学&交流会「オリンパス株式会社」が開催され、理系への進学を視野に入れている21名の女子中高生と保護者が立教大学を訪れました。

最先端の内視鏡に触れ医療現場を体験

本イベントは、普段触れる機会のない医療の最先端技術に触れ、理系出身の社会人に仕事内容や働きがいを聞く体験型のイベントとして開催されました。まずは内視鏡の歴史や使用法について話を聞き、病気や医療機器に関するイメージを共有しました。

続いて内視鏡のハンズオンセミナーが開催され、実際に医療現場で使用されている最新の内視鏡や処置具を前に説明を受けました。使用法を聞いたあとは、実際に機器に触る体験タイム。オリンパスの社員の皆さんとともに人体モデルの内部にあるポリープを探したり、複数の処置具を順に操作したり、一人ひとり順に医療機器に触れました。
参加した中高生からは、
「内視鏡が時代とともに細くしなやかに変化していったのを目の当たりにして、日本の医療技術のすごさを感じると同時に、誇りに思えた」
「医療器具の種類が想像以上に多かった。薬の服用以外の方法でさまざまな症状の治療ができると知って、医療分野に興味がわいた」
「病気の早期発見の重要性を感じた。自覚症状がなくても一度は検査を受けるよう、今後は自分から家族に声をかけたい」
など、意識の変化を感じられる声があがりました。

「理系女子」だからこそできる働き方がある

続いて、オリンパスで働く松尾さんと浅井さんから、経歴の紹介と仕事内容の解説が行われました。医療機器の開発に携わっている松尾さんは、「開発者といっても日々研究室にこもっているわけではありません。医師に要望を聞いたり、工場と打ち合わせをしたりしながら、患者さんの負担の少ない医療機器を開発しています。体力面では男性に敵わない部分もありますが、マルチタスクで仕事を進めるなど女性の得意な方法で主婦としての経験をいかしながら業務に取り組んでいます」と語りました。

また獣医師としてのキャリアを持つ浅井さんは「10年前、獣医師として働いていた頃は今の自分は全く想像できませんでした。理系といっても活躍の場は想像以上に幅広いもの。少し視点を変えれば就職先は無数にあります。まずは『挑戦してみたい!』という直感的な気持ちや、興味のあることを大切にしてくださいね」とアドバイスを贈りました。

最後に開催されたのは、松尾さんと浅井さんを囲む座談会。勉強法や進路選択、職場で必要とされる語学力などを中心に質問が飛び交い、理系を選んだ女性の人生経験を細部にわたって聞くことができました。

チャレンジ・ラボで新たな自分を発見

イベントを終え、参加者に感想を聞くと
「高校生になり、日々進路について悩んでいたので参考になった。今まで自分の未来を思い描くことができなかったけれど、一つの選択肢として『理系』を考えられるようになった」
「理系の職場で働いている人たちは、子どもの頃から理系を目指していると思っていた。でも実際に企業で仕事をしている開発担当者の話を聞いてみたら意外にいろいろな進路がありびっくりした」
など、新たな発見や驚きがあったことが伺えました。
また保護者からは
「身近に理系出身者がいなかったので、どの話も新鮮だった。特に、医学部だけではなく理学部や獣医学部から医療系の仕事に就いている人がいると知れたのは親としてもよかった」
「最新の内視鏡に触れたときの子どもの楽しそうな顔が印象に残っている。オリンパスはカメラのイメージがあったので医療機器の開発については全く知らなかったが、『病気に苦しむ人を救うためにメーカーとしてできることがある』など、ためになる話を聞くことができた」
「実験教室には何度か親子で参加しているけれど、企業に勤めている人から中学時代の話や子育てと仕事の両立の話を聞けたのは初めて。娘にはとても参考になったと思う」
などの感想が寄せられ、親子ともに充実した時間を過ごせたことがわかりました。
さらに、司会を務めた理学部の山中正浩教授は「今日は最先端の内視鏡に触れ、皆さんに医療分野における新たな経験を積んでいただきました。過去の経験は、いつどんなときに役立つかわかりません。もちろん、経験を積むことが進路を見つけるきっかけになる可能性も大いにあります。ぜひ学生時代に未知の分野に挑戦してみてください」と語りました。

最新医療技術の本格的な体験に加え、開発の現場で働く女性たちの話を真剣に聞くことで、参加者は将来の選択肢をまた一つ増やすことができたようです。

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