公開キャリア講演会「グローバルに働くって何?~異文化体験のその先にあるキャリア~」開催レポート
異文化コミュニケーション学部4年次 新崎 正和さん、異文化コミュニケーション学部3年次 佐久間 姫美さん
2023/07/21
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
2023年1月21日(土) 立教大学異文化コミュニケーション学部主催で、対面とオンラインの同時開催にて、公開キャリア講演会が開催されました。イベントの様子を新崎正和さん(異文化コミュニケーション学部4年次)、佐久間 姫美さん(異文化コミュニケーション学部3年次)が報告します。
異文化コミュニケーション学部公認学生団体LINK CICは、学部生の関心に応える講演会を企画・開催しています。今年は、異文化コミュニケーション学部卒業生である株式会社コテラス共同創業者の山永航太氏をお招きし、「グローバル×キャリア」をテーマに、キャリア講演会を対面とオンラインの同時進行で開催しました。
オンライン配信の様子
イベントポスター
第1部
第1部では「グローバルに働くって何?」というテーマのもと、山永氏のこれまでのキャリア、軸となっている価値観についてお話していただきました。山永氏は新卒で楽天グループ株式会社に入社し、グローバルな人材を採用する部署にて幅広く採用業務に携わりました。その後、数回の転職を経て起業も経験するといった、バラエティに富んだキャリアを歩まれています。山永氏は学生時代の異文化体験が、現在のキャリア形成に大きな影響を与えているとおっしゃっていました。イギリス留学や学生団体での活動から、個性や多様性の尊重を大切にしたいという考え方に気付かされたそうです。実際に学部の学びをキャリアに活かされている卒業生のお話を聞くことで、本公演に参加した学部生は勇気づけられたことと思います。(新崎)
『衝撃的な異文化体験3選』
山永氏から、学生時代の衝撃的な異文化体験が3つ、話されました。一つ目は、「学部1年次の出会い」です。他大学の優秀な学生が息を吸うように国家試験に向けて勉強をされている事に驚いた一方で、「自分の戦える土俵を見極めることの大切さに気づくきっかけとなった」と熱く語っていました。
二つ目は、「イギリス留学中のフランス人との会話」です。山永氏はイギリスに留学中、あるフランス人に ”What do you live in? What do you believe in?”と質問をされたときに、直観的に、「自分のために生きている、自分の人生は自分で決める事の大切さ」を感じた一方で、「宗教観や生きる目的」についても考えるきっかけとなり、「「信じるもの」がある事の力強さ」を感じた」と話されていました。
三つ目は、「日本の就職活動」についてです。山永氏は就職活動中に、多くの就活生がスーツを着用し、同じような履歴書や面接を行うという伝統的なスタイルに違和感を感じたと話されていました。その上で、山永氏から、「多様性」というキーワードが挙げられました。「多様性とは、尖ることではなく、自分の価値観の中にある。真の多様性として認めていくことがどういうものかを考える必要がある」と話され、多様性を尊重しつつ、個性を活かすことの大切さについて教えて頂きました。(佐久間)
二つ目は、「イギリス留学中のフランス人との会話」です。山永氏はイギリスに留学中、あるフランス人に ”What do you live in? What do you believe in?”と質問をされたときに、直観的に、「自分のために生きている、自分の人生は自分で決める事の大切さ」を感じた一方で、「宗教観や生きる目的」についても考えるきっかけとなり、「「信じるもの」がある事の力強さ」を感じた」と話されていました。
三つ目は、「日本の就職活動」についてです。山永氏は就職活動中に、多くの就活生がスーツを着用し、同じような履歴書や面接を行うという伝統的なスタイルに違和感を感じたと話されていました。その上で、山永氏から、「多様性」というキーワードが挙げられました。「多様性とは、尖ることではなく、自分の価値観の中にある。真の多様性として認めていくことがどういうものかを考える必要がある」と話され、多様性を尊重しつつ、個性を活かすことの大切さについて教えて頂きました。(佐久間)
山永氏は自身にとってのグローバルに働くことを「Bless youが当たり前に飛び交う環境で働くこと」と定義づけていました。これは英語圏では当たり前とされるフレーズを何の違和感もなく使用できるほど、文化・言語多様性に溢れている環境で働くという意味です。働くという文脈において、グローバルという言葉は非常に広義で表されます。海外売上比率が高い企業で働くこと、海外で現地駐在すること、外資系企業で働くこと、英語を使用して働くこと、どれもグローバルな働き方と言えます。実際に講演会中に意見を募ったところ、定義は十人十色でした。だからこそ、自身にとってのグローバルに働くとは何かを定義することが、キャリア形成の第一歩になると山永氏はおっしゃっていました。本講演会に参加した学生の大半はグローバルに働くことに関心がある学生です。彼らのグローバルで働きたいという漠然とした想いが、山永氏の公演を通じて言語化でき、再定義に繋がったのではないでしょうか。
第2部
第2部ではオンライン質問ツールSlidoを用いた、リアルタイムでの質疑応答を行いました。ハイブリット開催となったものの非常に多くの質問が集まり、対面の講演会のような活発なコミュニケーションを生み出すことができました。中でも「やりたいことがない人へのメッセージをお願いします」という問いに対して、山永氏が「やりたいことはなくても構わないから、やりたいことがないならないなりに腹を括ろう」といった回答をされたことが印象的でした。やりたいことがないからと悩み続け行動しないのではなく、現状を受け入れ未来を見据えた動きをすることで、結果的にそれがよい偶発性を呼び込む行動となりうる、という考えは講演会でお話されていたキャリアの専門家クランボルツの「計画的偶発性理論」に重なり納得感をもって話を聞くことができたとともに、まずは一歩踏み出してみようと励まされました。
株式会社コテラス共同創業者の山永航太氏さんと異文化コミュニケーション学部公認学生団体 LINK CICのみなさん
本講演会はたくさんの人の支えの下、無事開催することができました。山永氏をご紹介くださった学部卒業生の方、開催に向けてご協力下さった先生方、長期間運営メンバーとして動いてくれたLINK CICのメンバー達、参加して下さった学部生、そして登壇を快く引き受けて下さった山永様、関わっていただいた全ての方々にこの場を借りて御礼を申し上げます。企画を進めるにあたり、山永氏には多くの場面で助言をいただきました。お仕事の傍ら、こうして学生に親身に向き合って下さる姿に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。本講演会はグローバルとキャリアを繋げること、参加者がグローバルに働くことを再定義できることを目的に開催しました。参加者からは「今までキャリアについて明確なイメージがなかったが講演会を通して、自分のやりたいこととキャリアについて深く考えるきっかけになった。」、「グローバルな働き方に興味があり、そのことについて考える良い刺激となった。」といった声をいただくことができ、非常に意味のある講演会になったと感じています。学部3.4年生になると、将来のキャリア選択という分岐点に立たされます。本講演会が皆さんの意思決定の助けに少しでもなることができたのであれば、主催者として嬉しく思います。(新崎)
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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