海外インターンシップ参加で得たもの

篠島 美咲さん(法学部政治学科3年次)

2014/10/28

RIKKYO GLOBAL

OVERVIEW

2013年度は3名の学生が、中国・上海市にあるSTELLAR WORKSでインターンシップに参加しました。その中の1人、篠島美咲さんに話を伺いました。

ビジネスのグローバル化がより一層進む中、世界的な視野を持った実践的な人材が求められています。就業体験を通じて、業界・企業を知り、社会のしくみを理解し、働くイメージを持つことができると同時に、海外におけるインターンシップは、異文化適応力、コミュニケーション能力、外国語力、主体性、責任感、柔軟性、発信力など国際的にも活躍できるグローバル人材としての能力を高めることできます。

海外インターンシップ(以下、インターンシップ)に応募されたきっかけは何ですか。

海外で勉強したいと思ったことが大きな理由です。
私は高校の時に留学をしていたので、もう一度海外で学ぶならば、今まで経験のなかったインターンシップをしてみたいとずっと思っていました。
大学では受け身でいてもある程度のことを学ぶことが可能ですが、インターンシップでは主体性が求められ、一仕事人として責任も伴うため、絶対に逃げられない状況になります。
そのため、自分の能力を最大限に使える機会が与えられ、自分の力を社会の中で試すこともできるのではないかと思いました。
また、中国には行ったことがなかったので、どのような国なのか実際に自分の目で見たいという思いもありました。

インターンシップ先では、具体的にどのような業務に携わりましたか。

インターンシップ先での一大業務はイベントにおけるブースの運営でした。業界の方やマスコミの方、一般の方も来場するイベントで、受付業務や、社員の方のサポートをさせていただきました。
4日間、実際にお客様がどういった視点で商品を選ばれていくのかを間近に見ることができ、普段の業務がどう世界につながっているのかという、会社の中では感じ取れない部分を吸収することができました。イベント期間以外はオフィスワークだったのですが、コピー取りからオフィスの整理整頓、売り上げデータの解析、社内用書類の作成、デザイナーの方へのサンプル作り、書類データの改定など、さまざまな業務に携わりました。
どんなに簡単にみえることでも、社会人として働くために必要なことを一瞬一瞬叩き込まれ、学生である今の私では、まだまだ戦力として通用しないことばかりであることを日々思い知らされました。「仕事はいかに相手の手間を減らせるものに仕上げるかが大事、常に美しい仕事をしなさい」と上司の方から言われた言葉が、インターンシップ中一番心に残りました。

インターンシップで大変だったことやエピソードはありますか。

振り返ると、毎日全てのことが大変で、日々闘っていたように思いますが、特に大変だったのは、社内用書類の作成です。
今までエクセルをまともに使ったことがなかったのですが、現地でお借りした中国語のパソコンでエクセルを使って書類を作成するという状況に加え、書類自体を英語と中国語を使って作成せねばならず、苦戦しながら数日かけてやっと完成させました。
しかし、そもそもの書類の大きさが違ったり、相手に伝わりにくいところがあったりして、ほとんど全てを一からやり直しという事態になり、帰国日も近かったので完成させられないのではと、非常に焦りました。そこで私は、報告・相談の大切さを学びました。
やり遂げなければ! という思いばかりが先走り、一人で進めていたことで結局周りに迷惑をかけてしまい、素直に人に頼ることも大事な時もあると学んだできごとでした。

インターンシップで嬉しかったことやエピソードはありますか。

インターンシップの期間中最も嬉しかったことは、現地の社員の方と仲良くなれたことです。
イベント運営業務で一緒だった社員の方々は、オフィスでは働いている部署が違うため話す機会がなかった方たちだったのですが、イベントの4日間ずっと一緒に働いていたことで、仕事のことからプライベートのことまで話せるようになり、オフィスでもお話しする機会が増えました。
また、悩んでいた時に相談にも乗っていただき、異国にいても話を聞いてくれる人がいるということだけでとても支えになりました。
現地の方と仲良くなることで、会社のこともその国のことにも理解が深まりますし、人間関係が楽しくなることによって、何よりもインターンシップがさらに充実し、かけがえのないものになりました。

海外インターンシップで得た経験を今後どのように生かしていきたいですか。(今後の夢や目標でもOK)

この海外インターンシップでの経験を、まだ具体的な夢には結び付けられていませんが、自分のあらゆる能力をもっと伸ばそうと考えるようになりました。上司の方が日本人だったので、海外でいかに暮らすのかということより、日本人として生きるために必要なことを教え込んでいただいたように思います。私が学んだことは、社会人の方から見たら当たり前のことばかりかもしれません。
ですが、社会に出るには足りないものがあまりにも多すぎる、とこの経験を通して痛感しました。インターンシップを通じて学んだことは、日々の生活の中でも生かせることばかりです。例えば、「論理的に伝える」という力は、社会の中で人と話をする際には必要になる能力で、お互いの余計な手間を軽減することができます。この力は日常の友達との会話やアルバイトの中でも伸ばすことができます。
もう一つ強く思ったことは「語学」です。オフィスで私の前に座っていた日本人の社員の方が、日本語、英語、中国語の3カ国語を使って仕事をされていることに、英語ひとつに苦労している自分はとても衝撃を受けました。今思えばごく自然なことですが、どれも日本にいながら得られるものなのに得ていいなかったものです。これに気付けたことを無駄にせず、今いる環境でさらに自分の能力を高めていきたいと思っています。

以上です。ありがとうございました。

受け入れ先のSTELLAR WORKSについて

■代表:堀 雄一朗
1997年立教大学社会学部卒業。丸紅(株)入社、上海での貿易会社起業を経て、家具ブランドSTELLAR WORKSを立ち上げ世界の高級ホテル・レストランへ家具を提供。
■立教大学インターン生へのコメント
多国籍のスタッフと、日々変化の激しい環境の中こなす業務経験はとても貴重でしたと思います。弊社で身につけたインターナショナル感覚を活かした今後のご活躍に期待いたします。

■今後のインターン生への期待
目的意識を持った、積極的な活動を期待します。自己の責任や任務を自覚し、チームワークに欠かせないコミュニケーション力や語学力を磨いてください。

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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